巻物棚/Scroll Rack
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
(7人の利用者による、間の7版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Scroll Rack}} | {{#card:Scroll Rack}} | ||
− | [[手札]]と[[ライブラリー]] | + | [[手札]]と[[ライブラリー]]の上の[[カード]]を入れ替えることのできる[[アーティファクト]]。 |
− | + | 自分の思い通りに手札の操作と[[ライブラリー操作]]を同時に行うことができ、手札が多ければ多いほどその効果は高くなる。特定の[[キーカード]]を探すために、手札の無駄カード(余った土地など)をライブラリーに戻すことで手札の質を向上させるために、と、利用目的は多岐にわたる。[[マナ・コスト]]も2[[マナ]]、[[起動コスト]]も1マナ+[[タップ]]と[[軽い|軽く]]、手軽に使えるのも魅力的な点。 | |
− | + | ただし、直接的な[[アドバンテージ]]には繋がらず、また1回使用するとそれ以降は無駄カードが[[ライブラリーの一番上]]に溜まってゆくのが弱点である。そのため単純に使うのではなく、何らかの[[ギミック]]を仕込むのが望ましい。[[フェッチランド]]などでライブラリーを[[切り直す]]のが最も汎用的な活用法だろう。 | |
− | + | 手札よりライブラリーにあるほうが望ましいカードをライブラリーに戻す手段としても使うことができる。手札に来た[[クリーチャー]]をライブラリーに戻して[[ドルイドの誓い/Oath of Druids]]で[[戦場に出す]]ために、[[オース]]系デッキでは幅広く使用されていた。 | |
− | * | + | |
+ | ライブラリーの一番上を参照するカードとの[[シナジー]]も強力である。当時の[[スタンダード]]では、[[根囲い/Mulch]]で[[アドバンテージ]]を獲得する[[ターボマルチ]]というデッキが生み出された。その他にも[[時間ふるい/Timesifter]]など(→[[ふるードスター]])、相性のよいカードは複数存在する。 | ||
+ | |||
+ | *「使い易いライブラリー操作系アーティファクトで複数のカードとシナジーを持つ」という点では、後の[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]にも通じるものがある。 | ||
+ | *上記以外にも色々な小技が考えられる。[[闇の腹心/Dark Confidant]]の[[ライフロス]]削減、[[氷雪コントロール]]で[[占術の岩床/Scrying Sheets]]の安定的な運用に、など。 | ||
+ | *ライブラリーにあるカードよりも[[追放]]したカードの方が多い場合、ライブラリーのすべてのカードを[[手札に加える]]。「カードを[[引く]]」効果ではないため、この場合[[ライブラリーアウト]]で[[敗北]]することはない。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[The Top 50 Artifacts of All Time]]第47位([[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語) | *[[The Top 50 Artifacts of All Time]]第47位([[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語) | ||
*[[カード個別評価:テンペスト]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:テンペスト]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:統率者レジェンズ]] - [[神話レア]] | ||
+ | *[[Commander's Arsenal]] | ||
+ | *[[Kaladesh Inventions]] |
2020年11月7日 (土) 10:20時点における最新版
Scroll Rack / 巻物棚 (2)
アーティファクト
アーティファクト
(1),(T):あなたの手札のカードを望む枚数だけ裏向きのまま追放する。あなたのライブラリーのカードを上から同じ枚数だけあなたの手札に加える。その後、その追放されたカードを見てそれらをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
手札とライブラリーの上のカードを入れ替えることのできるアーティファクト。
自分の思い通りに手札の操作とライブラリー操作を同時に行うことができ、手札が多ければ多いほどその効果は高くなる。特定のキーカードを探すために、手札の無駄カード(余った土地など)をライブラリーに戻すことで手札の質を向上させるために、と、利用目的は多岐にわたる。マナ・コストも2マナ、起動コストも1マナ+タップと軽く、手軽に使えるのも魅力的な点。
ただし、直接的なアドバンテージには繋がらず、また1回使用するとそれ以降は無駄カードがライブラリーの一番上に溜まってゆくのが弱点である。そのため単純に使うのではなく、何らかのギミックを仕込むのが望ましい。フェッチランドなどでライブラリーを切り直すのが最も汎用的な活用法だろう。
手札よりライブラリーにあるほうが望ましいカードをライブラリーに戻す手段としても使うことができる。手札に来たクリーチャーをライブラリーに戻してドルイドの誓い/Oath of Druidsで戦場に出すために、オース系デッキでは幅広く使用されていた。
ライブラリーの一番上を参照するカードとのシナジーも強力である。当時のスタンダードでは、根囲い/Mulchでアドバンテージを獲得するターボマルチというデッキが生み出された。その他にも時間ふるい/Timesifterなど(→ふるードスター)、相性のよいカードは複数存在する。
- 「使い易いライブラリー操作系アーティファクトで複数のカードとシナジーを持つ」という点では、後の師範の占い独楽/Sensei's Divining Topにも通じるものがある。
- 上記以外にも色々な小技が考えられる。闇の腹心/Dark Confidantのライフロス削減、氷雪コントロールで占術の岩床/Scrying Sheetsの安定的な運用に、など。
- ライブラリーにあるカードよりも追放したカードの方が多い場合、ライブラリーのすべてのカードを手札に加える。「カードを引く」効果ではないため、この場合ライブラリーアウトで敗北することはない。