マナ漏出/Mana Leak
提供:MTG Wiki
ストロングホールド初出の軽量カウンター呪文。3マナ支払わないと打ち消す、不確定カウンターの代表格。
支払わせるマナが大きめのため、序盤はほとんど確定カウンターとして働く。終盤でも3マナも残して呪文を唱えるのは多少難しく、後続の呪文に対する牽制や、また重ね掛けで打ち消すようなプレイングに利用できる。
単純な効果の比較で言えば同じ2マナの対抗呪文/Counterspellに見劣りがあるとはいえ、それでも十分強力なレベルを維持しており、むしろ色拘束が薄くなって使いやすくなった利点のほうが大きい。そのため登場当時から常に高い評価を得ており、タッチ青のデッキで4枚フル投入されたり、青単ですら対抗呪文の追加として投入されることも珍しくない。
対抗呪文が基本セットから落ちるのと入れ替わりで、第8版から基本セット入り。以降、第10版で再録を逃していた一時期を除いて、スタンダードでの基本カウンターとして青使いたちを支えている。
さらにヴィンテージではMoxを使う前提での安定性の面から、Mana Drainよりも優先されることもある。速いデッキはとことん速い環境なので打ち消しが少しでも早く確実に用意できないと危険である関係上、2ターン目に青マナが1つ用意できればいいという安定感が重視されるため。また、Force of Willが存在するため、後半無駄カードになりにくいことも理由として挙げられる。
- 不特定マナ・コストを含むため、サファイアの大メダル/Sapphire Medallionで1マナカウンターに化けたり、すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters Allの援護を受けたりできる。これらの点を重視するなら、対抗呪文より強いとさえ言えるかも知れない。
- この「相手がマナを支払わない限り」の能力は、のちにリスティックとしてプロフェシーのメカニズムで使われることとなる。一般的にリスティックは対戦相手に選択権があるために弱いとされるが、打ち消し呪文という性質上、対戦相手が既にマナを出した後であることが普通であるため、対戦相手がマナを支払いたくても足りなくて支払えないという状況がよくある。
- サイクリングがついた誤算/Miscalculationや一回り大きい巻き込み/Convoluteなど、多くの亜種が存在する。また、これ自身も魔力の乱れ/Force Spikeの発展系として扱える。
- 下位種の魔力の乱れや上位種の巻き込みと比べてみると、マナ漏出のコスト・パフォーマンスがよくみえてしまうのは時代の流れというべきか。
- 「漏出」は「ろうしゅつ」と読む。「マナ露出(ろしゅつ)」と書く間違いが多い。
- 第9版を選ぼうの投票において記憶の欠落/Memory Lapseに勝利し、第9版に再録されることとなった。
- 第10版では対抗呪文の調整版取り消し/Cancelに基本カウンターの座を譲った。後の基本セット2011で基本セットに復帰し、取り消しと揃って収録されている。