タウノス/Tawnos

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タウノス/Tawnosアンティキティー初出のドミナリア/Dominariaのキャラクター。

目次

解説

タウノスはウルザ/Urzaの弟子(徒弟)[1]であり片腕であり一番の友人であった。ウルザよりも年齢は若く、肩幅が広く長身、髪はくしゃくしゃの金髪でハンサム。ヨーティア/Yotia出身の人間男性。(成年時イラスト壮年時イラスト

才能ある工匠として動物的なモチーフをはじめとする様々な発明品を遺しただけでなく、工房に引きこもるウルザの代理として政治に参加したり、現場指揮官としても活躍した。ウルザとカイラ・ビン・クルーグ/Kayla bin-Kroog両者の良き友人・助言者として、時にはすれ違いがちな2人の仲を取り持つ橋渡し役として尽くした。夫婦の息子ハービン/Harbinに対しては理解ある年長者として愛情をもって接し、ハービンからは実のおじのように尊敬されていた。

敵対勢力の幹部アシュノッド/Ashnodとは兄弟の一番弟子として相通ずるものがあり、(敵同士のため会話する機会こそ少なかったものの)癖のある師匠を持った気苦労や工匠としての研究論を語り合ったり、互いの窮地を救ったこともある奇妙な友人関係にあった。アシュノッドは最期にゴーゴスの酒杯/Golgothian Sylexをタウノスに託し、ギックス/Gixを足止めして命を落としている。プレインズウォーカー/Planeswalkerとなったウルザはタウノスの記憶を覗き見て、2人はかつての恋人同士であったと決めつけた[2]

経歴

タウノスはヨーティア国南方の港町Jorilin(ジョリリン)で生まれる。ジョリリンのおじ[3]の下で修行して玩具職人となり数年間働いた後、首都クルーグ/Kroogで名声を上げたウルザに感銘を受けて上京し、24-25AR頃に弟子入りした。タウノスの助言で改良型羽ばたき飛行機械/Ornithopterが完成する。

26AR、Korlinda(コーリンダ)の和平会議が失敗しクルーグの大将軍が死亡する。カイラは父の喪失と夫の無関心によって自分自身を見失ない、一方のウルザも圧し掛かる重責に潰され工房に閉じこもる。タウノスが夫婦間の緊張を解きほぐすと、互いに慰め合い寄り添うようになる。タウノスは夫婦の関係改善を喜んだ。

28AR[4]、ミシュラの提案による偽りの和平会談がクルーグで開かれる。この日がアシュノッドと初対面になる。深夜にタウノスはアシュノッドと2人で意気投合して飲み交わしていると、ふとカイラの様子に不可解さがあったと思い至り酒の席を中座。アシュノッドをゲスト室に残して、ウルザの下へと取って返し2人でカイラの不義の現場を取り押さえる。ミシュラと使節団はクルーグからすぐに退却したが、取り残されたアシュノッド1人が拘束される。

4ケ月後、クルーグがファラジ帝国/Fallaji Empire長王の攻撃で陥落する。タウノスは捕虜のアシュノッドを解放し「カイラはミシュラの子を身ごもっている可能性がある。ミシュラの子を守るために逃走する手引きをしろ」と迫り、妊婦のカイラを連れて戦火のクルーグから脱出に成功する。翌年ハービンが誕生。2年目の冬に最初の粘土像/Clay Statue2体が完成する。

31AR、カー峠/Kher Ridgesの南の谷間、コーリス/Korlisアルガイヴ/Argiveの国境付近にある霧に隠されたウルザの塔/Urza's Towerで、タウノスはウルザと再会を果たす。粘土像がウルザに評価され、タウノスは徒弟期間を終了してマスターの称号を授かる。タウノスはカイラと息子との対面に気後れするウルザを宥め諭して、苦難の3年を経てようやく夫婦と息子は互いを受け入れる。

ウルザのヨーティアの兵/Yotian Soldierとタウノスの粘土像は大量生産され、アルガイヴとコーリスに提供される。これらの機械兵士を擁するコーリス軍は32AR頃のファラジの侵略軍を撃退する。この2種の機械兵士は戦後末期まで広く利用されていく。

36AR、アルガイヴ・コーリス間の王族の婚礼式典に参列する。

アルガイヴ・コーリス連合国成立以降、ファラジ帝国との戦争は激しさを増す(この時期にトリスケリオン/Triskelionが実戦配備)。連合国軍がヨーティアを奪還し、トマクル/Tomakul攻撃へと方針を転換する。タウノスはトマクルの戦いにおいてファラジ帝国の捕虜となる。トマクルのOubliette(ウーブリエット)に投獄されアシュノッドの尋問を受けるが、密かにアシュノッドから脱獄の協力を受ける。脱獄したタウノスは大砂漠/Great Desertからヨーティアへと辛い旅を乗り越えた末にウルザによって救出される(救出時で43AR)。

