ストーム (デッキ)
提供:MTG Wiki
細 |
(→レガシー) |
||
76行: | 76行: | ||
==レガシー== | ==レガシー== | ||
− | [[レガシー]]では、[[ | + | 初期の[[レガシー]]では、[[ハイタイド]]にストーム要素を盛り込んだ[[単色]]の[[ソリダリティ]]が主流だった。 |
+ | |||
+ | {{#card:High Tide}} | ||
+ | {{#card:Brain Freeze}} | ||
+ | |||
+ | 単色のため安定性は高かったが、防御力に欠け、ほかの[[アーキタイプ]]が強化されると衰退していった。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | [[ラヴニカ・ブロック]]参入後は、カード使いまわしギミックを中心に据えた[[多色]]の[[IGGy-POP]]と呼ばれるタイプが主流となった。 | ||
{{#card:Ill-Gotten Gains}} | {{#card:Ill-Gotten Gains}} | ||
{{#card:Lion's Eye Diamond}} | {{#card:Lion's Eye Diamond}} | ||
− | [[もみ消し/Stifle]] | + | しかし、[[もみ消し/Stifle]]の増加や墓地対策の普及など理由は様々だが、他のデッキの対策に巻き込まれる形で衰退していった。 |
+ | |||
+ | |||
+ | [[時のらせんブロック]]参入後は、純正[[チェイン・コンボ]]タイプの[[TES]]が[[レガシー]]におけるストームデッキの主流となる。また同時期に強化された[[Charbelcher|Belcher]]も、[[巣穴からの総出/Empty the Warrens]]を用いるためストームデッキとしての側面が強い。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Empty the Warrens}} | ||
+ | {{#card:Goblin Charbelcher}} | ||
+ | |||
+ | |||
+ | その後[[アラーラの断片]]で[[むかつき/Ad Nauseam]]を獲得し、TESは同じような構造を保ちつつ[[アド・ストーム|ANT]]に移行した。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Ad Nauseam}} | ||
− | + | [[カードプール]]が広いため、この他にもさまざまなバリエーションがあるのもレガシーにおけるストームデッキの特徴である。 | |
==ヴィンテージ== | ==ヴィンテージ== |
2009年6月15日 (月) 17:13時点における版
ストーム(Storm)は、キーワード能力のストームを主体としたコンボ系デッキの総称。
目次 |
概要
ソーサリー
あなたのライブラリーを切り直す。あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
基本的には、軽い呪文を連打してストームを稼ぎ、苦悶の触手/Tendrils of Agonyあたりでフィニッシュする。
ストームを持った呪文が登場したスカージ参入時から、スタンダードのデザイアフリーズやエクステンデッドの青茶単デザイア、ヴィンテージ(当時のType1)のロング・デックなど多くの環境で活躍した。さらにその後もいろいろなデッキが登場し、エクステンデッドとエターナルでは現在までの長い間使われ続けている。
スタンダードではカード・プールの狭さや親和デッキの振興などでエクステンデッドやヴィンテージほどは使われず、スカージがローテーションで使えなくなり姿を消した。
だが、のちの時のらせんにてストームを持った呪文が再び登場した際にドラゴンストームや刈り痕ストームなどが登場し、ドラゴンストームが世界選手権06を征するなどの活躍を見せている。
時のらせんブロック+ローウィン・ブロック期
時のらせんブロック+ローウィン・ブロック期のスタンダードで、ラヴニカ・ブロックの退場で衰退した刈り痕ストームを取り込む形でドラゴンストームが復活し、世界選手権07ではベスト8に2人を送り込んだ。
ソーサリー
あなたのライブラリーからドラゴン(Dragon)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
土地
秘匿4(この土地が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上にあるカード4枚を見て、そのうち1枚を裏向きに追放し、その後残りを一番下に無作為の順番で置く。)
背骨岩の小山はタップ状態で戦場に出る。
(T):(赤)を加える。
(赤),(T):このターン、対戦相手1人が7点以上のダメージを与えられているなら、あなたはその追放されたカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
背骨岩の小山/Spinerock Knollからドラゴンの嵐/Dragonstormを撃つのが特徴的な構成となっている。
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期のスタンダードでは、時のらせんでタイムシフトしたドラゴンの嵐/Dragonstormを使用したドラゴンストームが登場し、世界選手権06を制した。
ソーサリー
あなたのライブラリーからドラゴン(Dragon)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
瞬速
飛行
ボガーダンのヘルカイトが戦場に出たとき、好きな数のクリーチャーとプレイヤーとプレインズウォーカーの組み合わせを対象とする。ボガーダンのヘルカイトはそれらに、5点のダメージを望むように割り振って与える。
