フブルスプ/Fblthp
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フブルスプ/Fblthpは、ラヴニカへの回帰ブロックのキャラクター。カードとしては灯争大戦の迷い子、フブルスプ/Fblthp, the Lostが初出。
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解説
ラヴニカ/Ravnicaに住むホムンクルス。小さな身体に大きな一つ眼を持つ(イラスト1、イラスト2)。
アゾリウス評議会/The Azorius Senateに奉仕し、対価として食事や住まいなどを支給されている。職務内容は行政官の庭園/The Magisters' Gardenにて、歩道のごみを掃除すること、像に飾られた銘板を磨くこと、何か揉め事があれば警備担当者に知らせること。雇い主からはほとんど無視されていると言ってよいが、彼はその扱われ方に慣れており、草花のアレルギーで時々大きな瞳が痒くなる以外は、安全で素晴らしい日々を送っていた。
性格は非常に憶病。人間/Humanたちの言語を理解することはできるが、発話することはできず、唇から漏れ出す音は「むずかる(whimper)」と表現される。
経歴
フブルスプ/Fblthp
フブルスプの平和な人生はある日、庭園を訪れた拘引者/Arresterのパリーシャ/Parishaによって一転する。誘拐事件の犯人と思わしきラクドス教団/The Cult of Rakdosのヴァダクス・ゴー/Vadax Gorを現行犯逮捕するため、囮捜査に協力してほしいと言うのだ。
パリーシャはゴーには指一本触れさせはしないと請け合ったが、実際には拘引者たちが他の悪人との戦闘に巻き込まれているうちに、フブルスプはゴーに攫われてしまった。追いついたパリーシャたちによってゴーは逮捕され、事件は無事に解決した――だがパリーシャがまだまだフブルスプを協力させようとしているのを聞き、彼はむずかった。
腹音鳴らしとフブルスプ/Borborygmos and Fblthp
新ファイレクシア/New Phyrexiaによるラヴニカへの侵攻が始まると、彼はまず真っ先に逃げ出した……そしてなぜか侵攻の最前線で、ファイレクシア化したゴルガリ団/The Golgariの大群と対峙することになった。
幸運なことに、近くでファイレクシア人を粉砕していた腹音鳴らし/Borborygmosによって彼は助けられた。サイクロプスの好戦的な性質に触発された彼は、その場に残って支援を行うことにした。フブルスプは脅威が近づくと怯えて鳴き、腹音鳴らしは耳に届く小さな声が叫んでいる者が何であれ、すぐに向き直って叩き潰すことで報いた。こうして、あらゆる角度からの攻撃をカバーできる2人組が誕生した。
登場
登場カード
- 迷い子、フブルスプ/Fblthp, the Lost
- 腹音鳴らしとフブルスプ/Borborygmos and Fblthp
- 牧場の迷い子、フブルスプ/Fblthp, Lost on the Range
フレイバー・テキストに登場
- ギルド門侵犯
- 道迷い/Totally Lost
- ラヴニカの献身
- 大ムンクルス/Humongulus
- Secret Lair Drop Series: Prime Slime
- 虚空粘/Voidslime(うめき声の一部にfblthpの文字列が含まれるだけなので、登場と言ってよいかは微妙)
- Unfinity
- 行方超不明/Super-Duper Lost
イラストに登場
- ギルド門侵犯
- 道迷い/Totally Lost
- コンスピラシー
- 疑いなき権威/Unquestioned Authority
- 基本セット2015
- 否定の法典/Statute of Denial
- ラヴニカのギルド
- 大集団の行進/March of the Multitudes
- ラヴニカの献身
- 囚われの聴衆/Captive Audience
- 灯争大戦
- 道迷い/Totally Lost(新規)
- Unfinity
- 持ち物検査/Bag Check(ぬいぐるみ)、行方超不明/Super-Duper Lost、Familiar Beeble Mascot(アート・ステッカー)
- ホリデーギフトカード
- Seasonal Sequels
登場作品・登場記事
- Fblthp/フブルスプ(Uncharted Realms 2013年2月27日 Matt Tabak著)
- The Legendary Team-Ups of March of the Machine/『機械兵団の進軍』の伝説のチームたち(Daily MTG - Feature 2023年4月13日 Emily Teng著)
その他
- 開発部は特に重要視していなかったにもかかわらず、ユーザー間で爆発的な人気を得た異例のキャラクターである。後にぬいぐるみなど様々なグッズも発売されるに至った[1][2][3]。
- 日本語訳では分かりにくいが、英名は子音だけで構成されており、非常に発音しづらい。Mark Rosewaterは「Fibblethip」と、母音を補って発音しているとのこと[4]。
- フブルスプの人気からか、後に登場したホムンクルスのキャラクターの名前も子音のみとなっている(ミクルスド/Mklthd、ゼンドスプルト/Zndrspltなど)。
- Unstableでカード化することも検討されたが、クリエイティブ・チームには黒枠で作る計画があったため、そちらが優先された。最終的に灯争大戦が選ばれたのは、ギルド/Guildに焦点が当たるセットではなく、サイクルを形成しない伝説のクリーチャーを作るのに相応しい場所であったため[5]。
- マジック公式サイトでは、存在しないURLにアクセスしたときに表示される404エラーページの背景に道迷いのイラストが採用されている。日本語版公式サイトでも、同じくフブルスプが使われている。
- 彼をテーマとしたSecret LairとしてFblthp: Completely, Utterly, Totally Lostが作られた。各カードのイラストにはフブルスプが隠れている[6][7]。
脚注
- ↑ Absence/存在しないということ(Making Magic 2013年5月13日 Mark Rosewater著)
- ↑ Tell Me What You Want/おしえてあなたの望むこと(Making Magic 2016年3月7日 Mark Rosewater著)
- ↑ Twenty Years, Twenty Lessons—Part 2/20の年、20の教訓 その2(Making Magic 2016年6月6日 Mark Rosewater著)
- ↑ How do you pronounce Fblthp, as in Fblthp from...(Blogatog 2017年3月2日)
- ↑ War Games/大戦のゲーム(Making Magic 2019年4月22日 Mark Rosewater著)
- ↑ Fblthp: Completely, Utterly, Totally Lost(Secret Lair公式サイト)
- ↑ 壁紙(マジック米国公式サイト 2021年12月8日) - 3枚分を繋げたイラスト