大量破壊の網/Decimator Web
提供:MTG Wiki
Decimator Web / 大量破壊の網 (4)
アーティファクト
アーティファクト
(4),(T):対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、毒(poison)カウンターを1個得て、その後、カードを6枚切削する。
対戦相手の敗北条件を3つ同時に狙う、なんともオーバーキルなアーティファクト。
一般的な構築二人戦ではライフが20点、ライブラリーが60枚、毒カウンター閾値が10個であるから、一回の起動で1/10ずつ削っていく計算になる。このカード単独で勝利を狙うならライブラリー破壊がもっとも早く達成できるだろう。もちろんこれだけでは遅すぎるので他の手段と併用しつつ、狙った条件を目指すサポートとして使うことになるだろうか。
ライブラリー破壊は、タワーデッキが相手の場合や伝説のエルドラージのようなライブラリー修復手段の入ったデッキには効果が薄いし、ライフロスも回復手段を用意しているデッキには効果的ではない。そういう意味では、多角的な勝ち手段になっているこの効果は悪くないだろう。
リミテッドのライブラリーは40枚が標準なので、おおむね4ターン前後でライブラリーを削りきってくれる。もちろん、戦場に直接的な影響を与えられないので過信は禁物。
- 「Dacimator」は、ラテン語で「十分の一」を表す「decimus」に由来する単語で、元々は「(反ローマ軍勢力の)10人に1人を殺害する」という意味であった。1/10ずつ削る効果はこの意味にちなんでいる。近年では、カード名で訳されているように「大部分を破壊・殺害・除外する」という意味合いで使われることが多い。(→A Linguistic Look at Besieged(邦訳:言語学から見るミラディン包囲戦)参照)
参考
- カード個別評価:ミラディン包囲戦 / ファイレクシア陣営 - レア