悪魔の取り引き/Demonic Bargain

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[[魔性の教示者/Diabolic Tutor]]の新たな亜種。1[[マナ]][[軽い|軽く]]なったかわりに、[[唱える]]際に[[ライブラリー]]を13枚も[[追放]]してしまう。
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[[魔性の教示者/Diabolic Tutor]]の亜種。1[[マナ]][[軽い|軽く]]なったが、[[サーチ]]の前に[[ライブラリー]]を13枚も[[追放]]してしまう。
  
ライブラリーを大量に削るのは大きなデメリットに見えるが、[[デモコン理論]]からも分かる通りそれ自体はそこまで問題にならない。問題は13枚も追放してしまえば、その後の[[サーチ]]で欲しかったカードまで追放されてしまう危険性が高いところ。この手のサーチ[[呪文]]は特定の[[キーカード]]を探すために採用されるのが主であり、そのキーカードまで纏めて追放してしまっては本末転倒となり、[[黒]]らしいリスキーな[[カード]]。また、問題にならないとはいったが登場時の[[スタンダード]]では[[切削]]を用いた[[ライブラリー破壊]]が数こそ多くないとはいえ存在しており、自ら13枚も削ってしまうこれは下手をすると[[友情コンボ]]を発生させてしまう。
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ライブラリーを大量に失うのは大きな[[デメリット]]のようだが、[[デモコン理論]]からも分かるように、それ自体はそこまで問題になりづらい。登場時の[[スタンダード]]には優秀な[[ライブラリー破壊カード]]と、それらを利用した[[ライブラリーアウト]]戦術を狙う[[デッキ]]は存在しているが、それ以外の相手であればこちらのライブラリーが13枚以下にまで減るような状況は稀。
  
性質上、キーカードを複数用意しておき、そのどれもが勝ち筋に繋がりうる特殊な[[コンボデッキ]]や、前述の危険はあるが少数のフィニッシャーに頼る[[コントロール (デッキ)|コントロール]]での採用が基本だろう。同セットには、[[切除]][[色拘束]]は強いが魔性の教示者相当の性能になる[[掘り起こし/Dig Up]]が存在、汎用性では劣るが[[黒マナ]]だけで完結する点を強みにしていきたい。
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むしろ難点は、欲しかった[[カード]]が追放されてしまうリスクの方にある。この手のサーチは特定の[[キーカード]]の採用枚数を実質的に増やすために採用するのが主な用途で、キーカードまで追放してしまえば本末転倒。枚数が多い分、追放されるリスクも大きく1枚[[挿し]]はもちろん、運が悪いと4枚[[積む|積み]]したカードすら軒並み駆逐してしまう可能性がある。複数の勝ち筋を持つ特殊な[[コンボデッキ]]や、駆逐されるリスクが小さい程度に複数の[[フィニッシャー]]を準備した[[コントロールデッキ]]向けの[[呪文]]。
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同じく[[イニストラード:真紅の契り]]には、[[黒緑]]に[[掘り起こし/Dig Up]]([[切除]]すると[[色拘束]]が強い魔性の教示者相当の性能になる)が存在。あちらは[[マナスクリュー]]や[[マナフラッド]]にも柔軟に対処できる汎用性がある一方、こちらは[[黒マナ]]だけで完結するのを強みにしていくのがよい。
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[[リミテッド]]においては、通常のデッキ構築を行っている限り0点以外の点数がつくことはないだろう。デッキの枚数の少ないリミテッドでライブラリーを13枚も追放してしまえば「これを唱えた時点でどうしても欲しかったカード」も追放されてしまう可能性が高く、そればかりか[[ライブラリーアウト]]を自ら引き起こすことにもなりかねない。リミテッドでの使用は全く想定されていない、[[構築]]向けのカードとしてデザインされたことが伺える。
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*[[嵐の捕縛/Seize the Storm]]など、追放[[領域]]の枚数を参照するカードと組み合わせればデメリットをメリットへ転換可能。
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*亜種については[[悪魔の教示者/Demonic Tutor#関連カード]]を参照。
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*サーチ前にライブラリーを大量に追放するリスクを持ち、デモコン理論の由来となった[[Demonic Consultation]](悪魔の助言)を意識していることは間違いないだろう。
  
 
==参考==
 
==参考==
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*[[サーチカード]]
 
*[[カード個別評価:イニストラード:真紅の契り]] - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:イニストラード:真紅の契り]] - [[レア]]

2022年5月8日 (日) 08:02時点における最新版


Demonic Bargain / 悪魔の取り引き (2)(黒)
ソーサリー

あなたのライブラリーの一番上にあるカード13枚を追放する。その後、あなたのライブラリーからカード1枚を探し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。


魔性の教示者/Diabolic Tutorの亜種。1マナ軽くなったが、サーチの前にライブラリーを13枚も追放してしまう。

ライブラリーを大量に失うのは大きなデメリットのようだが、デモコン理論からも分かるように、それ自体はそこまで問題になりづらい。登場時のスタンダードには優秀なライブラリー破壊カードと、それらを利用したライブラリーアウト戦術を狙うデッキは存在しているが、それ以外の相手であればこちらのライブラリーが13枚以下にまで減るような状況は稀。

むしろ難点は、欲しかったカードが追放されてしまうリスクの方にある。この手のサーチは特定のキーカードの採用枚数を実質的に増やすために採用するのが主な用途で、キーカードまで追放してしまえば本末転倒。枚数が多い分、追放されるリスクも大きく1枚挿しはもちろん、運が悪いと4枚積みしたカードすら軒並み駆逐してしまう可能性がある。複数の勝ち筋を持つ特殊なコンボデッキや、駆逐されるリスクが小さい程度に複数のフィニッシャーを準備したコントロールデッキ向けの呪文

同じくイニストラード:真紅の契りには、黒緑掘り起こし/Dig Up切除すると色拘束が強い魔性の教示者相当の性能になる)が存在。あちらはマナスクリューマナフラッドにも柔軟に対処できる汎用性がある一方、こちらは黒マナだけで完結するのを強みにしていくのがよい。

リミテッドにおいては、通常のデッキ構築を行っている限り0点以外の点数がつくことはないだろう。デッキの枚数の少ないリミテッドでライブラリーを13枚も追放してしまえば「これを唱えた時点でどうしても欲しかったカード」も追放されてしまう可能性が高く、そればかりかライブラリーアウトを自ら引き起こすことにもなりかねない。リミテッドでの使用は全く想定されていない、構築向けのカードとしてデザインされたことが伺える。

[編集] 参考

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