悲劇的な過ち/Tragic Slip

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通常-1/-1、[[陰鬱]]達成時には-13/-13もの[[修整]]を与える[[インスタント]][[呪文]]。
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-13/-13に耐える[[クリーチャー]]はほぼ存在しないので、陰鬱時の性能は確定[[除去]]と呼んで差し支え無い。[[終止/Terminate]]より軽く、また[[破壊不能]]も乗り越える強力な除去になる。陰鬱未達成の-1/-1でも、[[ウィニー]]や[[システムクリーチャー]]を狙うぶんには十分。またこれ自体が除去という、陰鬱を達成するためのカードである事もポイントで、例えばこれが2枚あれば、1枚目を適当なタフネス1のクリーチャーに打ち、2枚目で本命を除去するという使い方ができる。
  
しかし効果がやや不安定な感は否めない。陰鬱を確実に満たせる構成にするか、基本的に-1/-1だと割り切って使っていく必要があるため、多少使う[[環境]]と[[デッキ]]を選ぶ[[カード]]ではある。幸いにして登場時の[[スタンダード]]では[[タフネス]]1クリーチャーが頻繁に使われているし、陰鬱後に狙いたい[[大型クリーチャー|大物]]も少なくない。
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しかし[[効果]]が不安定な感は否めない。-1/-1だと割り切って使うには[[コスト・パフォーマンス]]が悪く、なるべく陰鬱を達成できる構成にしたい。[[環境]]と[[デッキ]]を選ぶ[[カード]]と言えるだろう。幸いにして、登場時の[[スタンダード]]では[[タフネス]]1のクリーチャーや、陰鬱後に狙いたい[[大型クリーチャー|大物]]、陰鬱を達成するための相棒などに恵まれており、[[アリストクラッツ]]などには頻繁に採用された。
  
[[リミテッド]]でももちろん優秀。基本的に陰鬱を満たして使う前提になるだろうが、何も考えず自分のクリーチャーをただ[[死亡]]させて使っても[[アドバンテージ]]的に損なので、うまく工夫したい。[[トークン]][[ファッティ]][[チャンプブロック]]した後に撃ったりするといいだろう。
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[[リミテッド]]でももちろん優秀。クリーチャーの相討ちや[[チャンプブロック]]が発生し易いため、無理な動きをせずとも陰鬱を達成し易い。1マナという軽さもあって、大きなテンポを稼げるだろう。
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*[[モダンホライゾン2]]ではこのカードを意識した[[悲劇的な落下/Tragic Fall]]({{Gatherer|id=523485}})が登場した。また[[ファウンデーションズ]]では[[ETB]][[能力]]として内臓した[[悲劇的なバンシー/Tragic Banshee]]が登場した。
  
