割り振る
提供:MTG Wiki
割り振る/Divide,distributeとは、何か(主にダメージやカウンター)を複数のオブジェクトやプレイヤーに分けて割り当てることである。
Pyrotechnics / 発火 (4)(赤)
ソーサリー
ソーサリー
望む数のクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。発火はそれらに、4点のダメージをあなたが望むように割り振って与える。
目次 |
解説
呪文や能力によって、対象とする1つ以上のオブジェクトやプレイヤーに何かを割り振る場合、いずれのオブジェクトやプレイヤーにも最低1つは割り振らなくてはならない。
- 例:発火/Pyrotechnicsは、好きな数のプレイヤーやクリーチャーを対象にできると書かれているが、0点のダメージを割り振ることはできないため、普段は最大で4つまでの対象しか取ることはできない。また、対象に取ったならば1点(銀枠なら1/2点)以上のダメージを割り振らなくてはならない。
- 例:とどろく雷鳴/Rolling ThunderをX=0で唱えた場合、対象にダメージを割り振ることができないため、対象を取らない呪文になる。
- 戦闘ダメージの割り振りなど、「対象」のルールを用いないものはこのルールの適用外であり、0点のダメージを割り振るようにしてもよい。
呪文や能力が対象に何かを割り振る場合、それぞれの対象にどのように割り振るのかの宣言は、呪文を唱えたり、起動型能力を起動したり、誘発型能力をスタックに置いたりする際、対象を指定した後に行われる。解決時ではない。
- 石の顎/Jaws of Stoneが解決時ではなく唱えた時にコントロールしていた山の数を参照するのは、このためである。
- 唱える時(またはスタックに置かれる時)に割り振りは宣言しているため、解決前に一部の対象が不適正になったとしても、残りの対象には宣言した値が割り振られる。
その他
以前は、呪文や能力が対象に取っていないものに対して割り振る場合でも、上記のルールが適用されていた。「対象に取っていないものに割り振りを行う」唯一のカードとして液状の火/Liquid Fireがあったが、2009年4月24日に液状の火のオラクルが変更されたことでそのようなカードはなくなり、現在のルールに改められた。
その後、「対象に取っていないものに割り振りを行う」カードとして新たに野生の狩りの達人/Master of the Wild Huntが作られたが、そちらは現在のルールを前提にデザインされている。
訳語が一定しないルール用語でもある。ミラージュ以降の古い日本語版では振り分けるが主流となるが、マスクス・ブロックとオデッセイ・ブロックでは分割すると訳した。オンスロートから「割り振る」と訳すようになったものの、統率者2014など近年にも「分割する」がみられる。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 6 呪文、能力、効果
- 601 呪文を唱えること
- 601.2 呪文を唱えるとは、やがて解決されてその効果が発生するよう、それを現在ある場所(通常は手札)から取り、スタックに積み、コストを支払うことである。呪文を唱える、という中には、その呪文の提示(rule 601.2a-d)と、コストの決定と支払い(rule 601.2f-h)が含まれる。呪文を唱えることは、以下の順番で以下の手順を踏む。プレイヤーがこの手順を始めるには、その呪文を適正に唱えられる必要がある(rule 601.3 参照)。下記に列記されている手順の実行中にその手順で必要なことができなかったら、その呪文を唱えることは不正である。ゲームはその呪文が提示される直前の瞬間まで巻き戻される(rule 728〔不正な処理の扱い〕参照)。
- 601 呪文を唱えること