手掛かり
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[[イニストラードを覆う影]]で初登場。知識を増やす=カードを[[引く]]ために必要な「手掛かり」となる物品を表すサブタイプ。当初は[[キーワード処理]]の[[調査]]によってのみ生成されるトークンのみが持つサブタイプであったが、[[モダンホライゾン2]]でこのサブタイプを持つ[[カード]]である[[マイアの小包/Parcel Myr]]が登場した。マイアの小包もトークンと同様の[[起動型能力]]を持つ。また[[フェイの贈り物/Fae Offering]]など調査を行わないで手掛かりトークンを生成する[[カード]]も登場し、[[宝物]]などと同じように[[定義済みのトークン]]に加えられた。同時に調査の定義もこれを用いたものに変更された。 | [[イニストラードを覆う影]]で初登場。知識を増やす=カードを[[引く]]ために必要な「手掛かり」となる物品を表すサブタイプ。当初は[[キーワード処理]]の[[調査]]によってのみ生成されるトークンのみが持つサブタイプであったが、[[モダンホライゾン2]]でこのサブタイプを持つ[[カード]]である[[マイアの小包/Parcel Myr]]が登場した。マイアの小包もトークンと同様の[[起動型能力]]を持つ。また[[フェイの贈り物/Fae Offering]]など調査を行わないで手掛かりトークンを生成する[[カード]]も登場し、[[宝物]]などと同じように[[定義済みのトークン]]に加えられた。同時に調査の定義もこれを用いたものに変更された。 | ||
− | [[エルドレインの森]]では[[食物]]でもある[[キャンディーの道標/Candy Trail]]が登場した。[[ドクター・フー統率者デッキ]]でも調査と共に大きく取り上げられ、手掛かり分の[[マナ]]が出る[[マナ・アーティファクト]]である[[500年日記/Five Hundred Year Diary]]や手掛かりを生け贄にすることで[[誘発]]する[[能力]] | + | *[[エルドレインの森]]では[[食物]]でもある[[キャンディーの道標/Candy Trail]]が登場した。 |
+ | *[[ドクター・フー統率者デッキ]]でも調査と共に大きく取り上げられ、手掛かり分の[[マナ]]が出る[[マナ・アーティファクト]]である[[500年日記/Five Hundred Year Diary]]や手掛かりを生け贄にすることで[[誘発]]する[[能力]]を持つカードなどが収録された。 | ||
+ | *ミステリーがテーマの[[カルロフ邸殺人事件]]でも調査がメインメカニズムとして取り上げられ、カードとしても凶器を表す手掛かり・[[装備品]]や、[[アーティファクト・土地]]である[[犯行現場/Scene of the Crime]]などが登場。手掛かりと[[シナジー]]するアーティファクトが生け贄に捧げられることや[[ターン]]2枚目のカードを引くことを参照するカードも多数収録されている。[[カルロフ邸殺人事件統率者デッキ]]でもカードとして登場した。 | ||
==トークン・カード== | ==トークン・カード== |
2024年2月15日 (木) 20:43時点における版
手掛かり/Clueはアーティファクト・タイプの1つである。
クリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
スレイベンの検査官が戦場に出たとき、調査を行う。(手掛かり(Clue)トークン1つを生成する。それは、「(2),このアーティファクトを生け贄に捧げる:カード1枚を引く。」を持つアーティファクトである。)
1/2ルール
効果が「手掛かり(Clue)・トークンを生成する」場合、「(2),このアーティファクトを生け贄に捧げる:カードを1枚引く。」を持つ無色の手掛かり・アーティファクト・トークンを生成する。
解説
イニストラードを覆う影で初登場。知識を増やす=カードを引くために必要な「手掛かり」となる物品を表すサブタイプ。当初はキーワード処理の調査によってのみ生成されるトークンのみが持つサブタイプであったが、モダンホライゾン2でこのサブタイプを持つカードであるマイアの小包/Parcel Myrが登場した。マイアの小包もトークンと同様の起動型能力を持つ。またフェイの贈り物/Fae Offeringなど調査を行わないで手掛かりトークンを生成するカードも登場し、宝物などと同じように定義済みのトークンに加えられた。同時に調査の定義もこれを用いたものに変更された。
