ナルコメーバ/Narcomoeba
提供:MTG Wiki
クリーチャー — イリュージョン(Illusion)
飛行
ナルコメーバがあなたのライブラリーからあなたの墓地に置かれたとき、あなたはそれを戦場に出してもよい。
飛行を持つとはいえ2マナ1/1とクロックとしては力不足なのは明らかだが、能力を使えばマナを支払うことなく、かつ手札を減らすことなく戦場に出すことができるので、テンポ・アドバンテージとカード・アドバンテージ、ボード・アドバンテージの三要素を同時に獲得できる強力なカードに化ける。特に凶悪なのが戦慄の復活/Dread Returnとのシナジーで、これで獲得したアドバンテージを良質なクリーチャーへと変換できる。構築ではこの両者ペアで、自らのライブラリーを大量に削るギミックをもつデッキに採用される。
未来予知時のスタンダードではその名を冠したナルコブリッジを世に送り出したほか、発掘デッキでも使用された。 ラヴニカのギルドで再録際のスタンダードでは青単ドレッジで採用される。また、エクステンデッドやエターナルにおいてもフリゴリッドやセファリッド・ブレックファースト、The Spyで活躍を見せる。
リミテッドでは能力を生かすことが難しく、仮に能力で出せたとしても小粒すぎて盤面への影響が小さいため、あまり採用したくない部類に属する。未来予知で使用するなら軽いフライヤーという点を生かし、知恵の蛇の眼/Ophidian Eyeや鋭い感覚/Keen Senseなどと組み合わせたい。ラヴニカのギルドでは諜報で出すことを狙えるが、装備品やオーラに有用なものが少なく稀少度が上がった割にはますます微妙になってしまっている。
- 生き埋め/Buried Aliveを使えばまとめて3体戦場に出すことも可能。
- ラヴニカのギルドでレアとなって再録。コラムではこの収録が「初登場/first printing」と表現されており[1]、「ラヴニカのギルドからの逆再録としての未来予知での収録」という点が意識されている。
ストーリー
ナルコメーバ/Narcomoebaはイクァターナ/Iquatanaに生息する純白の半透明なクラゲのような姿の生物(イラスト)。イクァティ/The Iquatiによって創られた生きた記憶あるいは純粋な記憶そのもののような存在である[2][3][4]。
それはイクァティの手により、生きた記憶として創り出された――忘れられることに抗うものとして。(出典:未来予知版)
また、ラヴニカ/Ravnicaにも生息していることが確認される。こちらのイラストにはナルコメーバを釣ろうとしている人がいる[5]。
「夢を捕まえるのに使う餌はなんだ?」― ラヴニカのなぞなぞ(出典:ラヴニカのギルド版)
- カード名は「narc-(熟睡、(不法な)麻酔剤)」+「amoeba(アメーバ)」による合成語。
- 未来予知のタイムシフトはマジックそのものの未来を表すという性格がある。このカードはメカニズムの新しさもさることながら、プレインチェイスでの霊気筒/The Aether Fluesの登場という未来も表していたと考えられる。
脚注
- ↑ Even More Stories from the City/都からのさらなる話・おかわり(Making Magic -マジック開発秘話- 2018年10月8日 Mark Rosewater著)
- ↑ Lexicon of the Future(Internet Archive)
- ↑ Card of the Day - 2009/9/1(Feature 2009年9月 Wizards of the Coast著)
- ↑ The Planes of Planechase(Savor The Flavor 2009年12月30日 Doug Beyer著)
- ↑ @howardlyonart(拡大画像 担当アーティストHoward LyonのTwitter 2018年9月22日)