グルールの呪文砕き/Gruul Spellbreaker
提供:MTG Wiki
暴動、トランプル、自分のターン限定でこれ自身とプレイヤーが呪禁を持つ、赤緑のオーガ・戦士。
3マナ3/3速攻あるいは4/4という優れたマナレシオに、数多くのメリット能力を備えた極めて質の高いクリーチャー。自分のターン中はほとんどの除去を受け付けず安全に攻撃ができ、速攻を選ぶことでコントロールデッキ相手にも確実にライフをもぎ取りに行くことができる。ソーサリー・タイミングでの除去を強いることでテンポ面に損失を与え、有利な展開に持ち込むことができる。特に環境大手の全体除去である残骸の漂着/Settle the Wreckageを全く受け付けなくなるため、大手を振ってフルアタックできるのが頼もしい。
登場時点のスタンダードではグルール・ミッドレンジを始めとする赤緑絡みのビートダウンデッキで使われている。ローテーション後のエルドレインの王権追加後も、引き続きグルール・アグロやグルール・アドベンチャーに採用されている。
モダンでもグルールアグロや赤緑エルドラージ等への採用が見られる。
リミテッドでは色が合うならまず入る文句なしの優秀な戦力。死後のスピリット・トークンを踏み潰してダメージを通せるトランプルを持ち、インスタント・タイミングでのスライム縛り/Slimebindや地底街の抱擁/Undercity's Embraceを受け付けないなど、能力が役立つ場面もそこそこある。
開発秘話
開発当初から暴動を扱うクリーチャーとして作られたが、Sam Stoddardによって対コントロールデッキを意識した調整が加えられて自身のターン限定の呪禁が与えられ、対戦相手が自分のターンに対処しなければならないようにされた。しかしプレイテストでこれを最も除去したのはインスタント速度の残骸の漂着/Settle the Wreckageであったことから、プレイヤー自身も呪禁を持つように変更された[1]。
脚注
- ↑ Mファイル『ラヴニカの献身』編・多色(Play Design 2019年2月1日)