エターナルウインド
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
細 |
|||
(9人の利用者による、間の10版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
− | + | '''エターナルウインド'''(''Eternal Wind'')は、[[エンチャントレス]]デッキの一種で、[[気流の言葉/Words of Wind]]を使った[[ロック]]に近いデッキ。「エンドレスウインド」と呼ばれることもある。2003年の[[エクステンデッド]]で[[メタ外]]から突如登場し、猛威を振るった。 | |
− | + | {{#card:Argothian Enchantress}} | |
− | + | {{#card:Words of Wind}} | |
− | + | ||
− | + | [[エンチャントレス]]は[[ドローエンジン]]と[[コンボパーツ]]を兼ねる。 | |
− | [[ | + | 各種[[エンチャント]]や[[セラの聖域/Serra's Sanctum]]による[[マナ加速]]とエンチャントレスによる[[引く|ドロー]]により準備を整える。その後、「エンチャントレス2枚以上」と「[[繁茂/Wild Growth]]などを[[つける|つけて]][[土地]]2つから6[[マナ]]以上出せる状態」と[[フェアリーの大群/Cloud of Faeries]]が[[戦場]]に揃ったら、 |
− | + | #[[土地]]からマナを引き出して繁茂を[[唱える]]。 | |
− | + | #エンチャントレスの能力が2ドロー分[[誘発]]するので、[[気流の言葉/Words of Wind]]を[[起動]]してそれを[[置換効果|置換]]、既に戦場にある他の繁茂と[[フェアリーの大群/Cloud of Faeries]]を[[手札]]に[[戻す]]。 | |
− | #[[土地]] | + | #フェアリーの大群を唱えて戦場に出す。[[土地]]を[[アンタップ]]する。 |
− | #[[ | + | |
− | + | ||
#1に戻る。 | #1に戻る。 | ||
− | という手順を繰り返して[[無限マナ]]を生成する。この過程で[[対戦相手]]も[[パーマネント]]を2つ[[手札]] | + | という手順を繰り返して[[無限マナ]]を生成する。この過程で[[対戦相手]]も[[パーマネント]]を2つ[[手札]]に戻すことになるため、繰り返していれば[[対戦相手]]の[[パーマネント]]はきれいさっぱり無くなる。 |
− | + | 大量マナを出した後の[[フィニッシャー]]は[[生ける願い/Living Wish]]経由の[[ラクァタス大使/Ambassador Laquatus]]など。 | |
+ | コンボの完成が速い(4[[ターン]]程度)うえ、対策していないと対処が非常に難しい。このデッキは、相手がどんな[[クリーチャー]]を出してもほとんど影響が無く、[[打ち消す|カウンター]]にも強い(打ち消されてもエンチャントレスでドローできる)ためである。 | ||
− | + | *これが猛威を振るった理由の一つに、当時このデッキの天敵である[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]が[[メタゲーム]]の関係であまり使われなくなっていたことが挙げられる。 | |
− | + | *呪文を何度も唱え続ける関係上、[[抵抗の宝球/Sphere of Resistance]]や[[呪文ショック/Spellshock]]も天敵である。 | |
− | + | **広島の後に行われた[[マスターズ横浜03]]で[[Gabriel Nassif]]がこのデッキを使用して決勝まで勝ち進んだが、対戦相手の[[Bob Maher]]が[[サイドボード]]から投入した抵抗の宝球によりあえなく敗れ、準優勝となった。 | |
− | *これが猛威を振るった理由の一つに、当時このデッキの天敵である[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]が[[ | + | *上述の破滅的な行為や[[平穏/Tranquility]]などの大量エンチャント[[破壊]]をまともに受けると大変なことになる。それを防ぐために[[サイドボード]]に[[軽快なリフレイン/Lilting Refrain]]を4枚投入することが多い。 |
− | * | + | *[[クリーチャー]]やエンチャントへの対処法が少ないため、[[古の法の神/Kami of Ancient Law]]、[[浄化の印章/Seal of Cleansing]]にかなり弱い。 |
− | **広島の後に行われた[[マスターズ横浜03]]で[[Gabriel Nassif]]がこのデッキを使用して決勝まで勝ち進んだが、対戦相手の[[Bob Maher]]が[[サイドボード]] | + | *現在では追加の土地のプレイのルールが変更になったため([[踏査/Exploration]])、弱体化している。 |
− | + | ||
− | *上述の破滅的な行為や[[平穏/Tranquility]] | + | |
− | *[[クリーチャー]] | + | |
==サンプルレシピ== | ==サンプルレシピ== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/gphir03/welcomeja | + | **[[グランプリ広島03]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/gphir03/welcomeja 参考]) |
