梅澤の十手/Umezawa's Jitte

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Umezawa's Jitte / 梅澤の十手 (2)
伝説のアーティファクト — 装備品(Equipment)

装備しているクリーチャーが戦闘ダメージを与えるたび、梅澤の十手の上に蓄積(charge)カウンターを2個置く。
梅澤の十手から蓄積カウンターを1個取り除く:以下から1つを選ぶ。
・装備しているクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
・クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。
・あなたは2点のライフを得る。
装備(2)


非常に強力な装備品。書いてある事がどこかおかしい。 クリーチャーで殴るデッキであれば、どんなデッキにも投入する価値があるだろう。


装備するだけではパワータフネスも上がらないが、3つのモードを持つ起動型能力を備えている。 加えて、1度に載る蓄積カウンターは1個ではなく2個。しかも、これが載るのは「プレイヤー戦闘ダメージが通ったとき」に限られない。戦闘ダメージならばクリーチャーに与えた場合でもいいのだ。

第1のモード、パンプアップはそれ単体でも強力だが、二段攻撃との相性は特に抜群。 例えば、1/1二段攻撃に十手をつけて攻撃。次のターンにカウンターを4個消費して9/9二段攻撃としてアタック。プレイヤーに通れば先制攻撃のダメージ処理後、さらに強化して13/13、終了。 しかも、一度でも攻撃が通ると火力で対処することも困難となってしまう。

除去である第2のモードは言わずもがな、ビートダウン同士の対戦、特にウィニーミラーマッチ等で恐ろしい威力を発揮する。 例えば、これを装備したクリーチャーがたった1体にいるだけで、相手は同じ性能のクリーチャーを毎ターン出し続けたとしても完封されてしまう。 緊張感のあるトップデッキ勝負をズタズタにしてしまう為、『十手ゲー』という言葉も生み出した程。

第3のモードはライフゲインと、一見影が薄そうだが、実際はかなり重宝する。 クリーチャーさえ維持し続ければ毎ターン4点のライフを確保できるので、速攻系のデッキに対して非常に強い耐性を誇る。 数体のブロッカーと十手があるだけでライフを安全圏に運ぶことが可能なため、環境からバーンを駆逐してしまった。 神河ブロック構築ヤソコンにおける、これと川の水神/River Kaijinの組み合わせは有名。

リミテッド構築ではもちろん、エターナルでもよく見る事の出来るカードである。 リミテッドでは決勝卓が十手vs十手ということも少なくないほどの威力である。 スタンダードエクステンデッドでは、ショックランドフェッチランドペインランドなど土地のもたらすライフロスのフォロー目的にも便利。 構築ではこれの対策として、対消滅狙いで十手を入れるプレイヤーも多い。 神河ブロック構築では禁止カード入りも囁かれたが、けちコントロールなどコントロールデッキが強かったためか、禁止は免れた。

ただし、その際も条件が満たされればカウンターだけは増え続ける。

  • これ自身が除去されそうになっても、その起動型能力の多様さにより蓄積カウンターを無駄なく使い切れるのが密かな強みだった。

そのため、時のらせんで登場したクローサの掌握/Krosan Gripにはさぞかし肝を冷やしたことだろう。ギリギリでローテーションに助けられる形となった。

  • 背景小説では梅澤俊郎/Toshiro Umezawaが上質の銀と鋼と魔力で作ったとされている。
    • 持ち主であり、作り主である梅澤本人を差し置いて大活躍した逸品。
  • この起動型能力は、梅澤の十手自身が持つ。装備しているクリーチャーが持つわけではない。

これがクリーチャーに装備されていなくても、起動型能力はプレイできる。

    • 第1のモードも効果が無いだけでプレイすること自体は可能。第2のモードには対象が必要。
    • 第2のモードの対象になることをプロテクションで防ぐには、装備しているクリーチャーではなく梅澤の十手が該当するようなプロテクションが必要である。(プロテクション(アーティファクト)など。)
  • カウンターを載せる能力が誘発するには、戦闘ダメージの解決の時点で、戦闘ダメージを与えるクリーチャーにこれが装備されていなければならない。また、ダメージが与えられるクリーチャーが場にいなければならない。

(梅澤の十手が場にあるので、最後の情報は使用できない)。

  • 読み方は英名を見てわかるとおり、うめざわの「じって」。


2006/03/23よりトライバル・ウォーズ禁止カードになる。 2006/06/23に新設されたトライバル・ウォーズ(クラシック)でも続けて禁止。 トライバル・ウォーズ(スタンダード)では一時禁止が解除されたが、一週間後に改めて禁止された。

参考

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