デュアルランド
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2012年1月25日 (水) 15:02時点における版
デュアルランド/Dual Land、または二重土地とは、マジック創世紀の基本セットに収録されていた、2つの基本土地タイプを持つ特殊地形の事を指す。マジックにおける全ての「2色(+無色)のうちから任意の1色のマナを選んで生み出す土地」はこれを起源とし、ほとんどのものがこれの下位互換となる。
目次 |
デュアルランド一覧
以下の10種類がそれにあたる。
- Tundra 平地+島
- Underground Sea 島+沼
- Badlands 沼+山
- Taiga 山+森
- Savannah 森+平地
- Scrubland 平地+沼
- Volcanic Island 島+山
- Bayou 沼+森
- Plateau 山+平地
- Tropical Island 森+島
ラヴニカ・ブロックにも2つの基本土地タイプを持つ特殊地形(→ショックランド)が収録されているが、こちらは上記のものにデメリットが付けられたものとなっており、まったく同じものではない。総合ルールではこれらも「デュアル・ランド」と表現されていたが、単にデュアルランドと言う場合はリバイズドまでのそれを指すことが多い。
また基本土地タイプを持たない2色地形も、(特にデメリットなくマナを生み出せるものは)デュアルランドと呼ばれることがある。→タップインデュアルランド、デュアルミシュラランド
メリット
基本土地ではないが基本土地タイプは持っているという性質から、一部の土地サーチカードが利用できる。すなわち、それぞれ平地・島・沼・山・森を探す効果で探してくる事が出来る。例えば、平地を探す税収/Tithe、森を探す土地譲渡/Land Grant、各種フェッチランドなど。
基本でない土地は普通、数少ない「土地全般を探してくるカード」でないと探してこられないので、この点だけでも大幅なメリットである。色マナを出すにあたってのデメリットもまったく無いことから、いかに強い土地であるかが分かると言うものだ。
デメリット
基本土地タイプを持っているがゆえに、「特定の基本土地タイプを狙い撃ちする効果」の巻き添えを受ける。
- 沸騰/Boilを食らったとき、アダーカー荒原/Adarkar Wastesは破壊されないが、Tundraは島なので破壊される。
- 基本土地タイプに対する土地渡りの影響を受ける。
もっとも、メリットと比べると本当に些細なことでしかないが。
また、「特殊地形対策」の標的にもなる。
- エターナルではデュアルランドメタで、メインから不毛の大地/Wastelandや発展の代価/Price of Progress、基本に帰れ/Back to Basicsが入ったりする。Mishra's Workshopなどから高速召喚される隔離するタイタン/Sundering Titanもデュアルランドを破壊しやすい。
- 基本土地に比べるとそれらのデメリットがあるため、マナが2色出るからといって基本土地の代わりに使わない色のデュアルランドを入れたり、むやみに多色化したりということはあまりされない。その辺りは、デッキを単色にするメリットとして機能しており、バランスが取れていると言えなくもない。
収録セットと使用環境
デュアルランドは、(基本土地でないという以外の)デメリットなしに2色のマナを出せることから、第4版以降再録はない。
エクステンデッドでは一時期、使用可能セットの中にデュアルランドが含まれていないにもかかわらず、特別にデュアルランドが使用可能とされていたことがあった(現在では使用不可)。そのため価値も上昇し、値段も高騰することになる。特に青と絡んだ土地は他のものより価値が高い。
現在、認定大会ではエターナル環境でしか使えないにも関わらず、いまだに人気の高いカードでもある。
その他
- 「基本土地タイプを持つこと」と「基本土地であること」は関係が無いことに注意。デュアルランドは「基本」という特殊タイプを持たないので、基本土地ではない。→ 基本でない土地
- アイスエイジにデュアルランドの再録が検討されていたというのは有名。結局却下され、ペインランドになった。これ以降、幾多のバランス調整版が製作されている。
- 『マルチランド/Multiland』と表現する人もいる。過去Stephen D'Angelo氏がまとめていたCard Rulings Summaryでは、Multilandと表現されており、Dual Landという用法は用いられていない。
- 上でも少し触れたように、カードの俗称としては珍しいことに、2009年7月の改定前までCR用語集に俗語として記載されていた。なお、そちらの英語表記も「Multiland」ではなく「Dual Land」である。
- 古いエキスパンションにのみ収録されていたカードだけに、当初の印刷技術の限界か、現在の複数色のマナを出せる土地のテキスト欄の様にグラデーションの掛かった色ではなく、囚人の服の様な「しましま模様」で2色出ることを表現していた。よって俗に「しましまランド」などと言ったりもする。