ウラブラスク/Urabrask

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(whisper対応を確認)
 
(3人の利用者による、間の4版が非表示)
22行: 22行:
 
:この能力が[[解決]]されると第1面として戻ってくるので、第1面の[[誘発型能力]]と合わせ、呪文を大量に唱えられるようになる。そのターン中の再変身も容易であるし、[[火力]]を対戦相手に集中して[[ライフ]]を0まで削り切ってしまえる場面も多いだろう。
 
:この能力が[[解決]]されると第1面として戻ってくるので、第1面の[[誘発型能力]]と合わせ、呪文を大量に唱えられるようになる。そのターン中の再変身も容易であるし、[[火力]]を対戦相手に集中して[[ライフ]]を0まで削り切ってしまえる場面も多いだろう。
  
{{未評価|機械兵団の進軍}}
+
4/4先制攻撃とクリーチャーとしてのスペックもそれなりではあるが、やはり[[果敢]]や[[血羽根のフェニックス/Bloodfeather Phoenix]]を交えた[[スライ]]の[[フィニッシャー]]が主な役割。これの[[打点]]を通してから変身できるような盤面なら英雄譚のI章と合わせて1[[ターン]]に10点以上の爆発力を見せる。[[ブロッカー]]が並んでいた場合は変身条件を満たす[[スペル]]による[[火力]]とI章の[[全体火力]]を[[除去]]に回すのも有効。
 +
 
 +
一方で[[機械兵団の進軍]]時点の[[スタンダード]]における[[スライ]]の1マナ枠を担う[[熊野と渇苛斬の対峙/Kumano Faces Kakkazan]]とは[[シナジー]]が薄く、[[轟く雷獣/Thundering Raiju]]や[[シヴの壊滅者/Shivan Devastator]]と比べて出たターンに仕事しないリスクも重くのしかかる。大いなる業を維持できればII章とIII章が息切れ対策となるのをどの程度評価するかにもよるだろう。変身条件と墓地利用の両面から赤の[[ルーティング]]、および[[小型]]の[[フェニックス]]はある程度[[デッキ]]に入れておきたい。
 +
 
 +
環境上、4マナのタフネス4は除去手段が多く、速攻もないため最速で設置すると2マナ程度で処理されテンポを失いやすい。前のめりなデッキならともかくインスタント・ソーサリーとのシナジーを重視した構成の場合、いくらかマナを浮かせた状態で着地させ、除去対象になっても対応して複数回呪文を唱えテンポを取りたい。インスタントのドロー呪文等で2枚目を引き込めるとベストか。
  
 
==[[ルール]]==
 
==[[ルール]]==
 
*サイクル共通のルールについては[[エリシュ・ノーン/Elesh Norn#サイクル共通のルール]]を参照。
 
*サイクル共通のルールについては[[エリシュ・ノーン/Elesh Norn#サイクル共通のルール]]を参照。
 +
*ウラブラスクの2つ目の能力は、[[マナ]]を加えるが[[マナ能力]]ではない。[[スタック]]に置かれ解決を待つ。
 +
*「3つ以上のインスタント・ソーサリーを唱えた」は戦場でのウラブラスクの有無を問わずカウントされる。ドロー呪文等でウラブラスクを引く→設置する→何らかの呪文を2つ唱える、のフローを踏んでも変身可能。同じ理由で一度「3つ以上唱えた」をクリアすれば同一ターン中では条件を満たし続けているため、「裏面移行→[[増殖]]呪文等でカウンターを2つ進める→表へ戻る」を同じターンに実施すればそのまま再度裏面へ移行し、合計6点ダメージを敵全体にバラ撒ける。三章の効果が有効になっているので、墓地に増殖呪文が残っておりマナも許すならさらに表に戻ることも可能だろう。
 +
**サイクルの他法務官でも同様の動きは可能だが、一度条件を満たせば変身コスト自体は軽く、呪文の再利用ができるウラブラスクが一番何度も裏返りやすい。
 +
 
===III章===
 
===III章===
 +
*呪文を[[手札]]ではなく[[墓地]]から唱える以外は、通常のルールによる許諾や制限に従う。ソーサリーはあなたが優先権を持ちあなたの[[ターン]]の[[メイン・フェイズ]]でスタックが空の時に唱えられる。
 
*呪文が唱えられるかどうかは、それが[[スタック]]上で適切な[[特性]]を持つか否かで判断する({{CR|601.3e}})。
 
*呪文が唱えられるかどうかは、それが[[スタック]]上で適切な[[特性]]を持つか否かで判断する({{CR|601.3e}})。
 
**例)この能力で墓地にある[[砕骨の巨人/Bonecrusher Giant]]を[[踏みつけ/Stomp]]として唱えてよいが、砕骨の巨人としては唱えられない。
 
**例)この能力で墓地にある[[砕骨の巨人/Bonecrusher Giant]]を[[踏みつけ/Stomp]]として唱えてよいが、砕骨の巨人としては唱えられない。

2023年6月20日 (火) 12:43時点における最新版


Urabrask / ウラブラスク (2)(赤)(赤)
伝説のクリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) 法務官(Praetor)

先制攻撃
あなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えるたび、対戦相手1人を対象とする。ウラブラスクはそれに1点のダメージを与える。(赤)を加える。
(赤):ウラブラスクを追放する。その後、これをオーナーのコントロール下で変身させた状態で戦場に戻す。起動はソーサリーとしてのみ行い、そのターンにあなたが3つ以上のインスタントやソーサリーである呪文を唱えていなければ起動できない。

