切り直す

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(無作為化の前にカードを並べ替えること自体は問題ない)
(ライブラリーの一番上から4枚のカードを)
5行: 5行:
 
==定義==
 
==定義==
 
[[ライブラリー]]や[[裏向き]]の[[カード]]の束を切り直すとは、その中でカードを、どの[[プレイヤー]]にも順番が分からなくなるように[[無作為に|無作為]]化することである。
 
[[ライブラリー]]や[[裏向き]]の[[カード]]の束を切り直すとは、その中でカードを、どの[[プレイヤー]]にも順番が分からなくなるように[[無作為に|無作為]]化することである。
 +
*カードの束を無作為化する際に、切り直すことと併用されることがある手順として、[[カット]]がある。
  
 
==解説==
 
==解説==
14行: 15行:
 
*1枚以下のライブラリーを切り直す場合でも、ライブラリーを切り直したことが[[誘発条件]]である[[誘発型能力]]は[[誘発]]する。
 
*1枚以下のライブラリーを切り直す場合でも、ライブラリーを切り直したことが[[誘発条件]]である[[誘発型能力]]は[[誘発]]する。
  
===その他===
+
==手法==
手法として、二束に分けた[[カード]]を組み合わせていく「コンバイン」、カードを複数の束に配っていく「ディール」、カードの束から一部を抜き取って上へ(または下へ)置いていく「ヒンズー」、二束に分けたカードをパラパラとめくりながら重ねていく「リフル(またはショットガン)」などがある。どの方法もそれぞれの良さがあるが、コンバインをもちいる場合は、自分のカードを見せてしまったり、[[対戦相手]]のカードを見てしまったりしないように注意したい。
+
;コンバイン
 +
:二束に分けた[[カード]]を組み合わせていく。
 +
:自分のカードを見せてしまったり、[[対戦相手]]のカードを見てしまったりしないように注意したい。
 +
:*[[Olivier Ruel]]は、デッキを傾けてのコンバイン・シャッフル中に不正を疑われて[[失格]]になった。対戦相手のデッキを扱う際は慎重に。
  
*[[Olivier Ruel]]は、デッキを傾けてのコンバイン・シャッフル中に不正を疑われて[[失格]]になった。対戦相手のデッキを扱う際は慎重に。
+
;ディール
*対戦相手のデッキをシャッフルする際に、うっかり内容を見てしまわないようにデッキから目線を外すという国際的なマナーがある([http://p.twipple.jp/936JP 参考])
+
:カードを複数の束に配っていく。
  
また、リフルは手になじんでいないカード(または[[スリーブ]])にもちいると、カードを折ってしまうことがある。自信がない場合は、対戦相手のデッキにもちいることは避けるのが無難といえよう。
+
;ヒンズー
 +
:カードの束から一部を抜き取って上へ(または下へ)置いていく。
  
 +
;リフル(またはショットガン)
 +
:二束に分けたカードをパラパラとめくりながら重ねていく。
 +
:*手になじんでいないカード(または[[スリーブ]])にもちいると、カードを折ってしまうことがある。自信がない場合は、対戦相手のデッキにもちいることは避けるのが無難といえよう。
 +
 +
など、どの方法もそれぞれの良さがある。
 +
 +
==作法==
 +
*対戦相手のデッキをシャッフルする際に、うっかり内容を見てしまわないようにデッキから目線を外すという国際的なマナーがある([http://p.twipple.jp/936JP 参考])
 
*切り直す方法そのもので違反を取られることはない。問題なのは、切り直した結果である。
 
*切り直す方法そのもので違反を取られることはない。問題なのは、切り直した結果である。
 
*[[積み込み]]は重大な[[不正行為]]であり、トーナメントでは故意の違反として失格処分となることがある。
 
*[[積み込み]]は重大な[[不正行為]]であり、トーナメントでは故意の違反として失格処分となることがある。
 
**呪文と土地を分けておいてから切り直すこと自体は認められているが、その後で十分に無作為化できなければ不十分な無作為化により積み込みと判断され得るため、注意が必要である。  
 
**呪文と土地を分けておいてから切り直すこと自体は認められているが、その後で十分に無作為化できなければ不十分な無作為化により積み込みと判断され得るため、注意が必要である。  
*カードの束を無作為化する際に、切り直すことと併用されることがある手順として、[[カット]]がある。
 