- エルドレインの森では食物でもあるキャンディーの道標/Candy Trailが登場した。
- ドクター・フー統率者デッキでも調査と共に大きく取り上げられ、手掛かり分のマナが出るマナ・アーティファクトである500年日記/Five Hundred Year Diaryや手掛かりを生け贄にすることで誘発する能力を持つカードなどが収録された。
- ミステリーがテーマのカルロフ邸殺人事件でも調査がメインメカニズムとして取り上げられ、カードとしても凶器を表す手掛かり・装備品や、アーティファクト・土地である犯行現場/Scene of the Crimeなどが登場。手掛かりとシナジーするアーティファクトが生け贄に捧げられることやターン2枚目のカードを引くことを参照するカードも多数収録されている。カルロフ邸殺人事件統率者デッキでもカードとして登場した。
トークン・カード
イニストラードを覆う影のブースターパックに封入されている手掛かりのトークン・カードは全部で6種類。それぞれ異なるイラストとフレイバー・テキストを持つ。
フレイバー・テキストはすべてタミヨウ/Tamiyoの日誌に記された言葉。なお日本語版のものは、ほぼ文節ごとにスペースで区切られた特徴的な書式となっている。
No. | イラスト | フレイバー・テキスト(日本語版) | 文節数 |
---|---|---|---|
11 | ペンダント | 「潮と 詠唱が、 尋常 でない 高まりを 見せる。」 | 6 |
12 | よじれた石 | 「すべての 問いは 答えを 3体で 記す ことが できる だろう。」 | 8 |
13 | 天使の羽根 | 「謎は 天使と 共に 来たのだ。」 | 4 |
14 | マルコフ荘園 | 「忘れる ことなく、 マルコフの 荘園を 探るよう ジェンリクに 頼むのだ。」 | 7 |
15 | シンボルの付いた杖 | 「あの シンボル…… あれは いつ 変わったのか?」 | 5 |
16 | ステンドグラス | 「羊飼いが 群れを 見守るのは なぜか。 それを 深く 考える 必要が ある。」 | 9 |
- コレクター番号16の日本語版のフレイバー・テキストは誤訳。この「turn on」は「急に襲いかかる」「敵対的になる」の意。「羊飼い」はアヴァシン/Avacyn、「群れ」は人間たちの比喩である。
"Consider this: the shepherd turns on her flock. Why?"― Tamiyo's journal
秘められた意味
手掛かりトークンのフレイバー・テキストは、タミヨウの日誌に隠された秘密のメッセージを読み解く「手掛かり」となっている。
443:アヴァシンの 狂気の 背後には 何かが ある……(出典:タミヨウの日誌 日本語版)
Entry 434: There's more to Avacyn's madness . . .(出典:タミヨウの日誌 英語版)
タミヨウの日誌/Tamiyo's Journalには、フレイバー・テキストの文頭の3桁の数字が変わっているだけなのでわかりづらいが、各言語ごとに6種類のバージョン違いが存在する。またその数字もそれぞれ言語ごとに異なっている。
この数字とイニストラードを覆う影に収録された手掛かりトークン6種類を組み合わせることで、隠された暗号が現れる。解読法は以下の通り。
- 1つの数字が1単語(日本語版では1文節)に対応する。
- 3桁目(左側)の数字は、その単語が書かれたトークン・カードのフレイバー・テキストに含まれる単語の数を表す。
- 2桁目(中央)の数字は、その単語がフレイバー・テキスト内の何番目の単語かを表す。
- 1桁目(右側)の数字は、その単語が答えとなる文章の何番目に来るかを表す。
日本語版
日本語版では「443」「531」「646」「715」「842」「954」の6種類。
数字 | 文節数 | 文節の位置 | フレイバー・テキスト(日本語版) | 文節 |
---|---|---|---|---|
531 | 5 | 3 | 「あの シンボル…… あれは いつ 変わったのか?」 | あれは |
842 | 8 | 4 | 「すべての 問いは 答えを 3体で 記す ことが できる だろう。」 | 3体で |
443 | 4 | 4 | 「謎は 天使と 共に 来たのだ。」 | 来たのだ |
954 | 9 | 5 | 「羊飼いが 群れを 見守るのは なぜか。 それを 深く 考える 必要が ある。」 | それを |