57AR以降のいずれかの時点でアルゴス/Argothに移動。[5]

63AR最終日が最終決戦となった。その前夜にアシュノッドから伝言が届き2人で密かに会合を持つ。決戦当日、戦場で2人が再会するとそこにギックス/Gixが出現、アシュノッドはゴーゴスの酒杯をタウノスに託してギックスに立ち向かい命を落とす。タウノスはウルザにゴーゴスの酒杯とアシュノッドの伝言を伝える。ウルザの退避命令を受諾したタウノスはに入って起動する。ウルザが酒杯を起爆して大破壊をもたらす。

64AR、タウノスの棺はヨーティア南岸に漂着。ウルザはタウノスを棺から目覚めさせ、象牙の塔/Ivory Towerの学者同盟の生き残りと合流するように促し、カイラには見聞きした事実を伝えてほしいと託した。タウノスの目覚めは終戦およそ5年後とする記述もある[2]

カイラの著作「アンティキティー戦争」の版の中には、終戦5年後にタウノスはカイラの下に帰還して、ウルザはカイラの名を呼びながら亡くなったと語った、と記されているものがある。[6]

タウノスの発明

タウノスの発明の傾向は、動物を注意深く観察し、機械で模倣するアプローチが特徴的である。

小説the Brothers' Warで特に言及ないもの

Armadaコミックシリーズのタウノス

タウノスはArmadaコミックのAntiquities War#3からUrza-Mishra War#2まで主要登場人物の1人として登場する。物語の結末となるUrza-Mishra War#3は未出版に終わったが、Armadaコミックと同じアクレイム・エンタテインメント系列のPCゲームBattlemage内でコミック版タウノスの全体像を知ることができる(ただし未出版コミック部分は断片的な記述しかない)。

コミック版のタウノスは正史となる小説The Brothers' Warと比較すると、コミックAntiquities Warでは差異はほぼないものの、続くUrza-Mishra War以降は大きく異なる人物像となっている。タウノスは心に空虚さを抱えた人物として描かれており、それを埋めるためにカイラの愛を切望し、ウルザへの嫉妬心から背信の道を選んでしまう。

確認できる正史との差異は次の通り。タウノスとカイラはかつて愛人関係にあったとみられるが、最終的にタウノスはカイラに拒絶される。アルゴス発見後、タウノスは情報を携えてミシュラとアシュノッドの下へ走る。アルゴスの最終決戦でタウノスは魔法の棺にアシュノッドを入れる。

小説The Brothers' Warでのタウノスの容姿、および、カードのタウノスのイラストはコミックAntiquities Warにかなり近い(Urza-Mishra Warは容姿も違う)。

登場

登場カード

カード名に登場

アンティキティー
Candelabra of TawnosTawnos's Coffinタウノスのワンド/Tawnos's Wandタウノスの武具/Tawnos's Weaponry
第4版
タウノスのワンド/Tawnos's Wandタウノスの武具/Tawnos's Weaponry
第5版
タウノスの武具/Tawnos's Weaponry

フレイバー・テキストに登場

アンティキティー
Candelabra of Tawnos粘土像/Clay Statueタウノスの武具/Tawnos's Weaponryトリスケリオン/Triskelion
第4版
粘土像/Clay Statueタウノスの武具/Tawnos's Weaponryトリスケリオン/Triskelion
第5版
ミシュラのアンク/Ankh of Mishra粘土像/Clay Statueタウノスの武具/Tawnos's Weaponry
ウルザズ・サーガ
ウルザの鎧/Urza's Armor
第6版
ミシュラのアンク/Ankh of Mishra
ウルザズ・デスティニー
カマキリ・エンジン/Mantis Engine
時のらせん
燭台の大魔術師/Magus of the Candelabra(ウルザの弟子として)
エターナルマスターズ
アシュノッドの供犠台/Ashnod's Altar

登場作品・登場記事

脚注

  1. apprenticeの既存公式訳は弟子と徒弟が混在
  2. 2.0 2.1 小説Planeswalker第1章より。この章のウルザには時系列の矛盾や事実関係の誤認・誤解釈、強引な結論付けが散見される
  3. 伯父か叔父か不明
  4. 27AR後半の可能性もある
  5. 小説The Brothers' Warではそれまでの10年余りの期間はほとんど何も語られていない
  6. 小説Planeswalker

参考

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