クロニクル
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クロニクル/Chronicles
第4版を拡張するためのセットとして作成された、小型のカードセット。 基本セットの「拡張」というのも変な話だが、ともかく扱いとしては第4版の一部とされ、第4版が使えるフォーマットで使用可能だった。
Chronicles は「年代記」という意味。 そのタイトル通り、当時すでに絶版になっていたアラビアンナイト、アンティキティー、レジェンド、ザ・ダークの復刻版といえるカードセットになっており、すべてのカードがこれらのセットからの再録になる。 マルチカラーカードを含むセットで、レジェンドの看板ともいえる各エルダー・ドラゴン・レジェンド(現在は「伝説のクリーチャー ― エルダー・ドラゴン」)の再録が話題になった。基本土地は含まれない。
比較的「無難な」カードをピックアップしてありそれほどパワフルなセットではないが、アーナム・ジン/Erhnam Djinn、堕天使/Fallen Angel、ブーメラン/Boomerangなど、トーナメントの第一線で使用されたカードもある。 ウルザランドや真鍮の都/City of Brassなど、後にブレイクするカードも再録されているが、この当時の環境ではそれほど注目はされなかった。
カードは白枠だが、日本語版はアラビアンナイトからザ・ダークまでのセットが発売されていないため黒枠。 エキスパンション・シンボルはそれぞれのカードが含まれていた元のエキスパンションのものが付いており、クロニクル専用のシンボルはない。
リバイズドと第4版が販売され、かつクロニクルが販売されていないイタリア語・ドイツ語・フランス語の3言語に関しては、ルネッサンスという形でクロニクルに相当する補完が行われている。
アンコモン3枚、コモン9枚による12枚入りブースターのみの販売。変則的な稀少度を持つ。 パッケージには、エキスパンション・シンボルの入った年代ものの地球儀が描かれている。カード絵の流用ではない。
1995年9月発売。全125種類(ウルザランドの絵違い含む)。