記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept
提供:MTG Wiki
(11人の利用者による、間の24版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Jace, Memory Adept}} | {{#card:Jace, Memory Adept}} | ||
− | [[基本セット2012]]で登場した3種類目の[[ジェイス]]。[[ | + | [[基本セット2012]]で登場した3種類目の[[ジェイス]]。[[忠誠度能力]]は全て[[引く|ドロー]]と[[ライブラリー破壊]]に関連している。 |
;+1能力 | ;+1能力 | ||
− | : | + | :1枚ずつのドローとライブラリー破壊。 |
+ | :毎[[ターン]][[忠誠度]]を上げながら[[手札]]を増強できるのはやはり強力。自分で墓地利用するのでない限り、ライブラリー破壊はオマケ程度。 | ||
;±0能力 | ;±0能力 | ||
− | : | + | :[[不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable]]相当のライブラリー破壊。 |
+ | :継続的なライブラリー破壊手段としては削るスピードが格段に速く、[[リミテッド]]なら3回、[[構築]]なら5回程度の[[起動]]で[[ライブラリーアウト]]を狙える、かなりアグレッシブな能力。[[起動]]しても[[忠誠度]]が減らないため連打が可能であり、これを守れるなら[[フィニッシャー]]として扱える。 | ||
:[[墓地]]を利用する[[デッキ]]で、[[あなた|自分]]に対して撃つのも有効。 | :[[墓地]]を利用する[[デッキ]]で、[[あなた|自分]]に対して撃つのも有効。 | ||
;-7能力 | ;-7能力 | ||
− | : | + | :20枚のドロー。 |
− | :* | + | :圧倒的な[[ハンド・アドバンテージ]]の獲得のみならず、枚数が多いので、[[対戦相手]]を[[対象]]とすることで事実上のライブラリー破壊にもなる。与えた手札を利用されるリスクを考えると、相手に使うのはできるだけ[[勝利]]が確定するときにしたい。 |
− | :*[[地獄界の夢/Underworld Dreams]]で20点[[ダメージ]]。[[ルーン炎の罠/Runeflare Trap]]などと組み合わせても大ダメージを狙える。 | + | :*過去2枚のジェイスが持つ大マイナス[[能力]]とは違い、相手のライブラリーが十分少ないときに使えば、直ちにライブラリーアウトを起こすことができ、[[倍増の季節/Doubling Season]]があれば出したターンに起動できる。 |
+ | :*[[コンボ]]の例としては[[地獄界の夢/Underworld Dreams]]で20点[[ダメージ]]。[[ルーン炎の罠/Runeflare Trap]]などと組み合わせても大ダメージを狙える。 | ||
+ | |||
+ | 悪くない性能なのだが、当時存在していた他のジェイスと比べて[[重い|重かった]]ため(能力が全く異なっており、[[デッキタイプ]]によってどれが入るか異なるとはいえ)この[[カード]]は比較的使いにくいという評価を受けがちだった。[[ミラディンの傷跡ブロック]]+[[イニストラード・ブロック]]期のスタンダードではこのカードが唯一のジェイスであったが、その前の[[ブロック (総称)|ブロック]]では[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]、その後は[[思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought]]と競合することもそれを助長する要因となっていた。さらに、[[基本セット2014]]の[[プレインズウォーカーの唯一性ルール]]改定より前は、それらとの[[対消滅]]の可能性が高いのは見逃せないデメリットであった。 | ||
+ | |||
+ | 反面、[[リミテッド]]においては強力極まりない[[エンドカード]]と言える。盤面が膠着しやすいリミテッドでなら、このカードが出るまでの時間を作りやすく、また出せた場合ライブラリーが少ないという環境上、±0能力が3ターンでゲームエンドという強烈な[[クロック]]となる。プレインズウォーカーの唯一性ルール改正で対消滅すらできなくなったため、ジェイスを守れる盤面で出せれば勝利は目前である。 | ||
+ | |||
+ | *[[基本セット2013]]のリミテッドで開催された[[グランプリコスタリカ12]]のカバレージ内にて、「チートの塊のような存在」「このフォーマットでは[[雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite]]や[[スラーグ牙/Thragtusk]]、[[狂乱病の砂/Sands of Delirium]]よりも不公平極まりないカード」と評された。([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/event-coverage/grand-prix-costa-rica-day-2-blog-2012-09-16 参考]) | ||
− | |||
==関連カード== | ==関連カード== | ||
− | + | {{キャラクターを表すカード/ジェイス・ベレレン}} | |
− | + | ||
===サイクル=== | ===サイクル=== | ||
{{サイクル/基本セット2012のプレインズウォーカー}} | {{サイクル/基本セット2012のプレインズウォーカー}} | ||
− | |||
{{サイクル/基本セット2013のプレインズウォーカー}} | {{サイクル/基本セット2013のプレインズウォーカー}} | ||
+ | |||
+ | {{サイクル/基本セット2014のプレインズウォーカー}} | ||
==ストーリー== | ==ストーリー== | ||
29行: | 37行: | ||
==参考== | ==参考== | ||
+ | *[https://web.archive.org/web/20150919120139/http://archive.wizards.com/Magic/TCG/Article.aspx?x=mtg/tcg/magic2012/wallpaper2 壁紙] ([[Daily MTG]]) | ||
*[[ライブラリー破壊カード]] | *[[ライブラリー破壊カード]] | ||
+ | *[[カード個別評価:基本セット2014]] - [[神話レア]] | ||
*[[カード個別評価:基本セット2013]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:基本セット2013]] - [[神話レア]] | ||
*[[カード個別評価:基本セット2012]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:基本セット2012]] - [[神話レア]] | ||
__NOTOC__ | __NOTOC__ |
2018年7月10日 (火) 15:36時点における最新版
伝説のプレインズウォーカー — ジェイス(Jace)
[+1]:プレイヤー1人を対象とする。あなたはカードを1枚引く。そのプレイヤーはカードを1枚切削する。
[0]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを10枚切削する。
[-7]:望む数のプレイヤーを対象とする。それらのプレイヤーはそれぞれカードを20枚引く。