マナ加速からボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite×4を相手に叩き込んで勝利する。
基本セットの第9版から第10版への移行でドラゴンストームが衰退すると、かわって紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer's Swathとぶどう弾/Grapeshotを使用した刈り痕ストームが登場、日本選手権07で準優勝する活躍を見せた。
エンチャント
あなたがコントロールするインスタントかソーサリーの発生源がいずれかのパーマネントかプレイヤーにダメージを与えるなら、それは代わりにそのパーマネントかプレイヤーにその点数に2をたした点数のダメージを与える。
各終了ステップの開始時に、あなたは手札を捨てる。
ソーサリー
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。ぶどう弾はそれに1点のダメージを与える。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
この時期の活躍の背景にはコールドスナップで加わった赤のマナ加速手段、炎の儀式/Rite of Flameの存在が大きい。
ソーサリー
(赤)(赤)を加え、その後、すべての墓地にある《炎の儀式/Rite of Flame》という名前のカードの総数に等しい点数の(赤)を加える。
オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期
オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期のスタンダードでは、「ミラディンで登場した親和と組み合わせた親和ストームが登場した。
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
ソーサリー
パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
精神の願望/Mind's Desireと苦悶の触手/Tendrils of Agonyを用いたデザイア系のものや、ブルード親和に時間の亀裂/Temporal Fissureを採用したものが存在する。
しかし、段々とストームを用いない親和が主流になっていき、ストーム親和は姿を消していった。
オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期
オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期のスタンダードでは、スカージ参入直後に精神の願望/Mind's Desireや思考停止/Brain Freezeを使用したデザイアフリーズが登場。
ソーサリー
あなたのライブラリーを切り直す。あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
インスタント
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚切削する。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
しかし組める時期が短かったこともあり、大きな活躍はできなかった。
エクステンデッド
エクステンデッドでは、スカージでの精神の願望/Mind's Desire登場以来、デザイアとその発展形がメタの一角を担い続けている。
ソーサリー
あなたのライブラリーを切り直す。あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
詳細はデザイアの項目を参照。
また、時のらせんでの巣穴からの総出/Empty the Warrens登場以後はゴブリンストームも存在する。
ソーサリー
赤の1/1のゴブリン(Goblin)・クリーチャー・トークンを2体生成する。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
レガシー
初期のレガシーでは、ハイタイドにストーム要素を盛り込んだ単色のソリダリティが主流だった。
インスタント
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚切削する。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
単色のため安定性は高かったが、防御力に欠け、ほかのアーキタイプが強化されると衰退していった。
ラヴニカ・ブロック参入後は、カード使いまわしギミックを中心に据えた多色のIGGy-POPと呼ばれるタイプが主流となった。
ソーサリー
不正利得を追放する。各プレイヤーは、自分の手札を捨てる。その後すべてのプレイヤーは自分の墓地にあるカードを最大3枚まで自分の手札に戻す。
アーティファクト
あなたの手札を捨てる,ライオンの瞳のダイアモンドを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。起動はインスタントとしてのみ行う。
しかし、もみ消し/Stifleの増加や墓地対策の普及など理由は様々だが、他のデッキの対策に巻き込まれる形で衰退していった。
時のらせんブロック参入後は、純正チェイン・コンボタイプのTESがレガシーにおけるストームデッキの主流となる。また同時期に強化されたBelcherも、巣穴からの総出/Empty the Warrensを用いるためストームデッキとしての側面が強い。
ソーサリー
赤の1/1のゴブリン(Goblin)・クリーチャー・トークンを2体生成する。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。)
アーティファクト
