真鍮の都/City of Brass
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マジックの黎明期から存在する、ライフをリソースにして好きな色マナを出せる土地。史上初の5色地形にして代表格。便利だがその対価として、マナを出さなくともタップ状態になるだけで1点のダメージを受けてしまう。
氷の干渉器/Icy Manipulatorやリシャーダの港/Rishadan Portなど、土地を繰り返しタップする手段に対しては弱い。とはいえ、ステロイド系の多色デッキではそのデメリットを躊躇せずに受け入れても問題ないため、よく使われた。また、エターナルでは軽くて強力なカードが多いので手軽に多色化できるメリットは大きく、よく利用される。
アジア太平洋選手権97では、香港勢がこれを多用した5色デッキで好成績を残した。金澤尚子曰く「真鍮の都でソープロとテラーと赤ブラストとカウンターが飛んできて、挙句にジンで殴られた」らしい。
- ダメージを与える効果はペインランドと違い、マナ能力とは独立した誘発型能力に含まれるため、一旦スタックに乗ることに注意。
- 読み方は「しんちゅうのみやこ」。
- 英語名からCoBと呼ばれることもある。
- Modern Mastersに新規イラストで再録された。また、新規フレイバー・テキストも得た。
関連カード
主な亜種
ペインランドもこれが基になっているが、ダメージを受ける5色地形という直接的なリメイクは次のようなものがある。
- 色あせた城塞/Tarnished Citadel - ダメージなしで無色マナも出せるが、色マナを出した時のダメージが3点。(オデッセイ)
- 大闘技場/Grand Coliseum - ダメージなしで無色マナも出せるがタップイン。(オンスロート)
- マナの合流点/Mana Confluence - ダメージではなくライフを支払う。(ニクスへの旅)
- 廃集落/Corrupted Crossroads - ダメージなしで無色マナも出せるが、色マナは欠色を持つ呪文にしか使えない。(ゲートウォッチの誓い)
- City of Ass(銀枠) - タップイン。1と1/2マナを出す(ダメージはマナ・バーンによるものを想定しているとみられる)。(アンヒンジド)
ストーリー
真鍮の都/City of Brassはラバイア/Rabiahの遠い外れのどこかに位置するとされる都市(ワイルドファイア/Wildfireに存在する可能性も挙げられている)。
Princess Fatima(ファティマ王女)が魔術で建造し、母国からラバイアの果てに魔法的手段で転移させた。人間不信の王女は孤独を紛らわすため真鍮人間/Brass Manを作り出し、この都に住まわせた。ジンやイフリートもしばしば訪れるが、それより遥かに多くの真鍮人間が住んでいる。
この都は、絶えず熱気で蜃気楼が揺らめき、気温は周囲の砂漠/Desertよりゆうに20度ほど高い。建造物は全て石材と真鍮で造られていて、日の出から日の入りまで血塗られた黄金のように輝き、日没後でも数時間は熱放射でぼんやりと光っている。近隣の山々でさえ真鍮で覆われていて、夜のうちに山頂に雪が積もることが多々あるものの、日の出から一時間も経たずに融けてしまう。この苛酷な環境で暮らせるクリーチャーは少ない。都で生き残れるものはわずかである。
以上のような状況から苦痛と憤怒の街と称されているにも拘らず、手軽に濃密なマナを生み出すため、魔法を扱う者たちが惹き付けられてくる。だが、この都のマナは熔解した真鍮のごとく熱く燃え、苦痛なしに扱える魔術師はいない。
- 元の千夜一夜物語の真鍮の都は、「真鍮の壺」を探す旅の道中に登場する、険しい山の頂上に建てられた街。住民は飢饉によって全滅し、贅を尽くした装飾と溢れんばかりの財宝と訪れた盗人を始末する罠だけが残された死の廃墟となっており、富のむなしさと命のはかなさを物語っている。
登場
- The City of Brass(Encyclopedia Dominiaの掌編)
- City of Brass(Encyclopedia Dominiaの見出し語)