715 | 7 | 1 | 「忘れる ことなく、 マルコフの 荘園を 探るよう ジェンリクに 頼むのだ。」 | 忘れる |
646 | 6 | 4 | 「潮と 詠唱が、 尋常 でない 高まりを 見せる。」 | でない |
「あれは 3体で 来たのだ それを 忘れる でない」。ウギンの洞察力/Ugin's Insightのフレイバー・テキストからの引用。
「おぬしはウラモグの脅威と言う。だが、あれは3体で来たのだ。それを忘れるでない。」(出典:ウギンの洞察力 日本語版)
英語版
英語版では「434」「546」「653」「711」「855」「922」の6種類。
数字 | 単語数 | 単語の位置 | フレイバー・テキスト(英語版) | 単語 |
---|---|---|---|---|
711 | 7 | 1 | "Remember to have Jenrik research Markov Manor." | Remenber |
922 | 9 | 2 | "Consider this: the shepherd turns on her flock. Why?" | this: |
653 | 6 | 5 | "The symbols - when did they change?" | they |
434 | 4 | 3 | "With angels came mysteries." | came |
855 | 8 | 5 | "Their chanting grows louder as the tide rises." | as |
546 | 5 | 4 | "For every answer, three question." | three |
「Remember this: they came as three」。やはりウギンの洞察力のフレイバー・テキストからの引用だが、少し表現が異なっている。
"You speak to me of the threat of Ulamog. But do not forget: they came as three."― Ugin, to Jace Beleren(出典:ウギンの洞察力 英語版)
このフレイバー・テキスト自体は、現在ゼンディカーを襲っているウラモグを脅威であると連呼するジェイスに対してウギンが「脅威はウラモグだけではない、3体いることを忘れるな」と警告するシーンである。そのウラモグはコジレック/Kozilek諸共直前の戦乱のゼンディカー・ブロックで討ち倒されているわけだが、倒されたのはあくまで「2体」である。そしてゼンディカーから遠く離れたイニストラード次元においてこのウギンの警告が引用されている意味を考えたとき、この次元を覆っていた影の謎が明らかになる。
参考
- Tokens Shadows over Innistrad/『イニストラードを覆う影』のトークン
- 『モダンホライゾン2』のトークン(Daily MTG 2021年6月3日)
- The Tokens of Adventures in the Forgotten Realms/『フォーゴトン・レルム探訪』のトークン(Daily MTG 2021年7月12日)
- The Tokens of Innistrad: Midnight Hunt/『イニストラード:真夜中の狩り』のトークン(Daily MTG 2021年9月17日)
- マジック:ザ・ギャザリング『ドクター・フー』のトークン(Daily MTG 2023年10月9日)
- サブタイプ「手掛かり(Clue)」で検索
- 「手掛かり(Clue)」でテキスト検索
- サブタイプ
- ルーリング
- 定義済みのトークン
引用:総合ルール 20231117.0
- 2 カードの部分
- 205 タイプ行
- 205.3 サブタイプ
- 205.3g アーティファクトにはそれ専用のサブタイプ群が存在する。それらのサブタイプはアーティファクト・タイプと呼ばれる。アーティファクト・タイプには、「アトラクション/Attraction」(rule 717 参照)「血/Blood」「手掛かり/Clue」「からくり/Contraption」「装備品/Equipment」(rule 301.5 参照)「食物/Food」「城砦/Fortification」(rule 301.6 参照)「金/Gold」「培養器/Incubator」「地図/Map」「パワーストーン/Powerstone」「宝物/Treasure」「機体/Vehicle」(rule 301.7 参照)がある。
- 205.3 サブタイプ
- 205 タイプ行