ナントゥーコの影/Nantuko Shade

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
 
(17人の利用者による、間の22版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Nantuko Shade}}
 
{{#card:Nantuko Shade}}
  
[[ダブルシンボル]]とはいえ、[[能力]]が優秀。というか[[シェイド]]としては考えられない[[コスト・パフォーマンス]]である。
+
[[トーメント]]の強力な[[シェイド]]。[[ダブルシンボル]]とはいえ[[サイズ]][[能力]]ともに秀で、高い[[コスト・パフォーマンス]]を誇る。初出時の[[]]における優良[[ウィニー]][[クリーチャー]]の筆頭。
[[陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers]]と相性がよく、当時の[[黒コントロール]]では[[フィニッシャー]]として大いに暴れた。
+
  
[[焼く|パンプアップ]][[マナ]]効率が良く、[[]]マナが出る状態の場合[[焼き殺す]]ことも難しい。
+
能力そのものはいわゆる「シェイド能力」であり、さほど珍しいものではないが、本体性能が優秀であるためその効率のよさが際立っている。これを[[唱える|唱え]]られるということは[[黒マナ]]が少なくとも2点は出せるわけで、[[展開]]を止めれば4/3が保障されているため、見た目以上にタフなクリーチャーである。クリーチャー戦となれば高マナ域の相手とたやすく相討ち以上を取り、生半可な[[火力]]では[[焼く|焼き]]殺すことも難しい。無論、[[プレイヤー]]に[[攻撃]]が[[通し|通っ]]た場合、重い一撃となって一気に[[ライフ]]を奪い去っていく。
無論、[[プレイヤー]]に[[アタック]]が通ってしまった場合、それは重い一撃となる。
+
  
当時の黒における優良[[ウィニー]]クリーチャーの筆頭と言えるのではないだろうか。
+
[[オデッセイ・ブロック]]期の黒系[[ビートダウンデッキ|ビートダウン]]や[[ノワール]]などで主力クリーチャーとして活躍するだけでなく、[[ソーサリー]]を多用するためマナを余らせる必要性が比較的低い[[黒コントロール#オデッセイ・ブロック期|黒コントロール]]でも[[フィニッシャー]]としてよく使われた。大量マナを生み出す[[陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers]]の存在も追い風。
  
[[エターナル]]でも、黒系のデッキで大いに活躍している。
+
[[エターナル]]でもかつては黒系のデッキで大いに活躍していた。[[マナ加速]]の[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]と相性がよく、序盤でも[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]と相討ち以上を取りやすい点も評価の一つ。後世にはクリーチャーの[[サイズ]]インフレが進み、特に[[秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets]]による[[飛行]]を持たない戦闘用クリーチャーの地位低下や、より軽くて大きい[[グルマグのアンコウ/Gurmag Angler]]の参入の煽りを受け、トーナメントシーンからは姿を消した。
  
 
+
*シェイドと言えば[[コモン]]に数多く存在し、そのほとんどが微妙なコスト・パフォーマンスのクリーチャーだが、「黒をテーマとした[[トーメント]][[レア]]」という好条件が見事に重なった結果、こうも強いシェイドが生まれてしまったようだ。
*シェイドと言えば[[コモン]]に数多く生息し、その殆どが微妙なコスト・パフォーマンスのクリーチャーだが、[[トーメント]]の黒で[[レア]]と言う好条件が見事に重なった結果、こうも強いシェイドが生まれてしまったようだ。
+
*レア以上の[[稀少度]][[ダブルシンボル]]以上の[[色拘束]]を持つシェイドはこれが初。
*[[レア]]であるシェイドはこれのみ。[[ダブルシンボル]]のシェイドも同様。
+
*[[基本セット2010]]以降のしばらく間の[[基本セット]]は「伝統的な西洋ファンタジー世界観への回顧」という方針のため、[[ナントゥーコ/Nantuko]]などの[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]オリジナル種族のカードは[[確定再版]]ではなく[[同型再版]]されることが多いのだが([[予言/Divination]]などの項も参照)、これは珍しく[[基本セット2011]]にそのまま[[再録]]された。[[エターナル]][[環境]]への影響に配慮した結果であろう。
 +
*後年、[[ドミナリア]]にて[[戦慄の影/Dread Shade]]として[[リメイク]]される。ただし、あくまで[[上位種]]であり[[上位互換]]の関係ではない。
 +
**さらに後年、[[兄弟戦争]]にて[[苦難の影/Misery's Shadow]]が登場。黒の[[信心]]が稼げるなどこのカードの優位性も僅かながらあるが、[[色拘束]]・[[タフネス]]・[[追放]]効果等で勝るためこちらのほぼ[[上位互換]]と言える。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[ナントゥーコ/Nantuko]]([[背景世界/ストーリー用語]])
 
*[[ナントゥーコ/Nantuko]]([[背景世界/ストーリー用語]])
*[[カード個別評価:オデッセイブロック]]
+
*[[カード個別評価:トーメント]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:基本セット2011]] - [[レア]]
 +
*[[カード個別評価:ドミナリア・リマスター]] - [[レア]]

2022年12月19日 (月) 21:44時点における最新版


Nantuko Shade / ナントゥーコの影 (黒)(黒)
クリーチャー — 昆虫(Insect) シェイド(Shade)

(黒):ナントゥーコの影はターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。

2/1

トーメントの強力なシェイドダブルシンボルとはいえサイズ能力ともに秀で、高いコスト・パフォーマンスを誇る。初出時のにおける優良ウィニークリーチャーの筆頭。

能力そのものはいわゆる「シェイド能力」であり、さほど珍しいものではないが、本体性能が優秀であるためその効率のよさが際立っている。これを唱えられるということは黒マナが少なくとも2点は出せるわけで、展開を止めれば4/3が保障されているため、見た目以上にタフなクリーチャーである。クリーチャー戦となれば高マナ域の相手とたやすく相討ち以上を取り、生半可な火力では焼き殺すことも難しい。無論、プレイヤー攻撃通った場合、重い一撃となって一気にライフを奪い去っていく。

オデッセイ・ブロック期の黒系ビートダウンノワールなどで主力クリーチャーとして活躍するだけでなく、ソーサリーを多用するためマナを余らせる必要性が比較的低い黒コントロールでもフィニッシャーとしてよく使われた。大量マナを生み出す陰謀団の貴重品室/Cabal Coffersの存在も追い風。

エターナルでもかつては黒系のデッキで大いに活躍していた。マナ加速暗黒の儀式/Dark Ritualと相性がよく、序盤でもタルモゴイフ/Tarmogoyfと相討ち以上を取りやすい点も評価の一つ。後世にはクリーチャーのサイズインフレが進み、特に秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsによる飛行を持たない戦闘用クリーチャーの地位低下や、より軽くて大きいグルマグのアンコウ/Gurmag Anglerの参入の煽りを受け、トーナメントシーンからは姿を消した。

[編集] 参考

MOBILE