リリアナ・ヴェス/Liliana Vess (ストーリー)

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2012年5月6日 (日) 17:29時点におけるIno (トーク | 投稿記録)による版
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リリアナ・ヴェス/Liliana Vessアラーラの断片イニストラード・ブロックのキャラクター。カードとしてはローウィンリリアナ・ヴェス/Liliana Vessが初出。

目次

解説

美しき女屍術師/Necromancer。人間のプレインズウォーカー/Planeswalkerイラスト

外見は二十代の美女だが実際には百歳を越えており、悪魔との契約により力と美しさを維持している。その美貌だけではなく、謎めいていて機知に富んだ魅力的な女性であるが、の魔術士らしく恐ろしく利己的で危険な人物。一方で、己の行動によって破滅した兄を今でも悼んでいたり、悪魔との契約や策略のために誘惑したはずの遥かに年下の青年を本気で愛してしまい葛藤に苦しむといった側面も持つ。

全身の紋様は悪魔との契約の印であり、魔法を使う時に浮かび上がる。

屍術

リリアナの魔法は死者に仮初めの生を与え、人々を腐敗させ、死霊を操る。

小説では、動けなくなるほど弱った人物に死霊を憑依させて歩く手助けをさせたり、吸血鬼を召喚して毒を盛られた人物の毒を吸わせたりなど、強大な魔力だけではなくその応用の仕方に彼女の機知と経験が伺える描写がある。

灯の変質

彼女のプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkが、いつ、どのようにして点ったのかはまだ知られていないが、少なくとも大修復/The Mending以前であると言われている。[1]

そのため、ニコル・ボーラス/Nicol Bolasソリン・マルコフ/Sorin Markovと同じく、かつては古いタイプのプレインズウォーカーであったであろうと推測される。

Test of Metal

時系列(少なくともゼンディカー・ブロック以降からミラディンの傷跡ブロック以前の間)や経緯は不明だが、テゼレット/Tezzeret主役の小説「「Test of Metal」においてリリアナはニコル・ボーラスと契約しその計画の下に働く。

経歴

The Raven's Eye(1)

リリアナ・ヴェスは知られていない次元/Planeで、その地の支配者の将軍の娘として暮らしていた。実際に若かった時代から既にある種の誘惑者として性的に奔放に振舞っており、周りが苦言を呈しても気にも留めなかった。

リリアナは敵の魔法の剣の攻撃を受けた兄のジョス(Josu)の傷を癒すために、キャリゴの森(The Caligo Forest)にエシスの根(Esis Root)を採取しに行く。彼女はそこで謎の男と遭遇する。男は皮膚魔女(Skin Witch)によってエシスの根の生える林が滅ぼされたことを伝え、彼女に黄金に輝く謎の薬を手渡す。彼女はそれをジョスに与えたが、兄は突然悪魔のような形相へと変わってしまい、その魂は破滅してしまった。

その罪により、リリアナは故郷を放逐された。

The Raven's Eye(2)

まだリリアナに紋様がなかった時代。彼女は盗賊四人組の密談中の小屋に押し入る。彼らに太守の宮殿(The Viceroy's Palace)での仕事を持ちかけるものの、気もそぞろな彼らは聞く耳を持たない。

突然、盗賊の一人が塵と化し、自分ではないと釈明するリリアナ。それは彼らを追ってきた天使の仕業であった。天使は天井を破って強襲し、盗賊をもう一人殺す。リリアナは死霊を呼び出して天使を引きずり倒し、盗賊たちに始末させ、仕事の話の続きを始める。

数日後、盗賊の一人が宝箱を抱えてオナケ/Onakkeの謎の霊廟に向かう。そこにはリリアナを器(Vessel)と呼ぶ謎の遺骸が納まっており、盗賊はそれを宝飾品で飾った。

Agents of Artifice

リリアナは無限連合/Infinite Consortiumからの逃亡生活を送るジェイス・ベレレン/Jace Belerenカリスト・ロォカ(Kallist Rhoka)の前に現れる。そして、彼女とジェイスは恋に落ち…。

ハンターとヴェール/The Hunter and the Veil

悪魔コソフェッド/Kothophedとの契約の下により、リリアナはオナケの霊廟にて鎖のヴェール/The Chain Veilと呼ばれる強力な魔法遺物を捜し求める。道中、彼女が殺したビーストはガラク/Garrukが喚び出した群れの中の一つだった。ガラクとの闘いのさなか、彼女はヴェールを発見しその力でガラクを退け、何処かへプレインズウォークする。

ヴェールの呪い/The Veil's Curse

ヴェールの強大な力に酔いしれるリリアナは知られていない次元の砦を屍兵を率いて強襲し、征服する。そのヴェールを使用すればコソフェッドも倒せるであろうと考えたリリアナは、コソフェッドの聖域へプレインズウォークする。

