不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable
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一気にライブラリー10枚という削りっぷりは、かつての焚書/Book Burningをも超えており、登場時はマジックの歴史の中でもトップクラスであった。当然ながら、これ単体ではカード・アドバンテージを失い、戦場にも全く影響しない効果なので、何も考えずにデッキに入るカードではない。
登場時はエクステンデッドのドレッジにおいて、自分の墓地を肥やす手段として使われた。モダンではこれや書庫の罠/Archive Trapを使ってライブラリーアウトを狙うデッキも存在する。(→青黒ライブラリーアウト)
- 同じくライブラリーを10枚削るクリーチャーにレイヴンギルドの師匠/Raven Guild Masterがいる。そちらは追放するので、対戦相手の墓地を肥やしたりすることはないが、自分の墓地肥やしに転用する事もできない。
- 禿鷹ゾンビ/Vulturous Zombieが戦場にいる状態でこいつを撃てばあっという間にとんでもないサイズになる。
- マナ総量と効果が半分になった小型版は秘本掃き/Tome Scour。
- 舞台を同じくラヴニカ/Ravnicaにしたラヴニカへの回帰ブロックで登場した強行+突入/Breaking+Enteringの強行の方は、同じマナ・コストながら削る枚数が若干少なくなっている。分割カードゆえの融通の効きやすさからだろう。
- 後に書庫の罠/Archive Trapや正気破砕/Fractured Sanityなど、固定値の切削でもより多く削れるカードが登場しており、かつてほどのインパクトは薄れている。とはいえ、2マナで10枚というコスト・パフォーマンスの良さは未だに強みである。
- 時々間違える人がいるが、「不可"視"」ではなく「不可"思"」なので注意。ライブラリー破壊に精神攻撃のイメージがあることやフレイバー・テキストから、思考ができなくなるようなものを見てしまったということだろう。
我らの建前を見抜けるどんな鋭い者がいたとしても、ディミーア家の真実に対する構えはまったくできていないだろう。― ザデック(出典:ディセンション版)
彼はエレミールの閉ざされた秘本の探索に生涯を費やした。その最期も、単語一つを解読するまではなんとか意識を保つことができた。(出典:ダブルマスターズ2022・ボーダーレス版)