テフェリーの防御/Teferi's Protection
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インスタント
あなたの次のターンまで、あなたのライフ総量は変化できず、あなたはプロテクション(すべて)を得る。あなたがコントロールするパーマネントはすべてフェイズ・アウトする。(フェイズ・アウトしている間は、それらは存在しないものとして扱う。あなたのアンタップ・ステップにあなたがアンタップをするより先に、それらはフェイズ・インする。)
テフェリーの防御を追放する。
次の自分のターンまで、自分と自分のパーマネントを(ほぼ)無敵にする呪文。イメージとしては「自分ごとフェイズ・アウト」。
聖なる日/Holy Dayのように戦闘ダメージから身を守ることもできるし、金粉の光/Gilded Lightのように直接火力や手札破壊を防ぐこともできるし、英雄的介入/Heroic Interventionのように自分のパーマネント全てを除去から守ることもできる。対処手段が限られる危険な櫃/Perilous Vaultなどの全体追放さえも無傷で凌げるなど、リセットカードに対する強力な回答。
解決後に対戦相手がこちらに干渉する手段はかなり限られ、できるとすれば対象をとらない手札破壊やライブラリー破壊程度であり護身としてはほぼ完璧。ただ勝利条件カードは流石に防げない。また、土地を含めた全てのパーマネントが強制的にフェイズ・アウトするため、こちらから相手に何かすることも難しくなる点にも注意が必要。
通常の2人対戦でも一定の効果はあるが、次の自分のターンまでの期間が長い多人数戦ではより強力。身を守るだけでなく、攻撃や除去などを別の対戦相手に向けさせる効果も期待できる。
統率者戦などで切り札として使われる抹消/Obliterateなど土地破壊に合わせられれば、投了レベルのアドバンテージを得られる。同様の動きができる信仰の見返り/Faith's Rewardよりも1マナ軽く、自分のリセット呪文の被害を自分だけかわすといったコンボも狙いやすい。
- ミラージュ・ブロックから20年ぶり(アンヒンジドを考慮するなら13年ぶり)にフェイズ・アウトを扱った新録カード。
- ライフ総量が変化しない、プロテクション(すべて)、フェイズ・アウトという3つの特殊なルールを扱っているために、Gathererの個別ページのルール項が異常に長くなっている。
ルール
- ライフ総量が変化しないルールについては白金の帝像/Platinum Emperion#ルールを参照。
- プレイヤーがプロテクション(すべて)を持つことは「そのプレイヤーに与えられるすべてのダメージは軽減される」「オーラをそのプレイヤーにつけることはできない」「そのプレイヤーは呪文や能力の対象にならない」を意味する。
- 戦闘ダメージはすべて軽減されるが、プレイヤーを攻撃することは可能。
- フェイズ・アウトのルールは、統率者2017の発売に際して総合ルールが変更された。以前はフェイズ・アウトしたトークンは戦場を離れたときと同じように状況起因処理で消滅していたが、ルール変更により消滅することはなく通常のカードと同じようにフェイズ・インする。
開発秘話
このカードはもともと「吸血鬼の煙への変化」を表現するためのトップダウン・カードで、煙の中への消失/Vanish into Smokeというカード名だったが、Kelly Diggesによってテフェリー/Teferiがザルファー/Zhalfirをフェイズ・アウトする場面に変更された[1]。 当初はフェイズ・アウトではなく、(クリーチャーの召喚酔いも考慮して)自分の右隣のプレイヤーのターンの終了時までの追放だったが、戦場に出たときの能力、特に上陸との相性が意図しないレベルで良かった事と、タイミングが奇妙だったため、Eli Shiffrinの提案によってフェイズ・アウトに変更された[2]。
参考
- ↑ Tales from Designing Commander (2017 Edition)/『統率者(2017年版)』のデザインの話(Beyond the Basics 2017年8月17日 Gavin Verhey著)
- ↑ Let's Talk About Phasing! | Good Morning Magic | Adventures in the Forgotten Realms | D&D(Gavin VerheyのYouTubeチャンネル 2021年7月20日)