ブロック (総称)
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ブロック(Block)は、1年間または半年間のあいだに発売される共通のテーマやストーリーを持ったエキスパンション群の総称。
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概要
新たなブロックの第1セットは大型エキスパンションである。そのエキスパンションの名前(またはその一部)を取って「~ブロック」と呼ぶ。
- かつてはサイクルとも呼ばれ、ブロックごとにそのストーリーやイメージにちなんだ名称が与えられていた。
そこに続編・拡張セットである小型エキスパンションが加わり、2セット(タルキール覇王譚ブロック以前は3セット)で1つのブロックが構成される。
ブロックの大型エキスパンションには必ず、基本土地や各種基本的な効果を持つカード(一例としては帰化/Naturalizeやその亜種)が収録される。これにより、「エンチャントを破壊するカードが1枚も存在しない」などの理由で戦略が制限されることは起こりにくい。1つのブロックに含まれるカードのみでデッキを構築する「ブロック構築」というフォーマットが成立するほか、スタンダードに代表されるローテーションを行う構築フォーマットもブロックと強い関係がある。
- また非公式フォーマットとして、各々が好きなブロックを1~2種類選ぶブロック・パーティ、2サイクル、BYOB、Choose Your Own Standardなどがプレイされている。
変遷
ブロック制の前夜には大型独立セット1つ+拡張小型セット1つという形式が計画され、実際にアイスエイジ+アライアンス、ミラージュ+ビジョンズはこの方式でデザインされた。しかしミラージュの発売に前後して3セット1ブロック制に決まり、ミラージュ・ブロックの最終エキスパンションとしてウェザーライトが付け加えられ、アイスエイジ・ブロックにはホームランドが編入された。
その後は長らく「大(10月)→小(翌年2月)→小(翌年6月)」の1+2エキスパンションで構成される基本が守られてきたが、1年間に1ブロック3セット+基本セットを発売する構造にはストーリー展開の遅れ、第3セットの設計の難しさなどの問題も指摘されており、ローウィン=シャドウムーア・ブロック以降は「大→小→/大→小」の2+2形式や大→小→大の2+1形式も変則型も実験された。
特に2006年と2008年は発売されるエキスパンションが4つであったため、
2015年の戦乱のゼンディカー・ブロック以降は大+小の2セット1ブロック形式になり、それに伴いマジック・オリジンを最後に基本セットは廃止、1年間に2ブロック4エキスパンションを発売するように変更された(参考)。
2018年春から、スタンダードで使用可能なカードセットがすべて大型セットとなり、ブロックという概念は廃止される。(参考)ブロック一覧
2015年10月現在、以下のブロックが存在する。
- 1995~1996年 アイスエイジ・ブロック(アイスエイジ・サイクル) (アイスエイジ、
ホームランド、アライアンス、コールドスナップ)- 2006年8月にホームランドが離脱しコールドスナップと置き換わった。
- 1996~1997年 ミラージュ・ブロック(ミラージュ・サイクル) (ミラージュ、ビジョンズ、ウェザーライト)
- 1997~1998年 テンペスト・ブロック(ラース・サイクル) (テンペスト、ストロングホールド、エクソダス)
- 1998~1999年 ウルザ・ブロック(アーティファクト・サイクル) (ウルザズ・サーガ、ウルザズ・レガシー、ウルザズ・デスティニー)
- 1999~2000年 マスクス・ブロック(マスカレイド・サイクル) (メルカディアン・マスクス、ネメシス、プロフェシー)
- 2000~2001年 インベイジョン・ブロック (インベイジョン、プレーンシフト、アポカリプス)
- 2001~2002年 オデッセイ・ブロック (オデッセイ、トーメント、ジャッジメント)
- 2002~2003年 オンスロート・ブロック (オンスロート、レギオン、スカージ)
- 2003~2004年 ミラディン・ブロック (ミラディン、ダークスティール、フィフス・ドーン)
- 2004~2005年 神河ブロック (神河物語、神河謀叛、神河救済)
- 2005~2006年 ラヴニカ・ブロック (ラヴニカ:ギルドの都、ギルドパクト、ディセンション)
- 2006~2007年 時のらせんブロック (時のらせん、次元の混乱、未来予知)
- 2007~2008年 ローウィン=シャドウムーア・ブロック
- 2008~2009年 アラーラの断片ブロック (アラーラの断片、コンフラックス、アラーラ再誕)
- 2009~2010年 ゼンディカー・ブロック (ゼンディカー、ワールドウェイク、エルドラージ覚醒※)
- 2010~2011年 ミラディンの傷跡ブロック (ミラディンの傷跡、ミラディン包囲戦、新たなるファイレクシア)
- 2011~2012年 イニストラード・ブロック (イニストラード、闇の隆盛、アヴァシンの帰還※)
- 2012~2013年 ラヴニカへの回帰ブロック (ラヴニカへの回帰、ギルド門侵犯※、ドラゴンの迷路)
- 2013~2014年 テーロス・ブロック (テーロス、神々の軍勢、ニクスへの旅)
- 2014~2015年 タルキール覇王譚ブロック (タルキール覇王譚、運命再編、タルキール龍紀伝※)
- ※ブロックの第1セットではない、変則的な大型エキスパンション。
- 2015秋~2016年春 戦乱のゼンディカー・ブロック (戦乱のゼンディカー、ゲートウォッチの誓い)
これら以前のエキスパンション(アラビアンナイト~フォールン・エンパイア、ホームランド)には、ブロックという概念は無い。このような古いエキスパンションを総称して俗に「オールドエキスパンション」と呼ぶ。