鼓動盗み、ザグラス/Zagras, Thief of Heartbeats
提供:MTG Wiki
伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) ならず者(Rogue)
この呪文を唱えるためのコストは、あなたのパーティーを構成しているクリーチャー1体につき(1)少なくなる。
飛行、接死、速攻
他の、あなたがコントロールしているクリーチャーは接死を持つ。
あなたがコントロールしているクリーチャー1体がプレインズウォーカー1体に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレインズウォーカーを破壊する。
戦闘ダメージ限定だが接死がプレインズウォーカーに対しても機能するようになる頭巾様の荒廃牙/Hooded Blightfangと似た能力に加えて、味方全体に接死を与える伝説の吸血鬼・ならず者。自身も飛行・速攻を持ち戦闘力が高い。
パーティーの数により必要なコストが減少する能力は、全員そろっている状態でのボーナスはないものの、自身の戦闘能力が高いため1〜2マナでも安くプレイできれば嬉しいもの。接死を味方に付与する能力もクリーチャーを横並べにする状況と相性が良く、総じて戦場に出れば優位な盤面を築くのに役立ってくれるだろう。
問題は登場時のスタンダード環境とかなり相性が悪く、ゼンディカーの夜明けではならず者は青黒の色となっており、黒赤では恩恵を受けにくく、また黒赤自体がフィーチャーされておらずマナ基盤の関係で速攻を活かすアグロデッキが組みにくい、プレインズウォーカーで溢れていた灯争大戦のローテーションにより、プレインズウォーカーが環境から激減したため、最後の能力が空回りしやすいなど、とにかく逆風にさらされている。
ただ前述のように、決して能力そのものは悪くないため、カルドハイム以降の環境で目にする機会が増えるかもしれない。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
ゼンディカーの夜明けの2色の伝説のクリーチャーサイクル。稀少度はレア。
- 海門の擁護者、リンヴァーラ/Linvala, Shield of Sea Gate(白青)
- スカイクレイブの秘儀司祭、オラー/Orah, Skyclave Hierophant(白黒)
- トリックスター、ザレス・サン/Zareth San, the Trickster(青黒)
- 乱動追い、カーザ/Kaza, Roil Chaser(青赤)
- 鼓動盗み、ザグラス/Zagras, Thief of Heartbeats(黒赤)
- スカイクレイブの荒廃者、グラークマウ/Grakmaw, Skyclave Ravager(黒緑)
- 世界を彫る者、ファイラス/Phylath, World Sculptor(赤緑)
- 恐れなき探査者、アキリ/Akiri, Fearless Voyager(赤白)
- 鎮まらぬ大地、ヤシャーン/Yasharn, Implacable Earth(緑白)
- 分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Current(緑青)
[編集] ストーリー
ザグラス/Zagrasは、ゼンディカー/Zendikarに住む吸血鬼/Vampireのならず者。男性(イラスト)。
ザグラスはドラーナ/Dranaの右腕だ。ドラーナの命令はザグラスの命令であり、その忠誠心は絶対的である。彼は新たな血の長/Bloodchiefを創造する手段を求めて、空中遺跡スカイクレイブ/Skyclaveの探索に身を捧げている。それこそが彼の忠誠心の源だ――ドラーナはザグラスに約束した。血の長の創造の秘密を見つけた暁には、お前が最初にその恩恵にあずかることになると。
ならず者としての彼の能力を過小評価してはならない。彼はスカイクレイブの危険な通路も容易く通り抜ける。そして多くの冒険者のパーティーが同じ目に遭ってきた――朝に目覚めると仲間のならず者がいなくなっており、近くにいたザグラスが哀悼の意を述べ、奉仕を申し出るのだ。
[編集] 登場作品・登場記事
- The Legends of Zendikar Rising/『ゼンディカーの夜明け』の伝説たち(Feature 2020年9月15日 Ari Zirulnik著)