都落ち/Run Out of Town
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ライブラリーの一番上か一番下に送るバウンス呪文。どちらに送るかはオーナーが選ぶ。
普通は対戦相手のパーマネントに使うだろう。バウンスの欠点であるカード・アドバンテージの損失を防ぐことができる一方、自身が相応に重いのでテンポ・アドバンテージは取りづらい。タイム・デストラクションになるかどうかも対戦相手に依存するものの、ライブラリーの底は墓地以上に手出ししづらい場所なので、そちらを選択されても疑似的な除去になる。重いバウンスということもあり、基本的にはオフェンシブなデッキに入れたほうが効果的に運用しやすい。
- 溺死者の逆襲/Revenge of the Drownedと比べるとトークン生成がなくなり、対象が土地以外のパーマネント全般に広がった形。
- 月罠の試作品/Moonsnare Prototypeの魂力と同じ効果ともいえる。
- カード名やフレイバーテキストがなかなか秀逸な1枚。「権力闘争の敗北者が、命からがら街から逃げ出す」というフレイバーをバウンス呪文で表現している。
- カード名の"run ~ out of town"は、「(コミュニティや集団の輪から)~を追い出す」の意。とりわけ社会的・政治的圧力によって追放する、というニュアンスを含む。日本語版の「都落ち」も、「政争に敗北して中心から放逐される(逃走に追い込まれる)」と言った意。都とTownも対になっており、訳としてぴったり。
- フレイバーテキストは、“depart”「旅立つ」が、文字通り「旅に出る」以外に「(この世から旅立つ、すなわち)死ぬ」ニュアンスでも使われることを生かした洒落。“dearly departed”で「(旅立った親愛なる人、すなわち)故人」の意。日本語訳では「安らかに」という死を暗喩する言葉を付け加えて洒落を強調している。
Better to depart in haste than be dearly departed.(出典:都落ち/Run Out of Town(英語版))
安らかに旅立つより、さっさと旅立つ方がましである。(出典:都落ち/Run Out of Town(日本語版))