本質の散乱/Essence Scatter
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霊魂放逐/Remove Soulの同型再版。クリーチャー呪文限定の打ち消し呪文。後述する理由から、霊魂放逐に代わって再録される定番のカードとなっている。
霊魂放逐と性能は全く同じなので、使い道もその有効度も全く同じ。クリーチャーの強い環境になれば使用率は高くなる。とはいえ同時に除去呪文も強い環境なら、タイミングが限られる打ち消しよりも、後からでも対処できる除去のほうを優先するケースも多い。
実際基本セット2010での登場当時は、審判の日/Day of Judgment・破滅の刃/Doom Blade・稲妻/Lightning Boltなどの影に隠れていた感がある。しかし基本セット2013での再録時はそれらの退場に加え、呪禁やETB能力などによって戦場に出てから除去するのでは手遅れとなる強力クリーチャーが増えたことから、採用率が上がった。その後も、除去に頼りづらい青単色のデッキが組まれる環境では採用される事がある。
各リミテッド環境においてはクリーチャーがデッキの主体となるため、否認/Negateとは対照的に評価が上がる。青としては貴重なクリーチャーに確実に対処出来る手段であり、重いクリーチャーを打ち消せた時のテンポ・アドバンテージは大きい。
- 「基本的な性能の打ち消し」として、否認/Negateとは対を成す。しかしながら本流のセットにおける収録頻度は大きな開きがあり、スタンダードからローテーション落ちすることもしばしば。クリーチャーを青単色で効率よく処理できるかはパーミッションデッキの成立に関わってくるため、このカードがカードプールに存在するかどうかはスタンダードで少なからず重要である。もちろん、カードプールに存在しないのにうっかりデッキに入れてしまわないよう注意。
- 否認と比べ収録頻度が低い理由はおそらく、審判の日/Day of Judgmentや破滅の刃/Doom Bladeが収録されなくなっていった理由と同様のものと推察される。すなわち、クリーチャーの性能向上に伴って「クリーチャーの強い環境」が半ば常態化し、相対的にカードパワーが高くなっていることが問題になっていると思われる。ファウンデーションズではコモンからアンコモンに格上げされて再録されたことも、この影響があるのだろう。また、イクサラン:失われし洞窟における魂の洞窟/Cavern of Soulsの再録などは、このカードの存在を考慮した調整の一環とも取れる。
- 公式コラム[1]によると、霊魂放逐がアーティファクト・クリーチャーを打ち消せるようになり、名前のイメージに合わなくなっていたことや、「Removal(Remove)」の響きは黒のフレイバーで、すでに存在する(おそらく魂を持っている)クリーチャーに働きかけるのではなく召喚行為を無効にするのであって、魂を引き裂くのは青らしくないことが同型再版を作った理由であるとされている。霊魂放逐のページも参照。
[編集] 参考
- ↑ A Fresh Coat of Magic Paint(Savor of Flavor 2009年7月14日)