英雄譚

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(特定のタイミングで効果を発揮したり使い切りのエンチャントも多く、使うたびに効果の異なるソーサリーは少ない。エンチャントだからこそのデザイン)
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[[ドミナリア]]で新たに登場したエンチャント・タイプ。[[カード]]は[[文章欄]]が左半分、[[イラスト]]が右半分を占め、[[タイプ行]]は下段に置かれた特殊なレイアウトになっている({{Gatherer|id=444290|カード画像}})。
 
[[ドミナリア]]で新たに登場したエンチャント・タイプ。[[カード]]は[[文章欄]]が左半分、[[イラスト]]が右半分を占め、[[タイプ行]]は下段に置かれた特殊なレイアウトになっている({{Gatherer|id=444290|カード画像}})。
  
[[ドミナリア/Dominaria]]でかつて起こった出来事を、まるで「章立てされた物語を順に語る」ようにしてなぞっていくメカニズムとして開発された。メカニズム的な由来としては、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]の初期デザイン案である(プレインズウォーカーは当初、決まった[[能力]]を毎ターン順番に[[誘発]]させる[[パーマネント]]としてデザインされていた)([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/returning-home-2018-04-02 参考]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030471/ 翻訳])。
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[[ドミナリア/Dominaria]]でかつて起こった出来事を、まるで「章立てされた物語を順に語る」ようにしてなぞっていくメカニズムとして開発された。メカニズム的な由来としては、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]の初期デザイン案である(プレインズウォーカーは当初、決まった[[能力]]を毎ターン順番に[[誘発]]させる[[パーマネント]]としてデザインされていた)。
  
*[[カード・タイプ]]としては[[エンチャント]]であるが「能力が使用できるタイミングが限定されている」「回数限定の使い切り」と言った特性から、使用感としては「複数回使える[[ソーサリー]]」に近い。
 
 
*これまでの[[ターン]]を跨いで成長していくカードと変わり、誘発が[[アップキープ・ステップ]]ではなく[[メイン・フェイズ]]になっていること、カウンターを置いたり使い終えたら退場する処理が[[スタック]]を使わないようになっているなど、[[誘発忘れ]]や[[コンピューターゲーム|デジタル・ゲーム]]のクリック数の低減などへの配慮が見て取れる。
 
*これまでの[[ターン]]を跨いで成長していくカードと変わり、誘発が[[アップキープ・ステップ]]ではなく[[メイン・フェイズ]]になっていること、カウンターを置いたり使い終えたら退場する処理が[[スタック]]を使わないようになっているなど、[[誘発忘れ]]や[[コンピューターゲーム|デジタル・ゲーム]]のクリック数の低減などへの配慮が見て取れる。
  
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==参考==
 
==参考==
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/returning-home-2018-04-02 Returning Home]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030471/ 懐かしの地に](Making Magic 2018年4月2日)
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*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030559/ 英雄譚の英雄譚](Making Magic 2018年5月7日)
 
*[[サブタイプ]]
 
*[[サブタイプ]]
 
*[[エンチャント]]([[タイプ]]、[[キーワード能力]])
 
*[[エンチャント]]([[タイプ]]、[[キーワード能力]])

2018年5月9日 (水) 22:14時点における版

英雄譚/Sagaは、エンチャント・タイプの1つ。ターン毎に過去の重要な出来事に関する物語を紡いでゆく。

これを持つパーマネントは総合ルールで専用の処理が定義されている。


The Mirari Conjecture / ミラーリ予想 (4)(青)
エンチャント — 英雄譚(Saga)

(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― あなたの墓地からインスタント・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
II ― あなたの墓地からソーサリー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
III ― ターン終了時まで、あなたがインスタントかソーサリーである呪文を唱えるたび、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。


定義

英雄譚の文章欄には複数の章シンボルと区切られた文章欄がある。この章シンボルは誘発型能力を表すキーワード能力であり、章能力と呼ばれる。

  • 章シンボルにはローマ数字が含まれている。ここではそれを「{rN}」で表す。
    • 「{rN} ― [効果]/{rN}-[Effect]」は、「この英雄譚の上に1つ以上の伝承カウンターが置かれたとき、これの上の伝承カウンターの数がこれまでN未満でN以上になった場合、[効果]。」を意味する。
    • 「{rN1}, {rN2} ― [効果]/{rN1}, {rN2}-[Effect]」は「{rN1} ― [効果]」と「{rN2} ― [効果]」と同じである。
    • 英雄譚の最終章の番号は、それの持つ章能力の中で最大の値である。英雄譚が章能力を持たない場合、その最終章の番号は0である。
  • 英雄譚が戦場に出るに際し、それのコントローラーはそれの上に伝承カウンターを1個置く。
  • プレイヤー戦闘前メイン・フェイズが開始するに際し、そのプレイヤーは自分がコントロールしている各英雄譚の上にそれぞれ伝承カウンターを1個置く。このターン起因処理スタックを使わない。
  • 英雄譚・パーマネントの上にある伝承カウンターの数がそれの最終章の番号以上であり、かつ誘発してまだスタックを離れていない章能力の発生源でない場合、その英雄譚のコントローラーはそれを生け贄に捧げる。この状況起因処理はスタックを使わない。

解説

ドミナリアで新たに登場したエンチャント・タイプ。カード文章欄が左半分、イラストが右半分を占め、タイプ行は下段に置かれた特殊なレイアウトになっている(カード画像)。

ドミナリア/Dominariaでかつて起こった出来事を、まるで「章立てされた物語を順に語る」ようにしてなぞっていくメカニズムとして開発された。メカニズム的な由来としては、プレインズウォーカーの初期デザイン案である(プレインズウォーカーは当初、決まった能力を毎ターン順番に誘発させるパーマネントとしてデザインされていた)。

ルール

  • 注釈文ではカウンターを置くのは「あなたのドロー・ステップの後」と書かれているが、総合ルールでは「戦闘前メイン・フェイズが開始するに際し」となっている。通常はこれらに差は無い。
  • 戦場に出た時点で伝承カウンターを置くのは英雄譚による置換効果である。戦闘前メイン・フェイズの開始時に置くのはターン起因処理である。
    • いずれもスタックを使わないため、カウンターを置くことに対して対応して何かすることはできない。
    • 倍増の季節/Doubling Seasonをコントロールしている場合、前者は効果であるため乗るカウンターの数が倍になるが、後者は効果ではないため倍にならない。
  • 同時に複数個のカウンターが乗った場合、その間にある章能力が全て同時に誘発する。それらは好きな順でスタックに乗せてよい。
  • 最終章の番号以上の個数のカウンターが乗っており、スタック上にその英雄譚から誘発した章能力が無い場合、状況起因処理として英雄譚は生け贄に捧げられる。
    • 「生け贄に捧げること」自体はスタックに乗らずに処理されるため、これに対応して何かすることはできない。
    • 章能力がスタック上にある間はまだ生け贄に捧げられないため、その間にバウンスしたりカウンターの数を減らすなどして生け贄を回避することはできる。
  • 乗っているカウンターを取り除いてもその時点では何も起こらない。そこから新たにカウンターが乗せられたとき、章能力が再び誘発することになる。

参考


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