ファイレクシアの立証者/Phyrexian Vindicator
提供:MTG Wiki
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) ホラー(Horror)
飛行
ファイレクシアの立証者がダメージを受けるなら、そのダメージを軽減する。これによりダメージが軽減されたとき、クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうちこれでない1つを対象とする。ファイレクシアの立証者はそれに、その点数に等しい点数のダメージを与える。
ファイレクシア:完全なる統一で登場した、ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliteratorの対となる存在。自分へのダメージを任意の対象へ反射させるファイレクシアン・ホラー。
ファイレクシアの抹消者と同様、除去の大半がダメージによるものである赤や緑主体のデッキに対して強い。アンタップ状態でいるだけで攻撃への強い抑止力となり、攻撃に回ればブロックしても反射ダメージが飛んでくるためライフを詰める性能が高い。さらにあちらと異なり飛行を持っているため、フライヤーで無視して攻撃するという対処法も通用しなくなっている。犠牲を覚悟すればダメージにより除去することもできた抹消者と異なり、こちらはダメージそのものを軽減するため除去困難という違いもある。
弱点もファイレクシアの抹消者と重なる部分が多く、クァドラプルシンボルゆえに単色かそれに近いタイトなマナ基盤を要求される、ダメージ以外による除去耐性がない点などが挙げられる。また、抹消者にはない弱点としてダメージを軽減できない状況下だと能力が機能せず、リスクなしにダメージを与えられてしまう。
登場時のスタンダードでは白単ミッドレンジに採用される場合がある[1]。それらのデッキは道路脇の聖遺/Roadside Reliquaryやミシュラの鋳造所/Mishra's Foundry等の無色土地を採用していることが多いので、土地が4枚あっても必ずしも唱えられるとは限らないが、定着した際の影響力は大きい。対赤単アグロ用のサイドボードとしての利用が主である。
- この能力は「ダメージを軽減する」という常在型能力と「これによりダメージが軽減されたとき対象にダメージを与える」という誘発型能力からなる関連している能力である。ダメージを与える能力はスタックに置かれ、プレイヤーは対象がどれか知ってから対応できる。
- 曙光の精霊/Dawn Elementalの上位互換。マナ・コストも同じであるため、こちらもRichard Garfield, Ph.D.によってProposal扱いにできる。
- 罪の意識/Guilty Conscienceとのコンボで無限ダメージ。
- 「Vindicator」という単語はカビーラの擁護者/Kabira Vindicator以来「擁護者」と訳されてきた。このカードで「立証者(りっしょうしゃ)」と訳されたのはファイレクシアの抹消者(まっしょうしゃ)と対のカードであることを踏まえてのことであろう。
関連カード
脚注
- ↑ Standard Challenge(Magic Online公式 2023年2月12日)