狼男
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狼男/Werewolfは、クリーチャー・タイプの1つ。狼や半狼半人に変身する人間。日本語版では狼男と訳されているが、女性のWerewolfも存在する(#訳語参照)。
イニストラードで新たに追加されたクリーチャー・タイプ。イニストラード・ブロックでは赤と緑の主要種族に選ばれている。また、大いなる人狼/Greater Werewolf、Lesser Werewolf、不実な人狼/Treacherous Werewolfの3枚もイニストラード発売時のオラクル更新で人間・狼から狼男に変更された。
赤と緑に存在するが、オラクル変更によって狼男に加えられた前述の3枚は黒である。
イニストラード・ブロックに登場する狼男はすべて両面カードで、第1面は人間形態、第2面は半狼半人形態となっている。第1面は人間や職業のクリーチャー・タイプを併せ持つが、第2面は狼男以外のクリーチャー・タイプを持たない。いずれも共通の変身条件を持ち、第1面から第2面は「各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合」、第2面から第1面は「各アップキープの開始時に、直前のターンのいずれかのプレイヤーが2つ以上の呪文を唱えていた場合」となっている。
部族カードは共に狼を参照する場合が多く、ロードとしては吠え群れの頭目/Howlpack Alpha、常なる狼/Immerwolfがある。専用の全体強化エンチャントとして昇る満月/Full Moon's Riseがある。またプレインチェイス2012にて、狼男を参照する次元カードであるケッシグ/Kessig (次元カード)が登場した。
伝説の狼男は存在しない。デザインの段階では高原の荒廃者/Ravager of the Fellsを伝説にする案もあったが両面カード特有の問題等から見送られた。
- かつて同じ狼男を意味するライカンスロープというクリーチャー・タイプが存在しており、大いなる人狼とLesser Werewolfは最初はこのクリーチャー・タイプを持っていた。ライカンスロープは2007年9月サブタイプ変更で廃止されており、実質的に4年ぶりの復活と言える。
- ライカンスロープをそのまま復活させれば良かったのでは、という意見も存在するが、公式サイトの記事(#参考参照)にて熊人間/Werebearと薄汚いネズミ人間/Dirty Wereratも含めた「獣に変身する人間全般」をライカンスロープと表しており、マジック:ザ・ギャザリングの世界ではライカンスロープと狼男は指すものが違うため新たに狼男のクリーチャー・タイプを新設したものと推測される。
訳語
「Werewolf」は日本語版では「狼男」と訳されているが、無謀な浮浪者/Reckless Waifやクルーインの無法者/Kruin Outlawといった「女性のWerewolf」も存在し、さらに大いなる人狼と不実な人狼のカード名から、「Werewolf」を「人狼」と訳すべきだったのではという意見も存在する。
- Werewolfを「人狼」ではなく「狼男」と訳した理由として、翻訳者の進藤欣也は自身のTwitterで「『人狼』と『人間』の文字の字面がかぶりすぎて認識しづらいため」と述べている(参考1、参考2)。なお、言及した時点では女性のWerewolfは公式スポイラーリストで発表されておらず、女性Werewolfの存在を考慮した上の翻訳かは定かではない。
- Werewolfの"were"は古英語で「男性」を意味するため(参考)、それを踏まえると人狼よりも適切であるという意見もある。
- ちなみに、wereが男性を意味することから「女性のWerewolfはどうするんだ」という問題は英語圏にもあるようだ(参考)。
- wereに対応する古英語の「女性」は"wife"(現代では「妻」の意味でのみ用いる)。ただ、古英語でも「女性の人狼」をWifewolfとは呼ばない。