 
*黎明期(1996年10月1日発行時)では、「リフルを最低3回は行わなければならない」とフロアルール(1.2.7)で定められていた。
 
*黎明期(1996年10月1日発行時)では、「リフルを最低3回は行わなければならない」とフロアルール(1.2.7)で定められていた。
 +
 +
==その他==
 +
シャッフルには時間がかかり(特に[[イベント]]においては、両プレイヤーがデッキを正しくシャッフルしなければならないので)、また技量も必要になる(特に[[スリーブ]]を使っている場合、シャッフル中のミスはよくあることである)。[[サーチ]]が多発するほどその機会は増す。
 +
 +
そこで、[[R&D]]はゲーム中のシャッフルをどれだけ減らせるかに挑んでいる。特に「ライブラリーの一番上から4枚のカードを」[[見る|見]]たり({{WHISPER検索/カードテキスト|4枚のカードを見る}})[[公開]]したり({{WHISPER検索/カードテキスト|4枚のカードを公開}})するものが「妥当な数」として使われており、例としては[[サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder]]が挙げられる([http://archive.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/285 Born to be Compiled, Part 2]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0008480/ 編まれし軍勢 その2])。
  
 
==参考==
 
==参考==

2014年7月15日 (火) 13:48時点における版

切り直す/Shuffleは、キーワード処理の1つ。日本語ではシャッフルと訳される場合もあり、こちらの訳も公式の文書に用いられている場合がある。


Evolving Wilds / 進化する未開地
土地

(T),進化する未開地を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。


目次

定義

ライブラリー裏向きカードの束を切り直すとは、その中でカードを、どのプレイヤーにも順番が分からなくなるように無作為化することである。

  • カードの束を無作為化する際に、切り直すことと併用されることがある手順として、カットがある。

解説

ルール

  • 「“何か”をライブラリーに加えて切り直す」という効果は、その“何か”が存在していない場合、その“何か”が何であるかによって処理が異なる。
    • “何か”が特定のオブジェクトであった場合、ライブラリーは切り直さない。
    • “何か”が一群のオブジェクトであった場合、ライブラリーを切り直す。
  • 「特定のオブジェクトをライブラリーに加えて切り直す」という効果で、解決中に置換効果によってそのオブジェクトすべてが他の領域に移動した場合、ライブラリーは切り直さない。
  • 1枚以下のライブラリーを切り直す場合でも、ライブラリーを切り直したことが誘発条件である誘発型能力誘発する。

手法

コンバイン
二束に分けたカードを組み合わせていく。
自分のカードを見せてしまったり、対戦相手のカードを見てしまったりしないように注意したい。
  • Olivier Ruelは、デッキを傾けてのコンバイン・シャッフル中に不正を疑われて失格になった。対戦相手のデッキを扱う際は慎重に。
ディール
カードを複数の束に配っていく。
ヒンズー
カードの束から一部を抜き取って上へ(または下へ)置いていく。
リフル(またはショットガン)
二束に分けたカードをパラパラとめくりながら重ねていく。
  • 手になじんでいないカード(またはスリーブ)にもちいると、カードを折ってしまうことがある。自信がない場合は、対戦相手のデッキにもちいることは避けるのが無難といえよう。

など、どの方法もそれぞれの良さがある。

作法

  • 対戦相手のデッキをシャッフルする際に、うっかり内容を見てしまわないようにデッキから目線を外すという国際的なマナーがある(参考)
  • 切り直す方法そのもので違反を取られることはない。問題なのは、切り直した結果である。
  • 積み込みは重大な不正行為であり、トーナメントでは故意の違反として失格処分となることがある。
    • 呪文と土地を分けておいてから切り直すこと自体は認められているが、その後で十分に無作為化できなければ不十分な無作為化により積み込みと判断され得るため、注意が必要である。
  • 黎明期(1996年10月1日発行時)では、「リフルを最低3回は行わなければならない」とフロアルール(1.2.7)で定められていた。

その他

シャッフルには時間がかかり(特にイベントにおいては、両プレイヤーがデッキを正しくシャッフルしなければならないので)、また技量も必要になる(特にスリーブを使っている場合、シャッフル中のミスはよくあることである)。サーチが多発するほどその機会は増す。

そこで、R&Dはゲーム中のシャッフルをどれだけ減らせるかに挑んでいる。特に「ライブラリーの一番上から4枚のカードを」たり(「4枚のカードを見る」でテキスト検索公開したり(「4枚のカードを公開」でテキスト検索)するものが「妥当な数」として使われており、例としてはサテュロスの道探し/Satyr Wayfinderが挙げられる(Born to be Compiled, Part 2/編まれし軍勢 その2)。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

MOBILE