巻物棚/Scroll Rack
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手札とライブラリーの上のカードを入れ替えることのできるアーティファクト。
自分の思い通りに手札の操作とライブラリー操作を同時に行うことができ、手札が多ければ多いほどその効果は高くなる。特定のキーカードを探すために、手札の無駄カード(余った土地など)をライブラリーに戻すことで手札の質を向上させるために、と、利用目的は多岐にわたる。マナ・コストも2マナ、起動コストも1マナ+タップと軽く、手軽に使えるのも魅力的な点。
ただし、直接的なアドバンテージには繋がらず、また1回使用するとそれ以降は無駄カードがライブラリーの一番上に溜まってゆくのが弱点である。そのため単純に使うのではなく、何らかのギミックを仕込むのが望ましい。フェッチランドなどでライブラリーを切り直すのが最も汎用的な活用法だろう。
手札よりライブラリーにあるほうが望ましいカードをライブラリーに戻す手段としても使うことができる。手札に来たクリーチャーをライブラリーに戻してドルイドの誓い/Oath of Druidsで戦場に出すために、オース系デッキでは幅広く使用されていた。
ライブラリーの一番上を参照するカードとのシナジーも強力である。当時のスタンダードでは、根囲い/Mulchでアドバンテージを獲得するターボマルチというデッキが生み出された。その他にも時間ふるい/Timesifterなど(→ふるードスター)、相性のよいカードは複数存在する。
- 「使い易いライブラリー操作系アーティファクトで複数のカードとシナジーを持つ」という点では、後の師範の占い独楽/Sensei's Divining Topにも通じるものがある。
- 上記以外にも色々な小技が考えられる。闇の腹心/Dark Confidantのライフロス削減、氷雪コントロールで占術の岩床/Scrying Sheetsの安定的な運用に、など。
- ライブラリーにあるカードよりも追放したカードの方が多い場合、ライブラリーのすべてのカードを手札に加える。「カードを引く」効果ではないため、この場合ライブラリーアウトで敗北することはない。