オークの司書/Orcish Librarian
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Orcish Librarian / オークの司書 (1)(赤)
クリーチャー — オーク(Orc)
クリーチャー — オーク(Orc)
(赤),(T):あなたのライブラリーのカードを上から8枚見る。それらのうちの4枚を無作為に選んで追放し、その後残りをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
1/1珍しい、赤のライブラリー操作クリーチャー。デモコン理論を最初に体現したクリーチャーでもある。
起動型能力によって、次以降4枚までのドロー内容を把握・操作できる。ただし、もともとライブラリー操作が苦手な赤だけあって、無作為に4枚のカードが追放されるというそれなりのデメリットがある。とはいえ、ライブラリーを全部引ききるような場合やあるいはサーチを使うデッキでもない限り、追放された4枚は「どうせライブラリーの底に眠っていたカード」と考えても同じである(→デモコン理論)。また、ライブラリーの上の一部が追放されることによって、普通のライブラリーの上を操作するカードと違い「新鮮なライブラリートップ」を常に供給できるため、むしろ追放される効果はメリットとも言えるだろう。
- 例として、積んだ4枚が全て不要カードだったため、次のターンにすぐ能力を起動した、という状況を考えると、1枚はドロー・ステップに引いてしまうものの、再起動時に最低1枚、最高4枚の新鮮なカードをライブラリーに積む事ができる。それを死なない限り何ターンでも続けられるわけである。
初めはカスレアだと思われていたこのカードだが、最初期のスライにこのカードが入ったことにより評価を大きく上げた(スライの名前が確立する前のこのデッキは「オークの司書デッキ」と呼ばれていた)。速攻系のデッキなら、ライブラリーアウトを恐れずにこの軽くて強力なデッキ圧縮&ライブラリー操作能力を活かすことができたためである。
- ライブラリーを削り取るという能力はイラストやフレイバー・テキストを見てもらうと納得できる。
俺ら腹減った、食いもん欲しい……本がたくさん……ふーむ……
- 傍らにはLibrary Paste(でんぷんのり)が置いてあるが、つけて食べているのだろうか?
- ちなみに奥にあるのはNaked Lunch(ウィリアム・バロウズの裸のランチ)。司書が食べているのはJoy of Cooking(1世紀近い歴史ある料理書)。どちらもアメリカでは有名な本であり、栞に書かれたFOGLIOと合わせてアーティスト・Phil Foglioの遊び心。
- 時のらせんでタイムシフトカードとして再録され、初めて日本語名が与えられた。