めでたしめでたし/Happily Ever After

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すべての要素が揃い、物語が幸せな結末を迎える[[勝利条件]][[エンチャント]]。
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[[ETB]]で全ての[[プレイヤー]]に[[ライフ]][[回復]]と1[[引く|ドロー]]をもたらし、さらに[[パーマネント]]、[[墓地]]、ライフ総量が全て一定の条件を満たすと[[勝利|幸せな結末]]が訪れる[[エンチャント]]。
  
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[[勝利条件]]は過去の[[合同勝利/Coalition Victory]]を彷彿とさせるが、([[カジュアルプレイ|カジュアルレベル]]ではあるものの)あちらが[[ドメイン]]デッキで比較的無理なく達成できるのに対して、こちらは[[マナ・コスト]]が[[軽い]]分専用の[[デッキ]][[構築]]を要求しハードルは高め。[[エルドレインの王権]]きっての[[Timmy, Johnny, and Spike|ジョニー]]向け[[カード]]である。
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登場時の[[スタンダード]]では、「[[白青黒赤緑|5色]]を含むパーマネント」、「[[開始時のライフの総量|初期ライフ]]以上のライフ」は[[次元を挙げた祝賀/Planewide Celebration]]、「墓地にある[[カード・タイプ]]6種類」は[[伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Tales]]などと組み合わせることで勝利条件を満たしやすくなる。ただしそこまでやっても確実に勝てる訳ではないため、[[願いのフェイ/Fae of Wishes]]による[[ウィッシュボード]]を採用している[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]のサブプランとして仕込んでおくのも有りか。
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むしろ勝利条件を無視して単純なライフ回復、ドロー手段として使うことも考えられる。構築では[[ボーラスの城塞/Bolas's Citadel]]などライフを[[リソース]]として使うデッキの潤滑油になるし、[[リミテッド]]では[[白青]][[ライブラリーアウト]]が組めるのであれば、[[ペナルティ能力|デメリット]]がほぼ気にならずに投入できるだろう。
  
 
*"happily ever after"とは「末永くお幸せに」という結婚のお祝い、あるいは「いつまでも幸せに暮らしました」という童話の締めくくりに使われる文句。
 
*"happily ever after"とは「末永くお幸せに」という結婚のお祝い、あるいは「いつまでも幸せに暮らしました」という童話の締めくくりに使われる文句。
 
**童話の始まりに使われる文句である[[むかしむかし/Once Upon a Time]]とは対になっている。
 
**童話の始まりに使われる文句である[[むかしむかし/Once Upon a Time]]とは対になっている。
 
**"happily"を失ったブラックジョークを含む[[末永く/Ever After]]という[[カード]]も存在する。
 
**"happily"を失ったブラックジョークを含む[[末永く/Ever After]]という[[カード]]も存在する。
*同様におめでたいカードである[[次元を挙げた祝賀/Planewide Celebration]]と極めて相性が良い。
 
  
 
==ルール==
 
==ルール==
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このカードは、[[エルドレインの王権]]で試されたが不採用になった[[メカニズム]]「'''探索'''/''Quest''」の名残である([[忠誠の円環/The Circle of Loyalty#開発秘話]]も参照)。すなわち、ゲーム中に3つの条件を達成すると「ゲームに勝利する」という報酬を得られるカードだった。
 
このカードは、[[エルドレインの王権]]で試されたが不採用になった[[メカニズム]]「'''探索'''/''Quest''」の名残である([[忠誠の円環/The Circle of Loyalty#開発秘話]]も参照)。すなわち、ゲーム中に3つの条件を達成すると「ゲームに勝利する」という報酬を得られるカードだった。
  
代替勝利条件の能力を持つだけでは十分にプレイアブルなカードとは言えなかったので、全[[プレイヤー]]に影響を与える[[ETB]]能力を持たせることになった。この際、[[Erik Lauer]]は「全プレイヤーが[[引く]]ドロー」を試したいと考え、[[色の協議会]]に相談した。白が最もドローの弱い色になっているのは白があらゆる脅威に対する対策手段を持つからだが、全員が引くのであれば、こちらが対策を引く分、[[対戦相手]]も脅威を引くことになる、というのがErikの主張だった。色の協議会はこれを認めたが、あまりにも多く引かせると通常のドローに近づいてしまうため、引く枚数は1枚に抑えられた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/eldraine-check-part-2-2019-09-30 Eldraine Check, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033126/ エルドレイン・チェック その2]([[Making Magic]] [[2019年]]9月30日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
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代替勝利条件の能力を持つだけでは十分に[[プレイアブル]]なカードとは言えなかったので、全[[プレイヤー]]に影響を与える[[ETB]]能力を持たせることになった。この際、[[Erik Lauer]]は「全プレイヤーが[[引く]]ドロー」を試したいと考え、[[色の協議会]]に相談した。白が最もドローの弱い色になっているのは白があらゆる脅威に対する対策手段を持つからだが、全員が引くのであれば、こちらが対策を引く分、[[対戦相手]]も脅威を引くことになる、というのがErikの主張だった。色の協議会はこれを認めたが、あまりにも多く引かせると通常のドローに近づいてしまうため、引く枚数は1枚に抑えられた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/eldraine-check-part-2-2019-09-30 Eldraine Check, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033126/ エルドレイン・チェック その2]([[Making Magic]] [[2019年]]9月30日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
  
