頭蓋骨絞め/Skullclamp

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2024年7月27日 (土) 14:03時点における最新版


Skullclamp / 頭蓋骨絞め (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)

装備しているクリーチャーは+1/-1の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが死亡するたび、カードを2枚引く。
装備(1)((1):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。このカードはつけられていない状態で戦場に出て、クリーチャーが戦場を離れても戦場に残る。)


ミラディン・ブロックを象徴する装備品の1つであり、多くの環境にて禁止カードに指定された凶悪カード。「印刷されるべきではなかった」とまで言わしめた、悪名高い最悪の装備品。

そう言われる理由は、様々な利点を搭載していること。

  1. マナ・コストも装備コストも1マナ軽くパワーも1上昇しなおかつ再利用が容易。すなわち修整カードの欠点であるディスアドバンテージがない。タフネスは1下がるものの、次項以降の理由で却って強化されてしまっている。
  2. タフネス1のクリーチャーにつければ自動的に墓地落ちるため、いつでも自身の能力誘発させられ、なおかつクリーチャーにPIG能力があればそれも誘発させられる。
  3. クリーチャーを2枚の手札に変換できるので、実質(1)で2ドロー(その上何度でも使い回し可能)というもびっくりなドロー効率。つまりクリーチャーが死んでも損どころか得が発生するので、「クリーチャーが死にやすくなる」ことがデメリットにならない。

このドロー能力が重要で、タフネス1のクリーチャーがいればいくらでも手札に変換できるため、手札が切れることを少なくできる。クリーチャーも強化されているので、対戦相手からすればすぐさま除去したいのと手札を与えたくないとでジレンマに陥ることもある。特にウィニーがこの恩恵を受けており、ウィニー最大の弱点であった「中盤以降の息切れ」がこのカードで解消した。

同時期に登場した電結の荒廃者/Arcbound Ravagerとの相性は最高クラス。あらゆるアーティファクト・クリーチャーが1マナで2ドローと+1/+1カウンターに化ける。それを最も表現したのが電結親和であり、これを装備したクリーチャーに除去を撃つことさえも馬鹿馬鹿しくなる。

その圧倒的な軽さとアドバンテージの大きさから、クリーチャーを主体としたビートダウンデッキならほぼ確実に採用することができる。また、1マナ→カード2枚の変換は、コンボデッキの出現を示唆しており、実際にそれを利用したコボルドクランプというデッキも存在する。

スタンダードにおいて5年ぶりの禁止カードとして話題を呼んだが、その後もミラディン・ブロックから禁止カードが多発してしまったので、そちらの点では少しだけ影が薄くなったかもしれない。いずれにしろ、ゲームとしてのバランスを崩す程の危険なものであることには間違いない。

現在このカードは、認定大会では(Magic Onlineを無視すれば)ヴィンテージでしか使うことができないが、ヴィンテージでは制限カードには指定されていない。実際ビートダウン等での採用率は低く、理由としては真髄の針/Pithing Needle無のロッド/Null Rodや、軽量かつ優秀なアーティファクト除去の存在により、装備品そのものが環境から淘汰されていること。もう一つはクリーチャー主体のビートダウンデッキは自分から無のロッドや戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wageなどの全体的なアーティファクト対策を用いることが非常に多いためである。

統率者戦ではよく採用されるカードの1つ。統率者戦用セットでも何度も構築済みデッキに収録されている。

[編集] 禁止指定

2004年6月20日よりスタンダードミラディン・ブロック構築禁止カードに指定される。

2004年9月20日よりエクステンデッドトライバル・ウォーズで禁止カードに指定される。

2004年12月23日よりプリズマティックで禁止カードに指定される。

2005年3月24日よりシングルトンで禁止カードに指定される。

レガシーモダンではフォーマット開始時(2004年9月20日/2011年5月19日)から禁止カードである。

[編集] 参考

  1. Clamp Down(Daily MTG 2004年1月8日)
  2. ニコニコ超会議2 マジック:ザ・ギャザリング展示ブース(マジック日本公式Facebook)
  3. Vintage Masters Unique Art(Daily MTG 2014年6月18日)
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