栄光の幕切れ/Glorious End
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インスタント
ターンを終了する。(このカードを含め、スタック領域から呪文や能力をすべて追放する。現在のターンを進行しているプレイヤーは、カードを自分の手札の上限枚数になるまで捨てる。ダメージは消え、「このターン」と「ターン終了時まで」の効果は終わる。)
次のあなたの終了ステップの開始時に、あなたはこのゲームに敗北する。
最後の賭け/Final Fortuneと同様のデメリットが付いている「ターンを終了する」カード。
最後の賭けと同様に擬似追加ターンとして使う場合、対戦相手のアップキープに使うのが最も効率的であるが、この場合、対戦相手にアンタップ・ステップを与え、対戦相手のパーマネントがアンタップしてしまう点で純粋な追加ターンよりは不利である。 対戦相手が呪文をプレイするのを待ってから栄光の幕切れを使うことも考えられるが、ドロー・ステップにカードを確実に1枚引かせてしまい、土地を置く機会を与えてしまう。 アンタップ・ステップを与えてしまうという関係上、インスタント・タイミングで動いてくる相手には特に効果が薄い。
最後の賭けと異なり、スタック上の呪文や能力を追放することができる点から、他のターンを終了するカードと同様、以下のような使い道が考えられる。
- 相手の呪文や能力に対応して唱えることで実質的なカウンターとして機能する。リスクは高いが赤単色でのカウンターは色の役割の外なので貴重ではある。
- 戦闘ダメージがスタックに乗ったところで唱えることで、擬似的な濃霧/Fogとして機能する。特にフルアタックに対しては良い回答となり、こちらのクリーチャーの攻撃も通りやすくなる。軽減できないダメージも無効化でき、その後の行動も制限できる分、濃霧よりちょっと強い。
デメリット効果を踏み倒すことも考えられる。特に、同じアモンケットの試練に臨むギデオン/Gideon of the Trialsはスタンダードでも利用可能な組み合わせである。複数の栄光の幕切れで対戦相手のターンを即終了し続けるとなかなかいやらしい。ただし決まっても必ずしも勝てるわけではなく、ギデオン・プレインズウォーカーが除去されると敗北してしまうリスクも付きまとう。栄光の幕切れ単体が腐ってしまうような構築になりかねないのも課題。
- 試練に臨むギデオン/Gideon of the Trialsとの組み合わせはリミテッドでも実現は可能だが、神話レア同士なのでめったに揃いそうもない。また、たとえ揃っても叱責の風/Winds of Rebukeや排斥/Cast Out等で対処されると逆に敗北しかねない。
- 敗北の誘発型能力がスタックに乗った後、解決される前に栄光の幕切れを唱えることで強引に敗北を引き伸ばすことも可能。当然、次のあなたのターンにも同じことをしないと敗北する。できるなら不許可/Disallowなど、よりマイルドな方法を採りたい。
- さらに強引な手法として、戦闘後メイン・フェイズ以前に栄光の幕切れを唱えることで、そもそも終了ステップを発生させないというのもある。この手法をとると終了ステップに誘発する敗北能力の数が複数になるため、不許可のような単体カウンターではもはや手に負えない。
訳語
日本語訳では"Glorious"を「栄光の」と訳している。これは誤訳ではないものの、栄光が終わるのではなく栄光に満ちた最期を迎えるという意味合いを踏まえると、「栄光ある」と直訳したほうが誤解されにくい。