大量破壊の網/Decimator Web

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Decimator Web / 大量破壊の網 (4)
アーティファクト

(4),(T):対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、毒(poison)カウンターを1個得て、その後、カードを6枚切削する。


対戦相手敗北条件を3つ同時に狙う、なんともオーバーキルアーティファクト

一般的な構築2人対戦ではライフが20点、ライブラリーが60枚、毒カウンター閾値が10個であるから、一回の起動で1/10ずつ削っていく計算になる。このカード単独で勝利を狙うならライブラリー破壊がもっとも早く達成できるだろう。もちろんこれだけでは遅すぎるので他の手段と併用しつつ、狙った条件を目指すサポートとして使うことになるだろうか。

ライブラリー破壊は、タワーデッキが相手の場合や引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornのようなライブラリー修復手段の入ったデッキには効果が薄いし、ライフロス回復手段を用意しているデッキには効果的ではない。そういう意味では、多角的な勝ち手段になっているこの効果は悪くないだろう。

しかし、普通デッキを作るにあたり、これらの勝利条件全てを満たすような作られ方はされず、どれか一つ、多くても(保険の意味を含めた)二つの勝利条件にいち早く到達する事を目標に作られる。その点で言えば、多角的な能力であってしまう為、ダメージを与えるにもライブラリーを削るにも毒カウンターを与えるにも、このカードより割りの良い効果を持つカードが存在してしまう。器用貧乏と言われてしまうカードだろう。

リミテッドのライブラリーは40枚が標準なので、おおむね4ターン前後でライブラリーを削りきってくれる。もちろん、戦場に直接的な影響を与えられないので過信は禁物。

  • 「Decimator」は、ラテン語で「十分の一」を表す「decimus」に由来する単語で、元々は「(反ローマ軍勢力の)10人に1人を殺害する」という意味であった。1/10ずつ削る効果はこの意味にちなんでいる。近年では、カード名で訳されているように「大部分を破壊・殺害・除外する」という意味合いで使われることが多い。(→A Linguistic Look at Besieged/言語学から見るミラディン包囲戦

[編集] 参考

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