セラの報復者/Serra Avenger
提供:MTG Wiki
Whisperのテキストは最新のオラクルに未対応です。最初の能力は「あなたはセラの報復者を、このゲームのあなたの第一、第二、第三のターンに唱えられない。」と読み替えてください。
自分の1~3ターン目には唱えられないという、非常に変わったキャスト制限能力を持つ天使。
飛行と警戒持ちの2マナ3/3と、ダブルシンボルながらも5マナのAngel of Lightと同等の性能を持つ。だいたい4マナクラスの性能であり、そのコスト・パフォーマンスは抜群に良い。デメリットが気になるように見えるが、そもそも4マナ級のクリーチャーなのだから、それが4ターン目以降にしか召喚できないことは当然といえば当然である。ウィニーのような土地を切り詰めたデッキでは4ターン目に確実に土地を4つ置けるとは限らないため、そういう意味でも4マナ相当のクリーチャーを確実に出すことができるのはありがたい。
ゲーム中盤でのテンポが非常に良く、余ったマナを有効に使えるデッキや、クロック・パーミッションのようにマナを残すことに意味のあるデッキ、序盤に妨害からゲーム運びを始めるデッキと相性の良いカードと言える。
2マナ域が厚く、これよりも早く展開したい2マナクリーチャーが多い時のらせんブロック構築の白ウィニーや、墓地対策や装備品を優先的に展開するエターナルのエンジェル・ストンピィ系のデッキで活躍している。特にエターナルでは相性の良い霊気の薬瓶/Aether Vialの存在も大きい。Death & Taxesで使われる場合は4ターン目以降に素出ししつつリシャーダの港/Rishadan Portを構えるという動きが珍しくない。
- 2006年度都道府県選手権でベスト8賞としてCHAMPSプロモバージョンが配布された[1]。
- セラ/Serraは元々"serrated"(鋸状の、ギザギザの)に由来し、セラの天使/Serra Angelではイラストでギザギザの剣が描かれるはずが行き違いでそうならなかったという経緯がある。これに端を発してか、これのイラストにはギザギザの剣が描かれている。
- 同様のキャスト制限を抱えたカードとして再覚醒したジェイス/Jace Reawakenedが登場した。
[編集] ルール
- あなたの第1~3ターン目に唱えられないだけなので、斥候の警告/Scout's Warningや魔の魅惑/Alurenなど、何らかの効果によって対戦相手の1~3ターン目に唱えることは可能である。
- 何らかの効果によりあなたの第1~3ターン目のいずれかが飛ばされた場合、その飛ばされたターンはカウントされない。ターンを飛ばす効果は「ターンを行う代わりに、何もしない」効果であり、それは存在しないと同義である。
- あなたが何ターン実行したかのみを数える。何らかの効果により、あなたの第2・第3ターン目よりも前に他のプレイヤーが追加のターンを得ても、これには何も影響しない。
- 解放された者、カーン/Karn Liberatedによりゲームが再び開始された場合、新しいゲームの1~3ターン目には唱えることはできない。
[編集] オラクルの変遷
時のらせんでの初印刷時のルール・テキストは「そのオブジェクト自身を示す場合はそのカードの名前を使用する」というテンプレートに従い「あなたはセラの報復者を、このゲームのあなたの第一、第二、第三のターンに唱えられない。」であった。その後2018年7月に、テンプレートの変更で呪文としてのオブジェクト自身を指す場合は「この呪文」という表現を使うよう改められたためオラクルが変更された。しかし2024年11月に、そもそもスタックに置くことが出来ない事を示す能力のため「この呪文」という表現はふさわしくなく、またカードのコピーを唱える場合もあるため「このカード」という表現も不適当なため、このような能力のテキストでは、そのカードの名前を書くという方法に立ち返る事となった[2]。いずれも機能的な変更ではない。
- このため2024年時点の最新の印刷である時のらせんリマスター版ではなく基本セット2013版の方が最新オラクルに準じているという現象が起こっている。
[編集] 脚注
- ↑ 2006 Standard Champs Promos(Internet Archive)(Arcana 2006年10月16日 Wizards of the Coast著)
- ↑ Magic: The Gathering Foundations Update Bulletin/『ファウンデーションズ』更新速報(総合ルール更新)(Daily MTG 2024年11月14日)