基本セット2012で登場した3種類目のジェイス。忠誠度能力は全てドローとライブラリー破壊に関連している。
- ±0能力
- 不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable相当のライブラリー破壊。
- 継続的なライブラリー破壊手段としては削るスピードが格段に速く、リミテッドなら3回、構築なら5回程度の起動でライブラリーアウトを狙える、かなりアグレッシブな能力。起動しても忠誠度が減らないため連打が可能であり、これを守れるならフィニッシャーとして扱える。
- 墓地を利用するデッキで、自分に対して撃つのも有効。
- -7能力
- 20枚のドロー。
- 圧倒的なハンド・アドバンテージの獲得のみならず、枚数が多いので、対戦相手を対象とすることで事実上のライブラリー破壊にもなる。与えた手札を利用されるリスクを考えると、相手に使うのはできるだけ勝利が確定するときにしたい。
- 過去2枚のジェイスが持つ大マイナス能力とは違い、相手のライブラリーが十分少ないときに使えば、直ちにライブラリーアウトを起こすことができ、倍増の季節/Doubling Seasonがあれば出したターンに起動できる。
- コンボの例としては地獄界の夢/Underworld Dreamsで20点ダメージ。ルーン炎の罠/Runeflare Trapなどと組み合わせても大ダメージを狙える。
悪くない性能なのだが、当時存在していた他のジェイスと比べて重かったため(能力が全く異なっており、デッキタイプによってどれが入るか異なるとはいえ)このカードは比較的使いにくいという評価を受けがちだった。ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期のスタンダードではこのカードが唯一のジェイスであったが、その前のブロックではジェイス・ベレレン/Jace Beleren、その後は思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thoughtと競合することもそれを助長する要因となっていた。さらに、基本セット2014のプレインズウォーカーの唯一性ルール改定より前は、それらとの対消滅の可能性が高いのは見逃せないデメリットであった。
反面、リミテッドにおいては強力極まりないエンドカードと言える。盤面が膠着しやすいリミテッドでなら、このカードが出るまでの時間を作りやすく、また出せた場合ライブラリーが少ないという環境上、±0能力が3ターンでゲームエンドという強烈なクロックとなる。プレインズウォーカーの唯一性ルール改正で対消滅すらできなくなったため、ジェイスを守れる盤面で出せれば勝利は目前である。
- 基本セット2013のリミテッドで開催されたグランプリコスタリカ12のカバレージ内にて、「チートの塊のような存在」「このフォーマットでは雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkiteやスラーグ牙/Thragtusk、狂乱病の砂/Sands of Deliriumよりも不公平極まりないカード」と評された。(参考)
[編集] 関連カード
- ジェイス・ベレレン/Jace Beleren
- 精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
- 記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept
- 思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought
- ギルドパクトの体現者、ジェイス/Jace, the Living Guildpact
- ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy - 束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound
- 秘密の解明者、ジェイス/Jace, Unraveler of Secrets
- 狡猾な漂流者、ジェイス/Jace, Cunning Castaway
- 巧妙な精神魔道士、ジェイス/Jace, Ingenious Mind-Mage
- 神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries
- 秘儀の策士、ジェイス/Jace, Arcane Strategist
- 鏡映魔道士、ジェイス/Jace, Mirror Mage
- スペースベレレン/Space Beleren
- 完成化した精神、ジェイス/Jace, the Perfected Mind
- 再覚醒したジェイス/Jace Reawakened
[編集] サイクル
基本セット2012のプレインズウォーカーサイクル。ギデオン・ジュラ/Gideon Juraとソリン・マルコフ/Sorin Markovは再録。
- ギデオン・ジュラ/Gideon Jura
- 記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept
- ソリン・マルコフ/Sorin Markov
- 炬火のチャンドラ/Chandra, the Firebrand
- 原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter
基本セット2013のプレインズウォーカーサイクル。群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Prideと闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realmsは新規カード、それ以外は再録。イラストはいずれもD. Alexander Gregoryによるもの。
- 群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride
- 記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept
- 闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms
- 炬火のチャンドラ/Chandra, the Firebrand
- 原初の狩人、ガラク/Garruk, Primal Hunter
多色カードのプレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalkerも再録されている。
基本セット2014のプレインズウォーカーサイクル。紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromasterと獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beastsは新規カード、それ以外は再録。
- 群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride
- 記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept
- 闇の領域のリリアナ/Liliana of the Dark Realms
- 紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster
- 獣の統率者、ガラク/Garruk, Caller of Beasts
[編集] ストーリー
詳細はジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)を参照。