**使用者:[[東大陽]] | **使用者:[[東大陽]] | ||
*フォーマット | *フォーマット | ||
− | **[[エクステンデッド]]([[第6版]] | + | **[[エクステンデッド]]([[第6版]]~[[第7版]]+[[テンペスト・ブロック]]~[[オンスロート]]) |
− | + | ||
− | {| class="wikitable" | + | {| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;" |
|- | |- | ||
− | + | !colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60) | |
|- | |- | ||
− | + | !colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (6) | |
|- | |- | ||
− | |3||[[アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress]] | + | |3||[[アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress]] |
|- | |- | ||
− | |3||[[フェアリーの大群/Cloud of Faeries]] | + | |3||[[フェアリーの大群/Cloud of Faeries]] |
|- | |- | ||
− | + | !colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (32) | |
|- | |- | ||
− | |4||[[繁茂/Wild Growth]] | + | |4||[[繁茂/Wild Growth]] |
|- | |- | ||
− | |4||[[肥沃な大地/Fertile Ground]] | + | |4||[[肥沃な大地/Fertile Ground]] |
|- | |- | ||
− | |4||[[踏査/Exploration]] | + | |4||[[踏査/Exploration]] |
|- | |- | ||
− | |4||[[退去の印章/Seal of Removal]] | + | |4||[[退去の印章/Seal of Removal]] |
|- | |- | ||
− | |4||[[女魔術師の存在/Enchantress's Presence]] | + | |4||[[女魔術師の存在/Enchantress's Presence]] |
|- | |- | ||
− | |4||[[大あわての捜索/Frantic Search]] | + | |4||[[大あわての捜索/Frantic Search]] |
|- | |- | ||
− | |3||[[生ける願い/Living Wish]] | + | |3||[[生ける願い/Living Wish]] |
|- | |- | ||
− | |2||[[交易路/Trade Routes]] | + | |2||[[交易路/Trade Routes]] |
|- | |- | ||
− | |3||[[気流の言葉/Words of Wind]] | + | |3||[[気流の言葉/Words of Wind]] |
|- | |- | ||
− | + | !colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (22) | |
|- | |- | ||
− | |13||[[森/Forest]] | + | |13||[[森/Forest]] |
|- | |- | ||
− | |7||[[島/Island]] | + | |7||[[島/Island]] |
|- | |- | ||
− | |2||[[セラの聖域/Serra's Sanctum]] | + | |2||[[セラの聖域/Serra's Sanctum]] |
|- | |- | ||
− | + | !colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード | |
|- | |- | ||
− | |4||[[軽快なリフレイン/Lilting Refrain]] | + | |4||[[軽快なリフレイン/Lilting Refrain]] |
|- | |- | ||
− | |2||[[浄化の印章/Seal of Cleansing]] | + | |2||[[浄化の印章/Seal of Cleansing]] |
|- | |- | ||
− | |2||[[プロパガンダ/Propaganda]] | + | |2||[[プロパガンダ/Propaganda]] |
|- | |- | ||
− | |1||[[セラの聖域/Serra's Sanctum]] | + | |1||[[セラの聖域/Serra's Sanctum]] |
|- | |- | ||
− | |1||[[ラクァタス大使/Ambassador Laquatus]] | + | |1||[[ラクァタス大使/Ambassador Laquatus]] |
|- | |- | ||
− | |1||[[アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress]] | + | |1||[[アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress]] |
