九つの命/Nine Lives
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− | [[Lich]]や[[卓絶/Transcendence]]の流れを汲む延命カード。従来のこの系統のカードが「ライフN点分の延命」となっているのに対して、こちらは「ダメージN回分」となっているのが特徴。1回ごとのダメージが大きいほどに延命効率が高くなるので、高[[パワー]]の少数精鋭の[[フィニッシャー]]に頼るような相手には非常に有用な延命手段となる。逆に小さい[[クロック]]を刻んで来る相手には若干効率が悪くはなるが、仮にすべて1点ダメージだとしても9点分の延命になるので、かつての[[凡人の錯覚/Delusions of Mediocrity]]や[[ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlife]] | + | [[Lich]]や[[卓絶/Transcendence]]の流れを汲む延命カード。従来のこの系統のカードが「ライフN点分の延命」となっているのに対して、こちらは「ダメージN回分」となっているのが特徴。1回ごとのダメージが大きいほどに延命効率が高くなるので、高[[パワー]]の少数精鋭の[[フィニッシャー]]に頼るような相手には非常に有用な延命手段となる。逆に小さい[[クロック]]を刻んで来る相手には若干効率が悪くはなるが、仮にすべて1点ダメージだとしても9点分の延命になるので、かつての[[凡人の錯覚/Delusions of Mediocrity]]や[[ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlife]]のライフ10点分の水増しとさほど効率は変わらない計算になる。上記の性質から、横並べする[[アグロ]]系のデッキよりは、[[コントロール]]、[[ミッドレンジ]]系のデッキ相手の方が延命ターンは長くなりやすい。 |
[[あなた]]自身に[[ダメージ]]や[[ライフロス]]やライフ[[支払う|支払い]]を要求する[[ペナルティ能力]]を持つ、いわゆる[[スーサイド]]なカードとは相性がよい。ダメージならこれの[[能力]]で軽減できるし、ロスや支払いは軽減はできないがリスクが大きく減少する。[[戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde]]などの大きな数値を要求されるものと[[コンボ]]を狙っていきたい。逆に[[ペインランド]]のように細かく何回もダメージを与えてくるものは[[ディスシナジー]]気味であるため注意。 | [[あなた]]自身に[[ダメージ]]や[[ライフロス]]やライフ[[支払う|支払い]]を要求する[[ペナルティ能力]]を持つ、いわゆる[[スーサイド]]なカードとは相性がよい。ダメージならこれの[[能力]]で軽減できるし、ロスや支払いは軽減はできないがリスクが大きく減少する。[[戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde]]などの大きな数値を要求されるものと[[コンボ]]を狙っていきたい。逆に[[ペインランド]]のように細かく何回もダメージを与えてくるものは[[ディスシナジー]]気味であるため注意。 |
2020年10月20日 (火) 06:15時点における版
エンチャント
呪禁
発生源1つがあなたにダメージを与えるなら、そのダメージを軽減し、九つの命の上に具現(incarnation)カウンターを1個置く。
九つの命の上に具現カウンターが9個以上あるとき、これを追放する。
九つの命が戦場を離れたとき、あなたはこのゲームに敗北する。
「A cat has nine lives(猫に九生あり)」ということわざを体現するエンチャント。その名の通り、9回ダメージを軽減してくれるが、9回目のダメージを受けると敗北してしまう。
Lichや卓絶/Transcendenceの流れを汲む延命カード。従来のこの系統のカードが「ライフN点分の延命」となっているのに対して、こちらは「ダメージN回分」となっているのが特徴。1回ごとのダメージが大きいほどに延命効率が高くなるので、高パワーの少数精鋭のフィニッシャーに頼るような相手には非常に有用な延命手段となる。逆に小さいクロックを刻んで来る相手には若干効率が悪くはなるが、仮にすべて1点ダメージだとしても9点分の延命になるので、かつての凡人の錯覚/Delusions of Mediocrityやファイレクシアの非生/Phyrexian Unlifeのライフ10点分の水増しとさほど効率は変わらない計算になる。上記の性質から、横並べするアグロ系のデッキよりは、コントロール、ミッドレンジ系のデッキ相手の方が延命ターンは長くなりやすい。