==ストーリー==
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==開発秘話==
[[カード名]]の「slip」は「滑って転ぶ、踏み外すこと」で転じて「軽い過ち」の意味を持つ言葉。このTragic Slip(悲劇的な踏み外し)は文字通り、足元に開いた墓穴に滑落し生命の危険に晒される悲劇を表している({{Gatherer|id=242500}})。
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もともと、陰鬱達成時の効果はクリーチャーの[[破壊]]であったが、一足飛びに感じられたので単純に修整値を大きくすることになった。[[イニストラード・ブロック]]の「13」の小テーマに合わせ、数値は-13/-13に決定された<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/dark-shadows-part-2-2016-04-04 Dark Shadows, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0016666/ 暗き影 その2]([[Making Magic]] [[2016年]]4月4日 [[Mark Rosewater]]著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/commander-masters-storyteller-part-2 Commander Masters Storyteller, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0037085/ 『統率者マスターズ』の語り手 その2](Making Magic 2023年7月25日 Mark Rosewater著)</ref>。
*「at death's door」で「死に瀕して」の意だが、[[フレイバー・テキスト]]の「death's door」はカード名やイラスト、メカニズムから「墓穴」の比喩と思われる。
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==ストーリー==
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[[カード名]]の「slip」は「滑って転ぶ、踏み外すこと」で転じて「軽い過ち」の意味を持つ言葉。このTragic Slip(悲劇的な踏み外し)は文字通り、足元に開いた墓穴に滑落し生命の危険に晒される悲劇を表している({{Gatherer|id=337459|イニストラード版イラスト}})。
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*「at death's door」で「死に瀕して」の意だが、[[フレイバー・テキスト]]の「death's door」はカード名や[[イラスト]]、[[メカニズム]]から「墓穴」の比喩と思われる。
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*「十三日の金曜日」「十三階段」のように、キリストの磔刑以来欧米では十三は不吉な数字とされている([[十三恐怖症/Triskaidekaphobia]])。
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==脚注==
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<references />
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:闇の隆盛]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:闇の隆盛]] - [[コモン]]
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*[[カード個別評価:ジャンプスタート2022]] - [[コモン]]
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*[[カード個別評価:コンスピラシー]] - [[コモン]]
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*[[カード個別評価:統率者マスターズ]] - [[コモン]]
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*[[カード個別評価:エターナルマスターズ]] - [[コモン]]
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*[[カード個別評価:スペシャルゲスト (カルロフ邸殺人事件)]] - [[神話レア]]
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*[[カード個別評価:イニストラードを覆う影リマスター]] - [[コモン]](「過去の影」)
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__NOTOC__

2024年11月11日 (月) 19:53時点における最新版


Tragic Slip / 悲劇的な過ち (黒)
インスタント

クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-1/-1の修整を受ける。
陰鬱 ― このターン、クリーチャーが死亡していた場合、代わりにそのクリーチャーはターン終了時まで-13/-13の修整を受ける。


通常は-1/-1だが、陰鬱達成時には-13/-13もの修整を与えるインスタント呪文

-13/-13に耐えるクリーチャーはほぼ存在しないので、陰鬱時の性能は確定除去と呼んで差し支え無い。終止/Terminateより軽く、また破壊不能も乗り越える強力な除去になる。陰鬱未達成の-1/-1でも、ウィニーシステムクリーチャーを狙うぶんには十分。またこれ自体が除去という、陰鬱を達成するためのカードである事もポイントで、例えばこれが2枚あれば、1枚目を適当なタフネス1のクリーチャーに打ち、2枚目で本命を除去するという使い方ができる。

しかし効果が不安定な感は否めない。-1/-1だと割り切って使うにはコスト・パフォーマンスが悪く、なるべく陰鬱を達成できる構成にしたい。環境デッキを選ぶカードと言えるだろう。幸いにして、登場時のスタンダードではタフネス1のクリーチャーや、陰鬱後に狙いたい大物、陰鬱を達成するための相棒などに恵まれており、アリストクラッツなどには頻繁に採用された。

リミテッドでももちろん優秀。クリーチャーの相討ちやチャンプブロックが発生し易いため、無理な動きをせずとも陰鬱を達成し易い。1マナという軽さもあって、大きなテンポを稼げるだろう。

[編集] 開発秘話

もともと、陰鬱達成時の効果はクリーチャーの破壊であったが、一足飛びに感じられたので単純に修整値を大きくすることになった。イニストラード・ブロックの「13」の小テーマに合わせ、数値は-13/-13に決定された[1][2]

[編集] ストーリー

カード名の「slip」は「滑って転ぶ、踏み外すこと」で転じて「軽い過ち」の意味を持つ言葉。このTragic Slip(悲劇的な踏み外し)は文字通り、足元に開いた墓穴に滑落し生命の危険に晒される悲劇を表している(イニストラード版イラスト)。

[編集] 脚注

  1. Dark Shadows, Part 2/暗き影 その2Making Magic 2016年4月4日 Mark Rosewater著)
  2. Commander Masters Storyteller, Part 2/『統率者マスターズ』の語り手 その2(Making Magic 2023年7月25日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

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