4/4
The Great Work / 大いなる業
〔赤〕 エンチャント — 英雄譚(Saga)

(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンター1個を加える。)
I ― 対戦相手1人を対象とする。大いなる業はそのプレイヤーと、そのプレイヤーがコントロールしている各クリーチャーにそれぞれ3点のダメージを与える。
II ― 宝物(Treasure)トークン3つを生成する。
III ― ターン終了時まで、墓地からインスタントやソーサリーである呪文を唱えてもよい。これにより唱えられた呪文が墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。大いなる業を追放する。その後、これを(第1面を表にして)戦場に戻す。


機械兵団の進軍英雄譚変身する両面カードサイクル

目次

[編集] 解説

[編集] 第1面

先制攻撃に加え、インスタントソーサリー赤マナ本体火力を付与する伝説のファイレクシアン法務官変身条件は同一ターンにインスタント・ソーサリーを3回以上唱えること。

他の呪文を唱える効果を持ったインスタント・ソーサリーと組み合わせることで効率よく変身条件を満たせる。登場時のスタンダードであれば災厄招来/Invoke Calamityから変身可能。

[編集] 第2面

I-
対戦相手1人と、それがコントロールする各クリーチャーへの3点火力。
II-
宝物3つを生成する。
第III章では対戦相手の墓地からも唱えられるため、が合わずに唱えられない事態を大幅に改善してくれる。
III-
このターン、すべての墓地からインスタント・ソーサリーが唱えられるようになる。
この能力が解決されると第1面として戻ってくるので、第1面の誘発型能力と合わせ、呪文を大量に唱えられるようになる。そのターン中の再変身も容易であるし、火力を対戦相手に集中してライフを0まで削り切ってしまえる場面も多いだろう。

4/4先制攻撃とクリーチャーとしてのスペックもそれなりではあるが、やはり果敢血羽根のフェニックス/Bloodfeather Phoenixを交えたスライフィニッシャーが主な役割。これの打点を通してから変身できるような盤面なら英雄譚のI章と合わせて1ターンに10点以上の爆発力を見せる。ブロッカーが並んでいた場合は変身条件を満たすスペルによる火力とI章の全体火力除去に回すのも有効。

一方で機械兵団の進軍時点のスタンダードにおけるスライの1マナ枠を担う熊野と渇苛斬の対峙/Kumano Faces Kakkazanとはシナジーが薄く、轟く雷獣/Thundering Raijuシヴの壊滅者/Shivan Devastatorと比べて出たターンに仕事しないリスクも重くのしかかる。大いなる業を維持できればII章とIII章が息切れ対策となるのをどの程度評価するかにもよるだろう。変身条件と墓地利用の両面から赤のルーティング、および小型フェニックスはある程度デッキに入れておきたい。

環境上、4マナのタフネス4は除去手段が多く、速攻もないため最速で設置すると2マナ程度で処理されテンポを失いやすい。前のめりなデッキならともかくインスタント・ソーサリーとのシナジーを重視した構成の場合、いくらかマナを浮かせた状態で着地させ、除去対象になっても対応して複数回呪文を唱えテンポを取りたい。インスタントのドロー呪文等で2枚目を引き込めるとベストか。

[編集] ルール

  • サイクル共通のルールについてはエリシュ・ノーン/Elesh Norn#サイクル共通のルールを参照。
  • ウラブラスクの2つ目の能力は、マナを加えるがマナ能力ではない。スタックに置かれ解決を待つ。
  • 「3つ以上のインスタント・ソーサリーを唱えた」は戦場でのウラブラスクの有無を問わずカウントされる。ドロー呪文等でウラブラスクを引く→設置する→何らかの呪文を2つ唱える、のフローを踏んでも変身可能。同じ理由で一度「3つ以上唱えた」をクリアすれば同一ターン中では条件を満たし続けているため、「裏面移行→増殖呪文等でカウンターを2つ進める→表へ戻る」を同じターンに実施すればそのまま再度裏面へ移行し、合計6点ダメージを敵全体にバラ撒ける。三章の効果が有効になっているので、墓地に増殖呪文が残っておりマナも許すならさらに表に戻ることも可能だろう。
    • サイクルの他法務官でも同様の動きは可能だが、一度条件を満たせば変身コスト自体は軽く、呪文の再利用ができるウラブラスクが一番何度も裏返りやすい。

[編集] III章

[編集] 関連カード

[編集] サイクル

機械兵団の進軍法務官/Praetorサイクル。いずれも神話レア変身する両面カードであり、第1面伝説のファイレクシアン法務官第2面はIII章で第1面に戻る英雄譚となっている。

[編集] ストーリー

新ファイレクシア/New Phyrexiaの派閥「静かなる焼炉/Quiet Furnace」の法務官/Praetorウラブラスク/Urabrask。ファイレクシア人にあるまじき個人主義や共感性に目覚めたこの派閥は、その葛藤を大いなる業/The Great Work――金属を再鍛し、欠陥である有機組織を焼却すること――に専念することで押し殺していた。

詳細はウラブラスク/Urabrask (ストーリー)を参照。

[編集] 脚注

  1. Planeswalker's Guide to Phyrexia: All Will Be One/プレインズウォーカーのための『ファイレクシア:完全なる統一』案内(Feature 2023年1月31日 Grace Fong著)
  2. A Planeswalker's Guide to New Phyrexia, Part 5/プレインズウォーカーのための新たなるファイレクシア案内 その5(Savor the Flavor 2011年5月4日 Magic Creative Team著)

[編集] 参考

MOBILE