コソフェッドはヴェールの危険性を警告するが、リリアナは耳を貸さず彼を倒す。その後、腕の紋様から出血し、その痛みによってリリアナはくずおれた。

The Raven's Eye(3)

オナケ人に詳しい老聖職者の死体を蘇生させたことにより、彼を慕っていた人々によって追われるリリアナ。刺青からの出血による痛みによって思うように魔法が使えず、石造りの小屋に追い詰められる。老人はリリアナのことを器と呼び、彼女の父や兄、キャリゴの森のことを語り始め、彼女の堕落への道やヴェールのことは最初から全て仕組まれていたと明かす。そして、かつて兄の魂を破滅させた黄金の薬をリリアナの傷口に振り撒くと、彼女は回復した。

その老人の死体に憑いたのは老聖職者の魂ではなく、少女時代に出会った謎の男だと気が付いたリリアナは彼を攻撃する。そして、ヴェールをつけなおして何処かへプレインズウォークする。

イニストラード・ブロック

リリアナは契約したデーモンの一柱、グリセルブランド/Griselbrandを追ってイニストラード/Innistradへと訪れる。しかしグリセルブランドはその次元の人類を守護する大天使アヴァシン/Avacynと共に姿を見せなくなっていた。

ケッシグ/Kessigでは復讐に燃えるガラクの追跡から逃れ、ついにはグリセルブランドの信奉者たちであるスカースダグ教団の長のヴォルパグ/Volpaig僧正を脅迫しグリセルブランドの居場所を言うように迫る。主人に忠実な彼は口を割らなかったが、今際の際にその答えを知るものは彼以外にはただ一人、グールやスカーブによるスレイベン/Thraben包囲戦によって既に死んだアヴァシン教会/The Church of Avacynの月皇ミケウス/Mikaeusであると告げる。

スレイベンに向かったリリアナはミケウスを屍術で復活させ、グリセルブランドが獄庫/Helvaultに封じられていることを知る。彼女はグールの軍勢を呼び出して大聖堂に攻め入ると、獄庫のある中庭を守護していたスレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thrabenが聖戦士/Catherの部隊を率いて迎え撃った。しかし、それこそが己の呪文のみでは獄庫の破壊は覚束ないと危惧していたリリアナの求めていたものだった。彼女は己の暗黒の魔術で聖戦士たちを無力化し、グールたちは無抵抗の聖戦士たちに襲いかかった。リリアナはサリアに仲間の命か獄庫のどちらを捧げるかの二択を迫り、サリアは苦渋の決断で仲間や全イニストラード人の命を選び獄庫を指さした。その事によってリリアナの呪文は完成し、獄庫は破壊されて多数のデーモンとともにアヴァシンとグリセルブランドが解放された。

アヴァシンが無傷のままだったのを見たグリセルブランドは、一旦退いて力を蓄え機会を伺うために灰口/Ashmouthに戻ろうとする。しかしリリアナはそれを見逃さなかった。グリセルブランドは更なる力を約束しようとしたりと言を左右にするが、リリアナは聞く耳を持たずに彼を攻撃した。彼もそれに応じようとするも、ヴェールの力は圧倒的だった。グリセルブランドは破壊され、リリアナの債務の一部は消え失せた。

登場

登場カード

デュエルデッキ

カード名に登場

基本セット2011
リリアナの愛撫/Liliana's Caressリリアナの死霊/Liliana's Specter

フレイバー・テキストに登場

ディヴァインvsデモニック
Demonic Tutor強迫/Duress
基本セット2010
墓暴き/Disentomb、強迫/Duress、墓場からの復活/Rise from the Grave
ガラクvsリリアナ
もぎとり/Mutilate、墓場からの復活/Rise from the Grave
基本セット2011
墓暴き/Disentomb、強迫/Duress、リリアナの死霊/Liliana's Specter、墓場からの復活/Rise from the Grave
基本セット2012
災難の瀬戸際/Brink of Disaster墓暴き/Disentomb
アヴァシンの帰還
殺戮の波/Killing Wave残虐の勝利/Triumph of Cruelty

イラストに登場

ディヴァインvsデモニック
Demonic Tutor
ガラクvsリリアナ
殺し/Snuff Out
基本セット2011
リリアナの愛撫/Liliana's Caress
アヴァシンの帰還
殺戮の波/Killing Wave、残虐の勝利/Triumph of Cruelty、獰猛さの勝利/Triumph of Ferocity
アヴァシンの帰還 ゲームデー上位入賞者プロモ
殺戮の波/Killing Wave

登場作品・登場記事

脚注

  1. Liliana and The Mending posted by Brady Dommermuth Feb 19, 2009 - 9:20AM

参考

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