取り消し/Cancel
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対抗呪文/Counterspellの修正版である確定カウンター呪文。
単純に1マナ重くなった点以外は対抗呪文と同じであり、その下位互換である。しかし大抵の呪文を1枚で打ち消せる万能さは対抗呪文と変わらず、トーナメントでも充分な活躍を見せる。
ただしやや重いため、特に2回打ち消しをしようとすると、残さなければいけないマナの負担が重くのしかかる。メタが絞られている場合は本質の散乱/Essence Scatterや否認/Negateなどの対象が限定されたかわりに軽量化されたカウンターが使われる。もちろん併用されることも多い。
時のらせんの登場時には、入れ替わりでスタンダードから退場した邪魔/Hinderと比較されたが、邪魔の方が高く評価されることが多かった。これは、当時のスタンダード環境が墓地利用が盛んであったことからである。また、そのシンプルさから、基本セット再録を前提とした収録と予測するプレイヤーも多く、予想通り第10版に再録された。
かつて対抗呪文がそうであったように新枠における確定カウンターのデザインにおける基準になっており、取り消し自身が定期的に再録されるほか、ブロックごとの個性を持った上位互換もたびたび登場している(下記参照)。
- 時のらせんと第10版のイラストは第4版までの対抗呪文のイラストに似ている。イラストレーターも同じMark Pooleである。
- 基本セットに再録されたものは、効果の単純さを強調するためか、対抗呪文同様フレイバー・テキストが書かれていない。
- 2002年4月のコラム「Counterspell Conundrum」で「呪文1つを対象とし、それを打ち消す」の適正なマナ・コストについてのアンケートが行われ(選択肢は青マナ2つ含む2マナ、3マナ、4マナの3つ)、その結果(→Of Polls and Pies)、対抗呪文が健在の間でも29%が3マナが適正と答えている。
関連カード
- 果敢な弟子/Daring Apprentice - クリーチャー。タップ+生け贄に捧げると取り消しの効果。取り消しより前に登場。(ミラージュ)
- 邪魔/Hinder - 打ち消した呪文をライブラリーの一番上か一番下に置く。取り消しより前に登場。(神河物語)
- 妖精の計略/Faerie Trickery - 部族・インスタント。フェアリー呪文は対象にとれない。打ち消した呪文を追放する。(ローウィン)
- 夢の破れ目/Dream Fracture - 打ち消した呪文のコントローラーに1ドロー、この呪文のコントローラーにも1ドロー。(イーブンタイド)
上位互換
- 対抗呪文/Counterspell - 2マナ。打ち消し呪文の元祖。(リミテッド・エディション)
- 雲散霧消/Dissipate - 打ち消した呪文を追放する。取り消しより前に登場し、取り消し登場後も再録されている。(ミラージュ)
- 禁止/Forbid - バイバック-カードを2枚捨てる付き。取り消しより前に登場。(エクソダス)
- 冷静な反論/Stoic Rebuttal - 金属術の達成で1マナ軽くなる。(ミラディンの傷跡)
- 解消/Dissolve - 追加で占術1を行う。(テーロス)
- 風への散乱/Scatter to the Winds - 覚醒3-(4)(青)(青) 付き。(戦乱のゼンディカー)
- 虚空の粉砕/Void Shatter - 欠色。打ち消した呪文を追放する。(ゲートウォッチの誓い)
参考
- Cancellation (歴代の取り消しのイラスト(Daily MTG))
- 確定カウンターカード
- カード個別評価:タルキール覇王譚 - コモン
- カード個別評価:ラヴニカへの回帰 - コモン
- カード個別評価:ゼンディカー - コモン
- カード個別評価:アラーラの断片 - コモン
- カード個別評価:時のらせん - コモン
- カード個別評価:基本セット2015 - コモン(番外カード)
- カード個別評価:基本セット2014 - コモン
- カード個別評価:基本セット2012 - コモン
- カード個別評価:基本セット2011 - コモン
- カード個別評価:基本セット2010 - コモン
- カード個別評価:第10版 - コモン