あなた自身にダメージやライフロスやライフ支払いを要求するペナルティ能力を持つ、いわゆるスーサイドなカードとは相性がよい。ダメージならこれの能力で軽減できるし、ロスや支払いは軽減はできないがリスクが大きく減少する。戦慄衆の指揮/Command the Dreadhordeなどの大きな数値を要求されるものとコンボを狙っていきたい。逆にペインランドのように細かく何回もダメージを与えてくるものはディスシナジー気味であるため注意。
呪禁があるため解呪/Disenchantなどで割られてあっさり台無しとなる危険性が減っているが、代わりに戦場を離れた際に即敗北となる厳しめのペナルティ能力がついており、バウンスや明滅などでカウンターの数をリセットして繰り返し延命するような使い方はできない。素直な使い方はしやすくなったが、悪用する余地は減っていると表現できる。とはいえ対象を取らない形のエンチャント除去は天敵で、幸い基本セット2021には浄化の輝き/Cleansing Novaも平穏/Tranquility系統のカードも共存していないが、スタンダード内でもファリカの献杯/Pharika's Libationなど危険なカードはあるため注意が必要。
対戦相手にコントロールを渡し、その状態で除去すれば勝利できる。猫好きなら無害な申し出/Harmless Offeringとコンボを狙いたいところだが、この場合は呪禁が逆にデメリットとなるため、除去手段に工夫が必要。この場合は上述した天敵が最良のコンボ相手となる。
- 厳粛/Solemnityや吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmageなど、カウンター自体を直接減らす/増やせなくするカードとのコンボが可能。逆に倍増の季節/Doubling Seasonや増殖など、カウンターを増やすカードとは相性が悪い。
- 特に増殖は、呪禁に影響されずにカウンターを増やしてくるため天敵。逆に対戦相手に渡す目的なら有効な勝利手段となる。
- フレーバー的にはドラゴン変化/Form of the Dragonの亜種と言えるかもしれない。
ルール
- 軽減効果は発生源1つにつき1回行われるため、複数のクリーチャーから同時に戦闘ダメージを受けた場合はクリーチャーの数だけ具現カウンターが置かれる。
- ダメージが軽減できなくても、具現カウンターは置かれる。
- 9個以上具現カウンターが置かれていると追放される能力は状況誘発型能力である。崇高な天啓/Sublime Epiphanyなどで打ち消しても、条件を満たしている限り何度でも誘発する。
- ただし、追放されたときに敗北する誘発能力を打ち消せば敗北しない。
イラスト
中央にイエネコが描かれ、空には別の生を歩んでいるであろう8匹の猫の顔が描かれている(イラスト)。
空に描かれた8匹の猫はいずれもマジック:ザ・ギャザリング歴代の猫キャラクターである[1][2]。左上段から
- 黄金のたてがみのジャザル/Jazal Goldmane(イラスト)
- コイルの破壊者、マリーシ/Marisi, Breaker of the Coil(イラスト)
- 孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard(イラスト)
- 世界の咆哮、アラーボ/Arahbo, Roar of the World(イラスト)
左下段に移って
- ネコルーの女王、ワシトラ/Wasitora, Nekoru Queen(イラスト)
- エフラヴァのジェディット・オジャネン/Jedit Ojanen of Efrava(イラスト)
- ウェザーライトの決闘者、ミリー/Mirri, Weatherlight Duelist(イラスト)
- 王の摂政、ケンバ/Kemba, Kha Regent(イラスト)
が描かれている。
参考
- ↑ @abigbat(Paul Scott CanavanのTwitter)
- ↑ The legendary cats of Nine Lives(Cards Realm)