ヨーグモス/Yawgmoth
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ヨーグモス/Yawgmothは、ファイレクシア/Phyrexiaを統べる「荒廃の王/Lord of the Wastes」にして「機械の始祖/Father of Machines」。多相の戦士(シェイプシフター)でもある。
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解説
もともとは古代スラン帝国の人間であったが、その姿は異形の怪物と成り果てている。スラン帝国時代は筋肉質で背が高い男だったが、INQUEST誌で公開されたイラストでは、ローブに覆われていてその姿をはっきりと見ることができず、頭部は虚ろな髑髏でローブの下からは無数の触手が出ている。
魔法文明であったかつてのスラン帝国で、彼は「病気の原因は黒マナや悪霊では無く、非常に小さな生物が体内に入り、国を侵略するように体を侵略していくことだ」と「科学的」な理論を唱え、手術などによる物理的な治療を行っていた。しかし、それは当時異端であり、30歳の時に彼はジャムーラ/Jamuraaへと追放された。
だが、その5年後、当時最高のアーティファクト使いであるグレイシャン/Glacianが下層市民の一人ギックス/Gixによってパワーストーン/Powerstoneで刺されるという事件が起きた。その怪我は魔法では治療ができなかったために物理療法に詳しいヨーグモスが呼び戻された。彼はその研究のために援助を受け権力を手にするが、そのことに反対するスラン/Thranの四つの都市がスラン同盟を名乗り、ヨーグモスに敵対した。
スラン=ファイレクシア戦争勃発前、ヨーグモスは統治者を失った人工の次元をプレインズウォーカー、ダヴェッド/Dyfedの力を借りて手に入れ、その世界を「ファイレクシア」と名づけた。彼はその世界にファイシス症患者を運び、「治療」という名の改造を施した。 そして彼はそのファイレクシアの異形の軍団を使いスラン同盟と戦ったのである。
2日目、「虚無球の戦い」においてヨーグモスが打ち上げた虚無球/Null Sphereは、人工衛星となってドミナリア/Dominaria第2の月、虚月/Null Moonとなった。この月の影響ですべてのアーティファクトは停止、その後に続いたメギド峡谷の戦い、ハルシオンの戦いでスラン文明は崩壊した。
しかし、土壇場でレベック/Rebbecが裏切ってファイレクシアとドミナリアを繋ぐ亡者の洞窟(コイロスの洞窟/Caves of Koilos)のポータル/Portalをパワーストーンで封印し、ヨーグモスはファイレクシアに封印された。この時使われたパワーストーンこそが、後にウルザ/Urzaとミシュラ/Mishraによって発見されるマイトストーンとウィークストーンである。そしてヨーグモスはファイレクシアの奥深くで復活の時を待つことになった。
そして数千年後、ファイレクシア軍はドミナリア侵攻を開始する。
ヨーグモスはジェラード/Gerrardとウルザを操って戦わせ、ジェラードにウルザを殺させた。そしてハナ/Hannaに化けてジェラードを騙そうとするが、彼に正体を見抜かれ、魔法のハルパートで刺された。
その一方で、ウルザが結成したナイン・タイタンズによって設置された霊魂爆弾により、ファイレクシアの大部分は破壊された。
ヨーグモスは巨大な暗黒雲となり、ナイン・タイタンズのガフ提督/Commodore Guffやボウ・リヴァー/Bo Levarを飲み込みつつドミナリアへ帰還、ドミナリアを第二のファイレクシアにしようとした。しかし、虚月/Null Moonが数千年間蓄積していた莫大な白マナを照射されて負傷し、一度ファイレクシアに撤退しようとするが、Stone Druid達の妨害(ラース/Rathの火山を噴火させ、唯一の出入口である火口を塞ぐ)によって果たせなかった。
そしてついには、真の力を発動したレガシー/Legacyによって消滅させられた。
- ヴォーソスの中には、ヨーグモス生存説を支持する者が一定数存在した。(「消滅したのは影で、本体は機能の大部分を失いながらもファイレクシアで生存している」「ヨーグモスのデータ(のようなもの)がファイレクシアの中央に記憶されている」など)
- 小説Scourgeにて、カローナ/Karonaがそれぞれの色の「神」を門から呼び寄せた際、黒の門からはヨーグモスが現れた。海外では、カローナの性質から現実ではない(代替現実や夢など)と解釈されている模様。
- 次元の混乱にて、ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmothと言うカードが登場。また小説Planar Chaosでは、ウィンドグレイス卿/Lord Windgraceがカーン/Karnに対し、ヨーグモスの死を確認したと述べた。
登場カード
イラストに登場
- アポカリプス
- 次元の絶望/Planar Despair(最奥の人物)