|- | |- | ||
− | |1||[[現実主義の修道士/Monk Realist]] | + | |1||[[現実主義の修道士/Monk Realist]] |
|- | |- | ||
− | |1||[[マスティコア/Masticore]] | + | |1||[[マスティコア/Masticore]] |
|- | |- | ||
− | |1||[[金粉のドレイク/Gilded Drake]] | + | |1||[[金粉のドレイク/Gilded Drake]] |
|- | |- | ||
− | |1||[[フェアリーの大群/Cloud of Faeries]] | + | |1||[[フェアリーの大群/Cloud of Faeries]] |
|} | |} | ||
− | * | + | *最初に登場した時のデッキ。 |
− | *[[サイドボード]]に1枚ずつ入っている[[土地]]と[[クリーチャー]]は、当時一般的だった[[ | + | *[[サイドボード]]に1枚ずつ入っている[[土地]]と[[クリーチャー]]は、当時一般的だった[[ウィッシュボード]]である。 |
==参考== | ==参考== | ||
*[[エンチャントレス]] | *[[エンチャントレス]] | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
+ | |||
+ | {{DEFAULTSORT:えたあなるういんと}} | ||
+ | [[Category:緑青デッキ]] | ||
+ | [[Category:コンボデッキ]] | ||
+ | [[Category:無限コンボデッキ]] | ||
+ | [[Category:ロックデッキ]] | ||
+ | [[Category:緑青コンボデッキ]] | ||
+ | [[Category:緑青ロックデッキ]] | ||
+ | [[Category:テンペスト期のエクステンデッドデッキ]] |
2023年8月3日 (木) 17:29時点における最新版
エターナルウインド(Eternal Wind)は、エンチャントレスデッキの一種で、気流の言葉/Words of Windを使ったロックに近いデッキ。「エンドレスウインド」と呼ばれることもある。2003年のエクステンデッドでメタ外から突如登場し、猛威を振るった。
Argothian Enchantress / アルゴスの女魔術師 (1)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) ドルイド(Druid)
クリーチャー — 人間(Human) ドルイド(Druid)
被覆(このクリーチャーは呪文や能力の対象にならない。)
あなたがエンチャント呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。
Words of Wind / 気流の言葉 (2)(青)
エンチャント
エンチャント
(1):このターン、次にあなたがカードを引く代わりに、プレイヤーはそれぞれ自分がコントロールするパーマネントを1つ、オーナーの手札に戻す。
各種エンチャントやセラの聖域/Serra's Sanctumによるマナ加速とエンチャントレスによるドローにより準備を整える。その後、「エンチャントレス2枚以上」と「繁茂/Wild Growthなどをつけて土地2つから6マナ以上出せる状態」とフェアリーの大群/Cloud of Faeriesが戦場に揃ったら、
- 土地からマナを引き出して繁茂を唱える。
- エンチャントレスの能力が2ドロー分誘発するので、気流の言葉/Words of Windを起動してそれを置換、既に戦場にある他の繁茂とフェアリーの大群/Cloud of Faeriesを手札に戻す。
- フェアリーの大群を唱えて戦場に出す。土地をアンタップする。
- 1に戻る。
という手順を繰り返して無限マナを生成する。この過程で対戦相手もパーマネントを2つ手札に戻すことになるため、繰り返していれば対戦相手のパーマネントはきれいさっぱり無くなる。
大量マナを出した後のフィニッシャーは生ける願い/Living Wish経由のラクァタス大使/Ambassador Laquatusなど。
コンボの完成が速い(4ターン程度)うえ、対策していないと対処が非常に難しい。このデッキは、相手がどんなクリーチャーを出してもほとんど影響が無く、カウンターにも強い(打ち消されてもエンチャントレスでドローできる)ためである。
- これが猛威を振るった理由の一つに、当時このデッキの天敵である破滅的な行為/Pernicious Deedがメタゲームの関係であまり使われなくなっていたことが挙げられる。
- 呪文を何度も唱え続ける関係上、抵抗の宝球/Sphere of Resistanceや呪文ショック/Spellshockも天敵である。
- 広島の後に行われたマスターズ横浜03でGabriel Nassifがこのデッキを使用して決勝まで勝ち進んだが、対戦相手のBob Maherがサイドボードから投入した抵抗の宝球によりあえなく敗れ、準優勝となった。
- 上述の破滅的な行為や平穏/Tranquilityなどの大量エンチャント破壊をまともに受けると大変なことになる。それを防ぐためにサイドボードに軽快なリフレイン/Lilting Refrainを4枚投入することが多い。
- クリーチャーやエンチャントへの対処法が少ないため、古の法の神/Kami of Ancient Law、浄化の印章/Seal of Cleansingにかなり弱い。
- 現在では追加の土地のプレイのルールが変更になったため(踏査/Exploration)、弱体化している。