稲妻のらせん/Lightning Helix
提供:MTG Wiki
赤の得意な火力と、白の得意なライフ回復を合わせた、非常にシンプルな呪文。
効果としては稲妻/Lightning Bolt+治癒の軟膏/Healing Salveの回復モードといった感じで、その結果、黒に多いドレイン呪文のようなカードになった。5マナのソーサリーである本質の吸収/Essence Drainと全く同じ効果を2マナのインスタントで得ることができ、そのコスト・パフォーマンスは凄まじい。そもそも2マナ3点のインスタントというだけでも火力としては十分に一級品であり、そのうえに強力なオマケがつくのだから多色カードゆえの色拘束を加味しても破格の性能である。
特に対戦相手のクリーチャーを焼きつつライフを回復できる(=より長く時間を稼げる)ため、守りの場面で強力であることから、カウンターバーンやトリコロールなどと相性がいい。もちろんブロッカーや対戦相手本体を狙う攻めの火力としても有用。要は状況問わず便利な万能カードであって、実際にBoros Deck Wins・Zooなどのビートダウンからトリコロール・セプターチャントなどのコントロールまで、またスタンダードからエクステンデッド・モダン・エターナルまで、アーキタイプも環境も問わずにあらゆるボロスカラーを含むデッキで満遍なく活躍を見せている。
- 時間稼ぎが不要なアグロなどのデッキタイプであっても、ライフを補填してダメージレースの不利を補う手段として有用。
- ラヴニカ:ギルドの都で共に登場したショックランドなどを多用する多色デッキでは、スーサイド的にライフが目減りするため、そのフォロー役としても非常にありがたかった。
- またこちらも共に登場した強力火力黒焦げ/Charとの相性もよい。プロツアーホノルル06準決勝では、この2枚がCraig Jonesに劇的な勝利をもたらしている(→動画)。続く決勝では敗退したものの、JonesはRuel兄弟をともに打ち破っての準優勝を果たした。
- プレイヤー褒賞プログラムプロモバージョンが存在する。
- アジャニvsニコル・ボーラスに新規イラストで収録された。イラストに描かれている人物はアジャニ/Ajani(復讐のアジャニ/Ajani Vengeant)。Modern Mastersで再録された際にもこちらのイラストが使用されている。
- 後のドラゴンの迷路にて、上位種の戦導者のらせん/Warleader's Helixが登場した。そちらは4マナ4点分。
- 元々、ドラゴンの迷路では稲妻のらせんを再録することが検討されていたが、瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageとの組み合わせが強力すぎたため、代わりに戦導者のらせんが作られることになった(→Balancing for Fun(邦訳:楽しさのためのバランス調整)参照)。