呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser
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*相棒は開始時のデッキに含まれないため、相棒とは別に2枚目のルーツリーをデッキに入れることができる。 | *相棒は開始時のデッキに含まれないため、相棒とは別に2枚目のルーツリーをデッキに入れることができる。 | ||
*通常のハイランダーのルールに釣られて見落としがちだが、条件が課せられるのは「土地以外」なので、[[基本でない土地]]も複数枚デッキに入れることが可能。 | *通常のハイランダーのルールに釣られて見落としがちだが、条件が課せられるのは「土地以外」なので、[[基本でない土地]]も複数枚デッキに入れることが可能。 | ||
+ | *当初の相棒のルールでは、瞬速により[[インスタント・タイミング]]で唱えて直接戦場に出すことができた。しかしルール改定により一旦[[ソーサリー・タイミング]]で手札に加えてから唱えるようになったため、瞬速特有の奇襲性が損なわれかなり弱体化したと言えるだろう。 | ||
==禁止指定== | ==禁止指定== |
2023年7月14日 (金) 16:31時点における版
伝説のクリーチャー — エレメンタル(Elemental) カワウソ(Otter)
相棒 ― あなたの開始時のデッキに入っている土地でない各カードが、それぞれ異なる名前を持っていること。(このカードがあなたの選んだ相棒であるなら、ソーサリーとして(3)を支払うことでゲームの外部からそれをあなたの手札に加えてもよい。)
瞬速
呪文追い、ルーツリーが戦場に出たとき、あなたがこれを唱えていた場合、あなたがコントロールしていてインスタントかソーサリーである呪文1つを対象とし、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
青赤混成の伝説のエレメンタル・カワウソ。デッキが土地以外ハイランダーなら相棒にできる。
ETB能力は練達の魔術師、ナル・メハ/Naru Meha, Master Wizardとほぼ同じもので、自分の火力呪文やドロー呪文をコピーしてアドバンテージを稼ぐ使い方が主になる。ただしコンボパーツとしては、ナル・メハと異なり唱えることで戦場に出る場合しか誘発しなくなっているため、嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduitとのコンボが難しくなってしまっている。
相棒の条件は、フォーマットによって達成難易度が変わってくる。カードプールの狭いスタンダードでは、ハイランダーにするとデッキパワーの著しい低下は避けられず、非常に厳しい条件と言える。
一方リミテッドでは、この条件を満たすのは極めて容易。ゲーム開始時の手札が実質的に1枚増えるようなものであり、除去呪文などをコピーするのはもちろん、状況次第ではただの3マナ3/2瞬速として使ってもよい。強力なカードの2枚目を諦めてでも使う価値があるだろう。
多くのカードが制限カードに指定されているヴィンテージでも、条件を満たすのは難しくない。Ancestral Recallなどをコピーできれば大きなアドバンテージも得られる。しかしながら、意志の力/Force of Willを1枚しか採用できないのは無視できないデメリットである。否定の力/Force of Negationなどが存在するとはいえ、サイドボード後はこのカードの相棒使用を諦める構築・判断も必要だろう。
- 相棒は開始時のデッキに含まれないため、相棒とは別に2枚目のルーツリーをデッキに入れることができる。
- 通常のハイランダーのルールに釣られて見落としがちだが、条件が課せられるのは「土地以外」なので、基本でない土地も複数枚デッキに入れることが可能。
- 当初の相棒のルールでは、瞬速によりインスタント・タイミングで唱えて直接戦場に出すことができた。しかしルール改定により一旦ソーサリー・タイミングで手札に加えてから唱えるようになったため、瞬速特有の奇襲性が損なわれかなり弱体化したと言えるだろう。
禁止指定
2020年4月2日(米国時間)頃、このカードの情報公開からわずか数分後、mtgcommander.netから統率者戦で禁止カード指定が予告され[1]、2020年4月20日より禁止カードに正式指定された。フォーマットのルールでハイランダーにすることが求められる統率者戦では、固有色が合致するデッキにおいて無条件で採用できてしまい、大きな不均衡を作り出すことが予想されるため。
2020年4月16日(コンピューターゲームにおけるイコリア:巨獣の棲処発売当日)より、ブロールで禁止カードに指定される[2]。また、Magic: The Gathering Arenaで4月24日に開催されたFNM at Homeイベント(フォーマットはBO1スタンダード・シングルトン)も禁止された。
- 精神の願望/Mind's Desireと策略カード同様に、トーナメント・リーガルと同時に1つ以上の公式フォーマットでの禁止カード指定されたが、これは開発段階における見落としや過小評価ではなく、たとえブロールと統率者戦のようなハイランダーフォーマットで使用できないとしても印刷する価値があると判断した結果であり、あくまで例外的な措置であると述べられている。
関連カード
サイクル
イコリア:巨獣の棲処の相棒クリーチャーサイクル。混成カードの伝説のクリーチャーで、それぞれ異なる条件の相棒能力を持つ。稀少度はレア。
- 空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad(白青)
- 夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den(白黒)
- 深海の破滅、ジャイルーダ/Gyruda, Doom of Depths(青黒)
- 呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser(青赤)
- 獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercer(黒赤)
- 集めるもの、ウモーリ/Umori, the Collector(黒緑)
- 湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring(赤緑)
- 黎明起こし、ザーダ/Zirda, the Dawnwaker(赤白)
- 孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard(緑白)
- 巨智、ケルーガ/Keruga, the Macrosage(緑青)
ストーリー
ルーツリー/Lutriはイコリア/Ikoriaに棲む、カワウソの姿をしたエレメンタルの怪物(イラスト)。
ビビアン/Vivienはこの小さな悪戯好きのカワウソに、矢筒から矢を一本盗まれてしまった。どうやったのかは分からないが、そのカワウソはまるでアーク弓/The Arkbowで射たかのように、その矢から動物の精霊を解き放ったのだった。ビビアンが何が起きたか気づいたときには、カワウソはすでに水中に姿を消してしまっていた[3]。
脚注
- ↑ Sheldon MeneryのTwitter
- ↑ April 13, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年4月13日 禁止制限告知(News 2020年4月13日 Ian Duke著)
- ↑ The Ikoria: Lair of Behemoths Story on Cards(Feature 2020年4月3日 Wizards of the Coast著)