(3),(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。あなたのライブラリーを、土地カードが公開されるまで上から1枚ずつ公開する。ゴブリンの放火砲はこれにより公開された土地でないカードの数に等しい点数のダメージをそれに与える。もし公開されたカードが山(Mountain)であるなら、ゴブリンの放火砲は代わりに2倍のダメージを与える。公開されたカードを、望む順番であなたのライブラリーの一番下に置く。
その後アラーラの断片でむかつき/Ad Nauseamを獲得し、TESは同じような構造を保ちつつANTに移行した。
インスタント
あなたのライブラリーの一番上のカードを公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたはそれのマナ総量に等しい点数のライフを失う。あなたはこの手順を望む回数繰り返してもよい。
カードプールが広いため、この他にもさまざまなバリエーションがあるのもレガシーにおけるストームデッキの特徴である。
ヴィンテージ
ストームは、強力なマナ加速手段や軽い呪文満載のヴィンテージでこそ、その真価を発揮できると言ってよい。
精神の願望/Mind's Desireこそ登場以前に制限カード指定を受けてしまったものの、脅威のコンボデッキ・ロング・デックが環境を荒らし尽くした。
アーティファクト
あなたの手札を捨てる,ライオンの瞳のダイアモンドを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。起動はインスタントとしてのみ行う。
ソーサリー
あなたは、ゲームの外部からあなたがオーナーであるソーサリー・カード1枚を公開し、それをあなたの手札に加えてもよい。燃え立つ願いを追放する。
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
1ターンキル率が6割を超える超極悪デッキだった。
キーカードの制限カード指定によりすぐさま崩壊するものの、その後に登場したいくつもの亜種が現在でも第一線で活躍を続けている。
これらのデッキの存在により、苦悶の触手/Tendrils of Agonyはヴィンテージ最強のカードの一角に数えられているほどである。
- これ以外にもコボルドと頭蓋骨絞め/Skullclampを使ったコボルドクランプなどのデッキも存在している。
サンプルレシピ
- 備考
- ヴィンテージ選手権07 ベスト4(参考)
- 使用者:Vincent Forino
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
---|---|
クリーチャー (4) | |
4 | 闇の腹心/Dark Confidant |
インスタント・ソーサリー (33) | |
1 | Ancestral Recall |
4 | 陰謀団の儀式/Cabal Ritual |
4 | 陰謀団式療法/Cabal Therapy |
4 | 暗黒の儀式/Dark Ritual |
4 | 強迫/Duress |
1 | Demonic Consultation |
1 | Demonic Tutor |
1 | 残響する真実/Echoing Truth |
2 | 根絶/Extirpate |
3 | 夜の囁き/Night's Whisper |
3 | Grim Tutor |
3 | 苦悶の触手/Tendrils of Agony |
1 | ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will |
1 | 吸血の教示者/Vampiric Tutor |
エンチャント・アーティファクト (5) | |
1 | Black Lotus |
1 | 水蓮の花びら/Lotus Petal |
1 | Mox Jet |
1 | Mox Sapphire |
1 | ネクロポーテンス/Necropotence |
土地 (18) | |
2 | Bazaar of Baghdad |
3 | 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire |
1 | 陰謀団のピット/Cabal Pit |
1 | Library of Alexandria |
3 | 汚染された三角州/Polluted Delta |
2 | Underground Sea |
4 | 沼/Swamp |
1 | 露天鉱床/Strip Mine |
1 | 不毛の大地/Wasteland |
サイドボード | |
1 | 蒸気の連鎖/Chain of Vapor |
1 | 暗黒破/Darkblast |
1 | ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall |
2 | 不正利得/Ill-Gotten Gains |
4 | 虚空の力線/Leyline of the Void |
2 | 虐殺/Massacre |
3 | 無のロッド/Null Rod |
1 | 不毛の大地/Wasteland |
- ほぼ黒単色に近いデッキ。
- 手札破壊のサポートを受けつつドローやマナ加速でストームを稼ぎ、苦悶の触手/Tendrils of Agonyでとどめを刺す。
- 闇の腹心/Dark Confidant・夜の囁き/Night's Whisper・ネクロポーテンス/Necropotenceなどドロー手段にライフを要求するものが多く、ある意味スーサイド的なデッキになっている。エンドカードの苦悶の触手はそれらで削られたライフの回復手段をかねている。
代表的なデッキ
- デザイア
- ロング・デック
- 親和ストーム
- ソリダリティ
- Intuition Tendrils
- Sensei, Sensei
- IGGy-POP
- コボルドクランプ
- ドラゴンストーム
- サニー・サイド・アップ
- ゴブリンストーム
- 刈り痕ストーム