 
*過去の白には全員がドロー(することを選択)できる[[休戦/Truce]]や[[一時休戦/Temporary Truce]]といったカードも存在する。
 
*過去の白には全員がドロー(することを選択)できる[[休戦/Truce]]や[[一時休戦/Temporary Truce]]といったカードも存在する。

2023年1月27日 (金) 11:55時点における最新版


Happily Ever After / めでたしめでたし (2)(白)
エンチャント

めでたしめでたしが戦場に出たとき、各プレイヤーはそれぞれ、5点のライフを得てカードを1枚引く。
あなたのアップキープの開始時に、あなたがコントロールしているパーマネントに色が5色含まれていて、あなたがコントロールしているパーマネントやあなたの墓地にあるカードにカード・タイプが6種類以上含まれていて、あなたのライフ総量があなたの初期ライフ総量以上であった場合、あなたはこのゲームに勝利する。


ETBで全てのプレイヤーライフ回復と1ドローをもたらし、さらにパーマネント墓地、ライフ総量が全て一定の条件を満たすと幸せな結末が訪れるエンチャント

勝利条件は過去の合同勝利/Coalition Victoryを彷彿とさせるが、(カジュアルレベルではあるものの)あちらがドメインデッキで比較的無理なく達成できるのに対して、こちらはマナ・コスト軽い分専用のデッキ構築を要求しハードルは高め。エルドレインの王権きってのジョニー向けカードである。

登場時のスタンダードでは、「5色を含むパーマネント」、「初期ライフ以上のライフ」は次元を挙げた祝賀/Planewide Celebration、「墓地にあるカード・タイプ6種類」は伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Talesなどと組み合わせることで勝利条件を満たしやすくなる。ただしそこまでやっても確実に勝てる訳ではないため、願いのフェイ/Fae of Wishesによるウィッシュボードを採用しているコントロールデッキのサブプランとして仕込んでおくのも有りか。

むしろ勝利条件を無視して単純なライフ回復、ドロー手段として使うことも考えられる。構築ではボーラスの城塞/Bolas's Citadelなどライフをリソースとして使うデッキの潤滑油になるし、リミテッドでは白青ライブラリーアウトが組めるのであれば、デメリットがほぼ気にならずに投入できるだろう。

  • "happily ever after"とは「末永くお幸せに」という結婚のお祝い、あるいは「いつまでも幸せに暮らしました」という童話の締めくくりに使われる文句。

[編集] ルール

[編集] 開発秘話

このカードは、エルドレインの王権で試されたが不採用になったメカニズム探索/Quest」の名残である(忠誠の円環/The Circle of Loyalty#開発秘話も参照)。すなわち、ゲーム中に3つの条件を達成すると「ゲームに勝利する」という報酬を得られるカードだった。

代替勝利条件の能力を持つだけでは十分にプレイアブルなカードとは言えなかったので、全プレイヤーに影響を与えるETB能力を持たせることになった。この際、Erik Lauerは「全プレイヤーが引くドロー」を試したいと考え、色の協議会に相談した。白が最もドローの弱い色になっているのは白があらゆる脅威に対する対策手段を持つからだが、全員が引くのであれば、こちらが対策を引く分、対戦相手も脅威を引くことになる、というのがErikの主張だった。色の協議会はこれを認めたが、あまりにも多く引かせると通常のドローに近づいてしまうため、引く枚数は1枚に抑えられた[1]

[編集] ストーリー

エルドレインの王権注目のストーリーの1枚。

行方不明となっていたケンリス/Kenrith王が帰還した。並んで立つケンリス王とリンデン/Linden女王を、国民は盛大に祝福した(イラスト)。

[編集] 脚注

  1. Eldraine Check, Part 2/エルドレイン・チェック その2Making Magic 2019年9月30日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

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