包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Tower
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ローウィンで作られた、各部族の伝説のクリーチャーサイクルの1体。タフネスを攻撃力へと変換する能力を持つツリーフォークである。
数字上は3マナ0/5だが、自身の能力により実質3マナ5/5とマナレシオの高いクリーチャーとして機能する。タフネス5の上黒を含むので、火力にも黒の除去にも耐性がある。
能力は、全てのクリーチャーに効果を及ぼす。ツリーフォークはタフネス偏重なものが多いため、疑似ロードとしても機能するだろう。例えばツリーフォークの先触れ/Treefolk Harbingerは能力でドランをサーチする事ができる点でも相性が良い。対戦相手のクリーチャーにも影響するため、相手が各種ツリーフォークや、根の壁/Wall of Rootsのような壁を使う場合にも強化してしまう点には注意したい。
またこの能力は、パワーが機能しなくなるという事でもある。ビートダウンではクリーチャーを採用する際、パワーの高さを優先しタフネスの低さには目をつむることが多いので、何も対策を立てていないとこれ1枚で大きな影響を受ける恐れがある。特に稲妻の精霊/Lightning Elemental等の頭でっかちは機能不全に追い込まれるだろう。当然、自身がパワーに依存するカードを使う場合は注意したい。
欠点は、3色であるためタイトなマナ基盤を強いられる点と、伝説のクリーチャーなので戦場に1体しか出すことができない点。いくらパワーカードであるとは言え、色事故の時や、同時に複数枚手札に来た時に腐ってしまい易いのは、無視できないデメリットである。
スタンダード登場時から黒緑白ビートダウンに当たり前の様に採用された。その採用頻度の高さから、ドランの入っていない黒緑白デッキを「ノードラン」と呼び、また「ジャンクカラー」や「ネクラカラー」に並ぶ「ドランカラー」として、以降の黒緑白という組み合わせの通称として定着するに至った。
- 高いタフネスを持ち、ドランを妨害効果から庇う能力を持つ呪文滑り/Spellskiteも相性がよい。
- 入れ替え効果と違ってタフネスが下がらない。タフネス強化から大ダメージを与えるコンボを行う際にはタフネスが下がらないため安全である反面、パワー0のクリーチャーを除去する使い方もできない。
- タフネスを用いるのは戦闘ダメージだけ。投げ飛ばし/Flingや魂の火/Soul's Fire等、パワーを参照してダメージを与える効果とのシナジーは無い。
- カード名は誤植。「Tower」は「塔 (つちへん)」であって、「搭 (てへん)」ではない。「搭」は乗る、乗せるという意味である。搭乗、搭載など。
関連カード
サイクル
ローウィンの多色の伝説のクリーチャー・サイクル。いずれもローウィンで強化されたクリーチャー・タイプと色を持つ。
こちらの公式サイトのコラムも参照。
- 豪腕のブライオン/Brion Stoutarm (赤白・巨人)
- 包囲の塔、ドラン/Doran, the Siege Tower (白黒緑・ツリーフォーク)
- ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg (緑白・キスキン)
- 概念の群れ/Horde of Notions (白青黒赤緑・エレメンタル)
- 光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf (黒緑・エルフ)
- 川の案内者、シグ/Sygg, River Guide (白青・マーフォーク)
- ボガートの汁婆/Wort, Boggart Auntie (黒赤・ゴブリン)
- 噛み付く突風、ウィドウェン/Wydwen, the Biting Gale (青黒・フェアリー)