憎悪/Hatred

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[[スーサイドブラック]]の最盛期を支えた、強力な[[クリーチャー]][[強化]][[呪文]]
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[[スーサイドブラック]]の最盛期を支えた、強力な[[クリーチャー]][[強化]][[呪文]]。これが入ったスーサイドブラックをこの[[カード名]]そのままに[[ヘイトレッド]]と呼んだことからもその活躍がうかがえる。[[黒]]における[[スーサイド]]要素の真骨頂とも言える[[カード]]である。
これが入ったスーサイドブラックをこの[[カード名]]そのままに[[ヘイトレッド]]と呼んだことからもその活躍がうかがえる。
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[[黒]]における[[スーサイド]]要素の真骨頂とも言える[[カード]]である。
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[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]から3〜4[[ターン]]目に放たれると一気に[[ゲーム]]が終わる。
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[[パワー]]を強化する黒の[[X]]呪文、[[彼方からの雄叫び/Howl from Beyond]]の亜種の一つで、[[点数で見たマナ・コスト]]が5に固定となり、[[マナ]]の代わりに[[ライフ]]X点を[[支払う|支払わ]]なければならない。
これで膨れあがった[[極楽鳥/Birds of Paradise]]に殴り殺された人はトラウマが残るらしい。
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[[ライフ]]をクリーチャーの[[パワー]]に変える特性上、[[インスタント]]の[[火力]]や[[除去]]にとことん弱い。
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このカードの強み・魅力は「ライフ消費による爆発的な強化力」にこそある。最高で「現在のライフ-1」点、つまり通常ならば+19/+0までの[[修整]]が可能であり、これは5マナの呪文としては破格の強化量。極論ではあるが、ライフ19点消費で1/1の[[攻撃クリーチャー]]を強化すれば1回の[[戦闘]]で勝利できることになる。逆に、ライフ消費が4点以下ならば彼方からの雄叫びに劣る。ライフ消費を5~6点程度までに収めるつもりなら、彼方からの雄叫びなどのより安定感のあるカードを使う方がよい。
ライフ[[支払う|支払い]]が[[追加コスト]]であるため[[カウンター]]されても致命傷。
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安全性と中〜長期的な[[腐る|アドバンテージ]]を捨てる必要があり、また[[腐って]]しまうことも珍しくない。
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しかし高速での勝利に対しては払う価値のある代価であり、博打要素を差し引いてもリーズナブルな選択肢である。
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このカードの強み・魅力は「ライフ消費による爆発的な強化力」にこそある。
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[[マナ・コスト]]は5点と[[重い]]ものの、[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]の存在に支えられさほど問題にはならなかった。3~4[[ターン]]目に暗黒の儀式からこのカードで一気に勝負を決することも普通だった。
ライフ消費を5〜6点程度までに収めるつもりなら、[[彼方からの雄叫び/Howl from Beyond]]などのより安定感のあるカードを使う方がよい。
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*その名の通りとても憎々しげな[[画像:Hatred|イラスト]]である。
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一方、ライフを失うという特性上、[[インスタント]][[火力]][[除去]]に非常に弱い。また、ライフの支払いが[[追加コスト]]であるため[[打ち消し|打ち消される]]のも致命的である。
*「[[]][[チャネル/Channel]]」とも言われる。
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*1ターン目に[[沼/Swamp]]から[[肉占い/Sarcomancy]]、2ターン目に[[裏切り者の都/City of Traitors]]セットから肉占いの[[トークン]]で攻撃、[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]から憎悪で2ターンキルできる。
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[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]3枚と[[冥界の影/Nether Shadow]]とこのカードで[[1ターンキル]]された、なんて笑えないことが起こることもあった。
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これを使うには安全性と中~長期的な[[アドバンテージ]]を捨てる必要があり、手札で[[腐る|腐って]]しまうことも珍しくない。しかし高速での勝利に対しては払う価値のある代価であり、博打要素を差し引いてもリーズナブルな選択肢である。
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*「[[黒]]い[[チャネル/Channel]]」とも言われる。
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*1ターン目に[[沼/Swamp]]から[[肉占い/Sarcomancy]]、2ターン目に[[裏切り者の都/City of Traitors]]セットから肉占いの[[トークン]]で攻撃、暗黒の儀式から憎悪で2ターンキルできる。その他、暗黒の儀式3枚と[[冥界の影/Nether Shadow]]とこれでの[[1ターンキル]]、あるいは、これで強化された[[極楽鳥/Birds of Paradise]]に敗北など、瞬殺の逸話が多く遺されている。
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*{{Gatherer|Hatred}}はカード名通り憎しみに満ちた表情の[[グレヴェン・イル=ヴェク/Greven il-Vec]]。
 
==参考==
 
==参考==
*[[カード個別評価:テンペストブロック]]
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*[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]])
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*[[カード個別評価:エクソダス]] - [[レア]]

2008年5月11日 (日) 06:31時点における版


Hatred / 憎悪 (3)(黒)(黒)
インスタント

この呪文を唱えるための追加コストとして、X点のライフを支払う。
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+0の修整を受ける。


スーサイドブラックの最盛期を支えた、強力なクリーチャー強化呪文。これが入ったスーサイドブラックをこのカード名そのままにヘイトレッドと呼んだことからもその活躍がうかがえる。におけるスーサイド要素の真骨頂とも言えるカードである。

パワーを強化する黒のX呪文、彼方からの雄叫び/Howl from Beyondの亜種の一つで、点数で見たマナ・コストが5に固定となり、マナの代わりにライフX点を支払わなければならない。

このカードの強み・魅力は「ライフ消費による爆発的な強化力」にこそある。最高で「現在のライフ-1」点、つまり通常ならば+19/+0までの修整が可能であり、これは5マナの呪文としては破格の強化量。極論ではあるが、ライフ19点消費で1/1の攻撃クリーチャーを強化すれば1回の戦闘で勝利できることになる。逆に、ライフ消費が4点以下ならば彼方からの雄叫びに劣る。ライフ消費を5~6点程度までに収めるつもりなら、彼方からの雄叫びなどのより安定感のあるカードを使う方がよい。

マナ・コストは5点と重いものの、暗黒の儀式/Dark Ritualの存在に支えられさほど問題にはならなかった。3~4ターン目に暗黒の儀式からこのカードで一気に勝負を決することも普通だった。

一方、ライフを失うという特性上、インスタント火力除去に非常に弱い。また、ライフの支払いが追加コストであるため打ち消されるのも致命的である。

これを使うには安全性と中~長期的なアドバンテージを捨てる必要があり、手札で腐ってしまうことも珍しくない。しかし高速での勝利に対しては払う価値のある代価であり、博打要素を差し引いてもリーズナブルな選択肢である。

参考

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