Invoke Prejudice

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数少ない[[クァドラプルシンボル]][[呪文]]の1つ。[[対戦相手]]は、こちらと違う[[色]](正確には同じ色をもたない)の[[クリーチャー]]を出したければ、通常の倍の量だけ[[マナ]]を[[支払う|支払わ]]なければならない。
 
数少ない[[クァドラプルシンボル]][[呪文]]の1つ。[[対戦相手]]は、こちらと違う[[色]](正確には同じ色をもたない)の[[クリーチャー]]を出したければ、通常の倍の量だけ[[マナ]]を[[支払う|支払わ]]なければならない。
  
出すことができればクリーチャー中心の[[デッキ]]は展開力を大きく削減され、[[バウンス]]の効果も劇的になる。とはいえ、これ自体が4マナなので出すのにはそれなりに時間がかかる。特に[[色拘束]]の厳しさから、実質的に[[青単色デッキ]]でなければ投入できないだろう。[[パーミッション]]系デッキの中盤以降の環境整備用といえる。
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出すことができればクリーチャー中心の[[デッキ]]は展開力を大きく削減され、[[バウンス]]の効果も劇的になる。とはいえ、これ自体が4マナなので出すのにはそれなりに時間がかかる。特に[[色拘束]]の厳しさから、実質的に[[青単色デッキ]]でなければ投入できないだろう。[[パーミッション]]系デッキの中盤以降の妨害用といえる。
  
 
*こちらが[[ノンクリーチャー]]または[[無色]][[クリーチャー]]のみならば、相手のクリーチャーは常に追加マナを要求される。
 
*こちらが[[ノンクリーチャー]]または[[無色]][[クリーチャー]]のみならば、相手のクリーチャーは常に追加マナを要求される。
 
*「[[召喚]]」の表記変更に伴う[[オラクル]]更新で、「召喚呪文」から「[[アーティファクト]]でないクリーチャー呪文」に変更された唯一の[[カード]]である(他のカードはアーティファクトも含むように変更された)。他の用語変更と合わせるため、[[2009年]]10月のオラクル更新で「アーティファクトでない」の条件は削除された。
 
*「[[召喚]]」の表記変更に伴う[[オラクル]]更新で、「召喚呪文」から「[[アーティファクト]]でないクリーチャー呪文」に変更された唯一の[[カード]]である(他のカードはアーティファクトも含むように変更された)。他の用語変更と合わせるため、[[2009年]]10月のオラクル更新で「アーティファクトでない」の条件は削除された。
**[[Mark Gottlieb]]は、「アーティファクトでないクリーチャー呪文」に限定された理由を、決して共通の色を持たない無色カードに対して非常に強力であったためと推測している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/late-september-2009-update-bulletin-2009-09-30 Late September 2009 Update Bulletin]</ref>。
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**[[Mark Gottlieb]]は、「アーティファクトでないクリーチャー呪文」に限定された理由を、決して共通の色を持たない無色カードに対して非常に強力であったためと推測している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/late-september-2009-update-bulletin-2009-09-30 Late September 2009 Update Bulletin](Feature [[2009年]]9月30日 [[Mark L. Gottlieb]]著)</ref>。
  
 
==禁止指定==
 
==禁止指定==

2020年6月12日 (金) 10:55時点における版


Invoke Prejudice (青)(青)(青)(青)
エンチャント

対戦相手1人が、あなたがコントロールするクリーチャーと共通する色を持たないクリーチャー呪文を唱えるたび、そのプレイヤーが(X)を支払わないかぎり、その呪文を打ち消す。Xはそれのマナ総量である。


数少ないクァドラプルシンボル呪文の1つ。対戦相手は、こちらと違う(正確には同じ色をもたない)のクリーチャーを出したければ、通常の倍の量だけマナ支払わなければならない。

出すことができればクリーチャー中心のデッキは展開力を大きく削減され、バウンスの効果も劇的になる。とはいえ、これ自体が4マナなので出すのにはそれなりに時間がかかる。特に色拘束の厳しさから、実質的に青単色デッキでなければ投入できないだろう。パーミッション系デッキの中盤以降の妨害用といえる。

  • こちらがノンクリーチャーまたは無色クリーチャーのみならば、相手のクリーチャーは常に追加マナを要求される。
  • 召喚」の表記変更に伴うオラクル更新で、「召喚呪文」から「アーティファクトでないクリーチャー呪文」に変更された唯一のカードである(他のカードはアーティファクトも含むように変更された)。他の用語変更と合わせるため、2009年10月のオラクル更新で「アーティファクトでない」の条件は削除された。
    • Mark Gottliebは、「アーティファクトでないクリーチャー呪文」に限定された理由を、決して共通の色を持たない無色カードに対して非常に強力であったためと推測している[1]

禁止指定

2020年6月10日より、使用可能な全フォーマット禁止カードに指定された。同時に、公式データベースのGathererからカード画像が削除された(該当ページ)。これはカード内に人種差別的または文化侮辱的描写が含まれていたことによる[2]

  • 告知の記事内では各カードについての詳細な禁止理由は明言されていないが、以下に挙げられる複数の要素が問題になったと推察される。
    • Invoke Prejudice(偏見の扇動)というカード名で、イラストに描かれた人物の衣装が白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン」に類似しており、共通する色を持たないクリーチャーを打ち消す能力と相まって人種差別を想起させるという点。
    • Gathererのこのカードの当時の個別番号が「1488」だったという点。14は14 Words(人種差別的スローガン)を、88はハイル・ヒトラーを指す隠語として、合わせて「1488」で白人至上主義+ヒトラーへの忠誠=ネオナチを意味する符丁として白人至上主義者の間で使われているという背景がある。
      • 「1488」の個別番号はGathererからも抹消されたが、このカードのデータ自体は別の番号へと変更した上で残されている。上記「該当ページ」参照。
    • イラストを手がけたアーティストHarold McNeillはネオナチ的主張を公言しており[3]、上記の要素による人種差別の想起を助長させている点。

ルール

  • 追加要求されるマナは「点数で見たマナ・コスト」分のマナなので、色は問わない。
  • 追加マナは強制ではないので、対戦相手は支払わずに打ち消すことを選んでもよい。
  • 追加マナを支払わなくても打ち消されるだけなので、「打ち消されない」クリーチャーならマナを支払わなくてもペナルティはない。

脚注

  1. Late September 2009 Update Bulletin(Feature 2009年9月30日 Mark L. Gottlieb著)
  2. Depictions of Racism in Magic/人種差別を想起させる描写についての声明(News 2020年6月10日 Wizards of the Coast著)
  3. Harold Arthur McNeill(McNeill本人のホームページ)

参考

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