バウンスランド
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2014年12月5日 (金) 15:34時点における版
バウンスランド(Bounce Land)は、広義には戦場に出たときに自分のコントロールする土地を1つ手札に戻す土地の総称。定義ではプレーンシフトの棲み家も該当するが、それを含めずビジョンズとラヴニカ・ブロックのものを指すことが多い。日本では「お帰りランド」「ブーメランド」、英語圏では単純に"Karoo Land"などとも言う。
土地
乾燥高原はタップ状態で戦場に出る。
乾燥高原が戦場に出たとき、あなたがコントロールするアンタップ状態の平地(Plains)1つをオーナーの手札に戻さないかぎり、それを生け贄に捧げる。
(T):(◇)(白)を加える。
土地
ボロスの駐屯地はタップ状態で戦場に出る。
ボロスの駐屯地が戦場に出たとき、あなたがコントロールする土地を1つ、オーナーの手札に戻す。
(T):(赤)(白)を加える。
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解説
ビジョンズのものもラヴニカ・ブロックのものも、一旦出てしまえばデメリットなく2マナを出せる。また、別の土地を手札に戻すことになるため、もみ消し/Stifleなどを使わない限りマナ加速にはならない。よって、基本地形などと比べると以下の点で違いがある。
- メリット
- 1枚の土地から2マナを生み出せる性質上、安定してマナを伸ばすことができる。たとえば、基本地形24枚の内4枚をこれに代えれば、土地からのマナ供給は実質28マナ分となる。
- 手札を減らすことなく、マナ基盤から生み出せるマナ量を増やすことができる。機能としては「土地をキャントリップドローする土地」と言い換えてもよいかもしれない。ラヴニカ・ブロック版は、同じブロックに相性がよい強迫的な研究/Compulsive Researchが存在することも利点。
総じて、序盤のテンポをさほど気にせず、バウンスランド以外の土地も相当数入れられるコントロールデッキに適している。他方、序盤のテンポを重要視する速攻デッキなどでは敬遠されがち。もちろん例外はあり、ビートダウンデッキで採用される場合もある。
バウンスランドを破壊・バウンスされるとテンポが相当厳しくなるので、使う上では強力な特殊地形対策が環境に存在するかも極めて重要。ビジョンズのものが使われなかったのは、不毛の大地/Wastelandの影響も大きいだろう。
- 他に相性の良いカードとして、宝石鉱山/Gemstone Mineや氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge、ヒッコリーの植林地/Hickory Woodlotのような、能力の使用回数に制限が付けられるような土地が挙げられる。
- 逆に戦場に出た時にデメリットが誘発する土地とは相性が悪い。
- 他に土地をコントロールしていなくても精力の護符/Amulet of Vigorがあれば戦場を離れる前にマナを出すことが出来る。
- 踏査/Explorationなどの「1ターンに1度しか土地をプレイできない」という制限を破るカードとも相性が良い。
- 必ず2マナ出てしまうため、基本セット2010以前のルールではマナ・バーンを起こす可能性があった。
ラヴニカ・ブロック版
ラヴニカ・ブロックのものはビジョンズのそれと比べて、「戻す土地がタップ状態でもよい」「戻す土地の種類に制限がない」「出るマナが2色」と、いろいろな面で上位互換となっている。そのため、ビジョンズ版はほとんど使われなかったのに対し、ラヴニカ・ブロックのものは構築でもよく見られる。
自らを手札に戻すことで何度でも戦場と手札を行き来できる。そのため殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu、上陸など、土地が戦場に出ることで誘発する能力や、自分のパーマネントが手札に戻ることで誘発する能力とのシナジーを持つ。
コモンであるため、貧乏デッキの心強い味方でもある。また印鑑と並んでリミテッドでの多色マナ基盤の安定性に一役買っている。Pauperでも重要な存在であり、貴重な2色地形として使われるほか、Familiar Comboなどではコンボパーツとして用いられる。
該当カード一覧
ビジョンズ
ラヴニカ:ギルドの都
- ボロスの駐屯地/Boros Garrison
- ディミーアの水路/Dimir Aqueduct
- ゴルガリの腐敗農場/Golgari Rot Farm
- セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary