不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed
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伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie) クレリック(Cleric)
威嚇(このクリーチャーはアーティファクト・クリーチャーかこれと共通の色を持つクリーチャー以外にはブロックされない。)
いずれかの人間(Human)があなたにダメージを与えるたび、それを破壊する。
あなたがコントロールする他の人間でないクリーチャーは、+1/+1の修整を受けるとともに不死を持つ。(不死を持つクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
ゲラルフ/Geralfによって殺害されてしまった月皇ミケウス/Mikaeus, the Lunarchがゾンビ化した姿。人間に対する無慈悲/No Mercyのような能力と、人間以外に不死と+1/+1修整を与える能力、そして威嚇を持つ。
全体強化によって戦闘を圧倒的に有利にすることができ、さらに自身も5/5威嚇とアタッカーとして役立つ。不死のおかげで全体除去への除去耐性もつき、その性能はまさにエンドカード級。だがそれ相応にマナ・コストが重く、色拘束も厳しい。単体でのフィニッシャーとしては自身に除去耐性もなく力不足なので、使うならば全体強化を生かせるデッキのほうがいいのだが、クリーチャーを並べるビートダウンにこのマナ・コストはどうにも重い。
人間キラー能力は見た目こそ強力だが、攻撃を通さないと機能してくれない。登場時のスタンダードはかなり高速な環境で、6マナ揃うころはもはや終盤戦と言ってよく、その時点で人間デッキの総攻撃を耐えられるライフが残っているかは疑問が残る。そもそも6マナならばタイタン・サイクルが存在する訳で、それに比べると大きく見劣りしてしまう。
能力自体は強力なので、自然な形で早く出す事が出来れば良い働きをするかもしれない。心なき召喚/Heartless Summoningや屋根の上の嵐/Rooftop Stormなどと相性が良いだろう。
リミテッドでは強力で、6マナ5/5威嚇と言うだけでも及第点。自分は動かず、他のクリーチャーを不死による相打ちOKの特攻部隊として働かせてもいいだろう。
- ストーリー上は同一人物だがカード名は違うため、月皇ミケウスと同時に戦場にいてもレジェンド・ルールには引っ掛からない。同じような前例はいくつかあるが、同一ブロックで登場するのは珍しい。
- 過去の例としては時のらせんブロックのアクローマ/Akromaがあるが、憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Furyは「異なる歴史を辿った別世界の怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath」であるため、厳密に言えば別人。一方、こちらは完全に同じ人物である。
- 複数枚の不浄なる者、ミケウスを出すとレジェンド・ルールにより墓地に置かれるが、互いに不死を与え合うためまた戦場に戻ってくる(そして2体揃った所で再び墓地に置かれる)。
- なお、不死は誘発型能力であるため、1枚1枚順番に処理する。そのため、このカードを3枚同時に場に出した場合、「3枚が同時に戦場に出て対消滅→それぞれ不死が個別に誘発→1体目、2体目の不死を順に解決、2体出たのでレジェンド・ルールで2体とも墓地に→3体目の不死が解決」という流れになり、無事1枚が(+1/+1カウンターが乗った状態で)生き残る。ゾンビの黙示録/Zombie Apocalypseを使う時は墓地のミケウスの枚数に気をつけよう。
- 不死を与える能力で、さまざまなコンボが可能。以下は一例。
- 忠実な聖戦士/Loyal Catharを無限に使いまわすことが出来る。リミテッドでも可能だが色拘束がきついのが難点。
- トリスケリオン/Triskelionで無限ダメージ。1~2個の+1/+1カウンターで好きなようにダメージを与えた後、残りの2個で自身に2回ダメージを与えればよい。
- 頑強持ちで無限頑強。頑強と不死を交互に使って何度でも戻ってこられる。シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcastほど扱いやすくはないが、黒単色で組みたいなどの事情があれば選択肢になる。