トランプル
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トランプル/Trample | |
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種別 | 常在型能力 |
登場セット | 多数 |
CR | CR:702.19 |
トランプル/Trampleはキーワード能力の1つ。戦闘ダメージの割り振りを変更する常在型能力である。
目次 |
定義
トランプルを持つクリーチャーが戦闘ダメージを割り振るとき、そのブロック・クリーチャーすべてに致死ダメージを割り振るのであれば、残りのダメージを攻撃した先の防御プレイヤーやプレインズウォーカーに割り振ってもよい。
ゲームでは、ダメージがブロック・クリーチャーを貫通して防御プレイヤーに与えられるようなイメージとなる。 そのため、タフネスの小さいクリーチャーでブロック(チャンプブロック)してもあまり効果が無いのだ。
解説
どの色にも存在するが、特に緑に多く存在し、トランプルを与えるカードもほとんどが緑である。
ルール上複雑であるため、第6版、第7版、第8版、と基本セットに採録されなかった時期があった。とはいえ、感覚的には分かりやすいものなので問題ないと判断されたのか、第9版でプロテクションとともに復活している。
- トランプルとは「踏み荒らす・蹂躙する」と言う意味。
- ブロック・クリーチャーすべてに致死ダメージを割り振ることは義務ではない。
防御プレイヤーにダメージを割り振らないのであれば、戦闘ダメージを(通常どおり)どのように割り振ってもかまわない。少しだけ割り振ってもよい。 - プロテクションをはじめとする、ダメージを軽減するような効果があっても「致死ダメージを割り振る」際に考慮する必要はない。
数字の上で致死ダメージが割り振られていさえすればよい。- すなわち、プロテクションをもつクリーチャーでブロックしても、プレイヤーへのダメージを減らせるのは(通常)そのクリーチャーのタフネスまで、ということになる。
間違えやすいので注意すること。
- すなわち、プロテクションをもつクリーチャーでブロックしても、プレイヤーへのダメージを減らせるのは(通常)そのクリーチャーのタフネスまで、ということになる。
- ダメージを増加させるような置換効果(ラースの灼熱洞/Furnace of Rathなど)があっても、トランプルでの戦闘ダメージの割り振りに考慮することはできない。
- トランプルを持つクリーチャーがブロックされ、なおかつそのブロック・クリーチャーが場に存在しないならば、すべての戦闘ダメージは防御プレイヤーに割り振られる。
- プレイヤーに割り振ったダメージを、クリーチャーへのダメージを軽減する効果で減らすことはできない。
ダメージが「貫通」するイメージではあるが、ルール上はあくまで割り振りが変わっているというだけである。 - 「致死ダメージ」は、既に受けているダメージについても考慮する。
既にいくらかのダメージを受けているクリーチャーにブロックされた場合、致死ダメージに達する分だけクリーチャーに与えればよい。
一方ブロックする側としては、すでにブロッククリーチャーに与えられたダメージを取り除くことで、本体に通るダメージを減らすこともできることになる。 - バンドや、複数の攻撃クリーチャーをブロックできるクリーチャーなどによってトランプルを持つクリーチャーと持たないクリーチャーが同じクリーチャーでブロックされた場合、トランプルによる防御プレイヤーへのダメージを多くするように割り振ってよい。
- たとえば、「2/2・バンドを持つクリーチャー」と「5/5・トランプルを持つクリーチャー」がバンドを組んで攻撃し、「3/3・クリーチャー」にブロックされた場合、攻撃側は……
● 「2/2・バンドクリーチャーが与える2ダメージ」と「5/5・トランプルクリーチャーが与える1ダメージ」をクリーチャーに割り振り、4ダメージをプレイヤーに割り振る。
● 「5/5・トランプルクリーチャーが与える3ダメージ」をクリーチャーに割り振り、2ダメージをプレイヤーに割り振り……「2/2・バンドクリーチャーが与える2ダメージ」は普通にクリーチャーに割り振る。
のどちらを行なっても適正である(普通は前者だろう)。
- たとえば、「2/2・バンドを持つクリーチャー」と「5/5・トランプルを持つクリーチャー」がバンドを組んで攻撃し、「3/3・クリーチャー」にブロックされた場合、攻撃側は……
- ウルザズ・サーガでルールが大きく変わった能力。
それ以前のトランプルは、おおざっぱにいうと現状の「まず全ブロッカーに致死ダメージ割り振り」という点がない代わりに、「全ダメージを一度クリーチャーに割り振らなければならない。
その後クリーチャーを倒してから余剰分がそのまま本体に再割り振り」という感じだった。
そのため複数ブロッカーがいても、最弱タフネスのクリーチャーに全ダメージを割り振って、他のブロッカーを無傷のまま相手本体にダメージをねじ込めた。
つまり、多数のブロッカー相手にする分には以前のルールの方が貫通させやすい。
逆に、プロテクション持ちなどには弱かった(クリーチャーに割り振った全ダメージが軽減されてしまうので、貫通が発生しない)。- ラースの灼熱洞/Furnace of Rathがルール変更の原因の1つ。
上記した「余剰分を再割り振り」している点が争点で、「割り振り時にダメージが2倍」となる灼熱洞の効果が2回適用されてしまい、多くの場合、通すよりもブロックした方がダメージが大きくなってしまうという問題が起きていた。
- ラースの灼熱洞/Furnace of Rathがルール変更の原因の1つ。
- 簡易版として、「スーパートランプル」と呼ばれる能力がある。こちらはキーワード能力ではない。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 5 ターンの構造