ソリティア
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*なお、[[Magic: The Gathering Arena]]ではBOT戦と呼ばれる、ソリティア用の対戦モードがある。相手となるスパーキー/Sparkyはプログラムによる自動プレイで対戦してくれる。デッキパワーは低く種類も多くはないが、一人でのシミュレーションよりは対人戦を意識出来るだろう。 | *なお、[[Magic: The Gathering Arena]]ではBOT戦と呼ばれる、ソリティア用の対戦モードがある。相手となるスパーキー/Sparkyはプログラムによる自動プレイで対戦してくれる。デッキパワーは低く種類も多くはないが、一人でのシミュレーションよりは対人戦を意識出来るだろう。 |
2023年10月2日 (月) 20:18時点における最新版
ソリティア(Solitaire)とは、「一人遊び用ゲーム」の総称。Windowsに収録されているトランプゲーム・アプリケーションが「ソリティア」という名称で有名であるが、そのゲームの固有名詞というわけではなく、一人遊び全般をソリティアと言う(例えばWindowsにはほかにも「フリーセル」「スパイダー」などの一人遊びトランプゲームがあるが、それらも「フリーセル・ソリティア」「スパイダー・ソリティア」などという別名を持つ)。
転じて、トレーディングカードゲームにおいても「1人でゲームを行うこと」を指して使われる。主に以下の意味を持つ。
- 1人遊び用の特殊フォーマット(#遊び方としてのソリティア)。
- デッキ調整時、デッキがきちんと回るかなどをチェックする際に行うテスト行為(#デッキ調整におけるソリティア)。
- 実際の対戦の際、対戦相手を無視したかのように1人で延々と行動を続ける行為(#対戦におけるソリティア)。
目次 |
[編集] 遊び方としてのソリティア
例として、以下のような1人遊びのやり方が提案されている。
公式に発売されている商品で言うと、チャレンジ・デッキシリーズは1人でもプレイ可能。
[編集] デッキ調整におけるソリティア
デッキを机上で完成させただけでは終わりにせず、軽く何回か1人回しでテストするのはほぼ必須と言える。例えば
- デッキのマナ基盤のバランスはどうか? マナスクリュー/マナフラッドは起きないか? 色事故にはならないだろうか?
- マナカーブは適切か? デッキの動き上、多すぎる/少なすぎるマナ域はないか?
- クリーチャーや除去などはバランスよく手札に来るか?
などは、実際に回してみないとなかなか気がつかなかったりするものである。
土地の置き順、思わぬシナジーやアンチシナジーはないか、どの順にプレイしていけば最もデッキがよく働き、対戦相手に圧をかけることができるか、など一人回しでも確認できる事柄は数多い。
特に複雑な手順のコンボデッキの場合には、実戦に持ち込む前にソリティアでみっちりと鍛錬を積んでおき、早く正確に行動できるようにしておくのは最低限のたしなみである。
当たり前の話だが、ソリティアの場合、対戦相手の除去や打ち消しやブロッカーなどの妨害要素がないので、都合よく回ることが多い。そこから集計したデータだけで「最短〜ターンキル、平均~ターンキル」「~ターン目に~点クロック安定」などと言っても、まるで信憑性がないので気をつけたい。実際のゲームにおけるプレイングは、対戦相手の行動や心理を読み、それをどう上回っていくかも重要になる。
ただし、最短1ターンキルを叩き出すほどの早さとなると話は別。実際のゲームでも相手の妨害が開始する前にゲームが終わりかねないからである。
一方でパーミッションなどのコントロールデッキは、対戦相手を妨害していくことが重要であるため、ソリティアでテストしてもプレイングに関してはあまり意味がない。またアグロにおいても、どのようにアタッカーを選択していくかは本来は対戦相手のブロッカーのサイズや頭数に応じて決めるものであり、ソリティアではそのあたりの戦闘技術の練習にはならない。
- なお、Magic: The Gathering ArenaではBOT戦と呼ばれる、ソリティア用の対戦モードがある。相手となるスパーキー/Sparkyはプログラムによる自動プレイで対戦してくれる。デッキパワーは低く種類も多くはないが、一人でのシミュレーションよりは対人戦を意識出来るだろう。
[編集] 対戦におけるソリティア
この場合、対戦相手に行動の機会をろくに与えず、1人で行動し続けるようなデッキや対戦を指す。往々にして、皮肉を含んでいる。
アグロの鬼回りで一気に押し切られることや、無限コンボなどで一方的に葬られることなどが当てはまる。ただし、前者はあまり主眼とされておらず、主として後者を指して使われる。前者の場合は「ブロッカーや除去さえ間に合えば対処できないこともない」「あっという間に終わるので時間的な面の負担は少ない」という2点において、後者と比較すればまだストレスが少ないためであろう。また後者であっても、成立しさえすれば手順を省略できる単純な無限コンボの場合にはあまり問題視されない。
特にソリティアとして話題に上るのは、複雑な手順を経るチェイン・コンボである。対戦相手の呪文に干渉する手段がない場合、対戦相手が1人でコンボを進めている姿を眺めている以外にやることがない。この「付き合わされるストレス」が、ソリティアという言葉が皮肉として使われる最大の原因であると言えよう。
MoMa、ピットサイクル、プロスブルーム、アド・ストーム、サニー・サイド・アップなどなど、枚挙に暇がない。特にコンボの始動が早いMoMaとの対戦は、本当に対戦相手のソリティアを眺めるだけのゲームにしかならないことがあった。
- コンボ失敗で自爆してくれることもあるので、本気で勝ちたいならば投了する気にもなりづらいのが悲しいところ。
- MoMaはコンボ中に何度もシャッフルで行動を強いる分、ソリティアよりひどかったとも言える。